Amazon Web Services ブログ

週刊AWS – 2020/1/6週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。

新年2号目の週刊AWSをお届けします。
仕事がら海外出張が時々あるのですが、最近は携帯型の湯沸かし器(ケトル)を持っていくのがマイブームです。小型とはいえ電気ポットはじゃまかなと思っていたのですが、好きな味噌汁やコーヒーが飲めると結構ホテル住まいを快適にするという事がわかったので、最近は折り畳めるカップといっしょにスーツケースに詰め込んでいます。特に寒い季節はお勧めですよ。

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2020年1月6日週の主要なアップデート

  • 1/6(月)
    • Amazon Comprehend がマルチラベルのカスタム分類子を追加
      Amazon Comprehendは機械学習を使用してテキスト内でインサイト(洞察)や関係性を検出する自然言語処理 (NLP) サービスです(日本語の解析には現時点では対応していません)。機械学習のエンジニア不要で使えるサービスです。このComprehendでマルチラベルのカスタム分類子がサポートされました。マルチラベル、つまり複数のラベルを設定してモデルをトレーニングし、ドキュメントを分類できるようにになりました。
    • AWS PrivateLink が、内部およびサードパーティサービスのプライベート DNS 名のサポートを開始
      AWS PrivateLinkはAWS内でホストされているサービスをインターネットに出ず、AWS内での安全な経路を実現するサービスです。このPrivateLinkで独自のプライベートDNS名(ホスト名)を使用してVPC内からPrivateLinkベースののサービスに(プライベートに)アクセスできるようになりました。既存システムをAWSに移行する際に、ホスト名を変更せずにPrivateLinkを利用する事が可能になります。
    • AWS Systems Manager Change Calendar の紹介
      AWS Systems Managerに新機能としてChange Calendarが追加されました。カレンダーの中に自組織のイベントを定義し、そのイベントの最中にリソースが変更される事を防止するものです。たとえば繁忙期でアクセスが集中するような期間は、システムの更新は控えるのが一般的だと思いますが、こういった管理をChange Calender上で行う事が出来るようになります。詳細はこちらのBlogをご覧ください。
  • 1/7(火)
    • (この日は新発表はありませんでした)
  • 1/8(水)
    • Amazon Translate introduces Batch Translation
      Amazon Translateは、言語翻訳のサービスです。日本語や英語を含む54言語をサポートしています。今回バッチ変換のAPIが追加され、S3バケット上に保存した複数のファイルに一括で翻訳を実行することが出来るようになりました。このBatch translation APIは、現在US East 1 (Northern Virginia), US East 2 (Ohio), US West 2 (Oregon), EU West 1 (Ireland), EU Central 1 (Frankfurt), Asia Pacific North East 2 (Seoul)で利用可能になっています。
  • 1/9(木)
    • AWS Elastic Beanstalk Launches Public Roadmap
      AWS Elastic Beanstalk はJava、.NET、PHP、Node.js、Python、Ruby、Go、 Dockerを使用して開発されたアプリケーションをApache、Nginx、IIS等にデプロイおよびスケーリングするための環境を提供するサービスです。今回Github上にロードマップページを公開しました。これは、今後の開発予定を公開するだけでなく、利用者の方からのフィードバックも入力できるようになっていますので、ご利用されている方はぜひ確認してみてください。
  • 1/10(金)
    • Access Resources within your Amazon Virtual Private Cloud using Amazon Kinesis Data Analytics
      ストリーミングデータ分析サービスであるAmazon Kinesis Data Analytics for Java applicationsでVPC内のリソースへのアクセスが設定可能になりました。これによりVPC内のプライベートサブネット(パブリックIPアドレスを持っていない)内にあるリソースに対して、Kinesis Data Analytics上のプログラムからアクセスが可能になります。東京リージョンでも利用可能になっています。
    • AWS Transfer for SFTP supports VPC Security Groups and Elastic IP addresses
      AWS Transfer for SFTP (AWS SFTP)はフルマネージドのSFTPサービスです。このAWS SFTPでEIP(固定IPアドレス)をサービスIPとして設定可能になりました。同時にセキュリティグループをアタッチしたアクセス制限も適用可能になりました。これにより、既存のSFTPサーバワークロードをAWSにより移行しやすくなりました。
    • The Amazon Builders’ Library is Now Available in 16 Languages
      The Amazon Builders’ Libraryは、Amazonで行われた多くの開発で得た知見をジャンルおよび難易度別にまとめた資料集です。re:invent 2019で発表されたものですが、これが日本語を含む16の言語に翻訳されたことが発表されました。日本語も含まれます。現在13の文章が公開されています。どれもコンパクトにまとまっていますので、ご興味がある方はぜひ読んでみてください。

年が明けたばかりですが、私達はすでにAWS Summit Tokyo 2020に向けて準備を始めています。今年は5月13日-15日と例年より早めの開催なので準備開始もちょっと早めな感じです。場所はパシフィコ横浜です。ぜひカレンダーに印を付けておいてくださいね。

それでは、また来週!

ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)