Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2020/5/18週
全国のAWSに興味をお持ちのみなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの小林です。
SAの下佐粉と私の2名が交代で書いている週刊AWSですが、復活から1年が経過しました(復活第1号はこちら)。長かったような気がしつつ、あっという間だったような気もするのが不思議なものですね。忙しい時期がありながらもなんとか毎週のまとめを出す事ができて安堵しています。今後も継続的にポストしていきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2020年5月18日週の主要なアップデート
- 5/18(月)
- Amazon DynamoDB now supports empty values for non-key String and Binary attributes in DynamoDB tables
Amazon DynamoDBでキーに指定されていない文字列またはバイナリ属性の値として空の値(Empty values)を設定することができるようになり、こういったタイプのデータを格納する際に事前に変換することなくそのまま格納できるようになりました。 - Introducing the Amazon EKS Best Practices Guide for Security
Amazon EKS向けのセキュリティベストプラクティスガイドが公開されました。これを利用するとKubernetesにおけるセキュリティの推奨事項を簡単に取り込むことが可能です。ポッドのセキュリティ、ネットワークセキュリティ、インシデント対応、コンプライアンスなどがカバーされていますので、ぜひご一読ください。 - Amazon Elastic Container Service now supports Environment files for the EC2 launch type
Amazon ECSでEC2起動タイプを利用している場合に、コンテナの環境変数を格納する環境ファイルが利用できるようになりました。これによって環境変数を手動で設定するのではなく、一元管理されたファイルに基づいて簡単に設定できます。環境ファイルはAmazon S3に配置し、複数のファイルにすることもできます。
- Amazon DynamoDB now supports empty values for non-key String and Binary attributes in DynamoDB tables
- 5/19(火)
- AWS CloudFormation now supports blue/green deployments for Amazon ECS
Amazon CloudFormationを利用してAmazon ECSでブルーグリーンデプロイメントを実行できるようになりました。この機能はAWS CodeDeployを利用して実現されています。いくつかの考慮事項がありますので、ドキュメントをご確認ください。 - AWS Elastic Beanstalk adds Traffic Splitting Deployment Policy
AWS Elastic Beanstalkにおいてデプロイ時のポリシーとしてトラフィック分割デプロイが新たに利用できるようになりました。このポリシーではデプロイ時に予め指定した割合のトラフィックを新しいバージョンのアプリケーションで処理し、問題が無いかを確認することでデプロイのリスクを軽減することを可能にします。 - AWS Client VPN now supports Federated Authentication via SAML 2.0
AWS Client VPNがSAML 2.0によるフェデレーションをサポートしました。これによって従来から利用できたクライアント証明書による認証とActive Directoryによるユーザ認証に加えて3つの認証方式から選択できるようになりました。 - Amazon RDS for SQL Server now supports SQL Server Integration Services (SSIS)
Amazon RDS for SQL ServerでSQL Server Integration Services(SSIS)をサポートしました。SSISは追加料金なしでRDSのDBインスタンスに直接インストールすることができます。これによってXMLファイルやフラットなファイルなど様々なデータソースからデータを抽出・変換してローディングすることができるようになります。関連ブログやドキュメントもぜひご確認ください。これでRDS for SQL ServerでSSRS/SSIS/SSAS全てが利用可能になりました。
- AWS CloudFormation now supports blue/green deployments for Amazon ECS
- 5/20(水)
- Amazon QLDB now supports real-time streaming
Amazon QLDBがAmazon Kinesis Data Streamsに対する直接のデータ送信をサポートしました。これによって台帳DBに記録された情報に関するイベントが発生したら、迅速に反応し処理を開始する類のアプリケーションを開発することが容易になります。また、この機能を利用するとAWS LambdaやAmazon Elasticsearch Serviceと連携することも可能になり、データドリブンなワークフローを構築しやすくなるメリットもあります。 - Amazon Transcribe now supports vocabulary filtering for real-time transcription
Amazon Transcribeのリアルタイム文字起こし機能においても、指定した語彙データにマッチするキーワードを削除したり、マスクしたり、タグ付けをしたりするフィルタを適用できるようになりました。この機能自体はバッチAPIでは既に利用できたもので、今回のアップデートでリアルタイムストリーミングAPIでも利用できるようになったというのがポイントです。
- Amazon QLDB now supports real-time streaming
- 5/21(木)
- AWS announces Deep Learning Containers for TensorFlow 2.2
AWS Deep Learning ContainersでTensorflow 2.2がサポートされました。これは各種のディープラーニングフレームワークがプリインストールされたDockerイメージで、SageMakerやECS/EKSなどでご利用頂くことができます。 - Amazon Virtual Private Cloud (VPC) now supports Bring Your Own IPv6 Addresses (BYOIPv6)
Amazon VPCで独自のIPv6アドレスを持ち込むことができるようになりました(Bring Your Own IPv6, BYOIPv6)。この機能は東京リージョンでもご利用頂くことができます。ご検討の際はドキュメントをご確認ください。ブログ執筆時点では日本語版ドキュメントにはBYOIPv6の記述が反映されていないようですので、しばらくの間は英語版をご覧ください。
- AWS announces Deep Learning Containers for TensorFlow 2.2
- 5/22(金)
- AWS CodeBuild Test Reporting is now Generally Available
AWS CodeBuildのテストレポート機能が一般利用開始(GA)になりました。この機能は2019年の11月にベータを発表したもので、Code Buildで実行したテストについて過去からのトレンド情報やメトリクスデータ、失敗したテストの詳細などを参照することができるようになります。
- AWS CodeBuild Test Reporting is now Generally Available
5月も下旬にはいり、だんだんと梅雨空が近づいてきているような気がします。ジメジメとした気分になりがちな時期ですが、気分を入れ替えて楽しめるポイントを見つけて行きたいですね。私は最近料理がお気に入りで、いろいろなレシピを調べてチャレンジしています。あたらしい調理器具とか調味料とかが欲しくなってしまうのが課題で、衝動買いしないように自省する毎日です。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)