Amazon Web Services ブログ

週刊AWS – 2021/1/4週

みなさま、明けましておめでとうございます。AWSソリューションアーキテクトの小林です。本年も週刊AWSをよろしくお願いいたします。

AWS re:Invent期間中は私はwebinarにフォーカスと言うことで、下佐粉に執筆を担当してもらっていましたが今週から通常シフトに戻り、私も執筆に復帰します。ひきつづき、良い情報をお届けしていきたいと思いますのでお付き合いをいただければ幸いです。

今回は年末年始のアップデートをまとめてご紹介させていただきますので、いつもとは若干感じが違うかもしれませんがご容赦ください。

それでは、年末年始のアップデートを振り返ってみましょう。

2020年末から2021年始にかけた重要なアップデート

  • 12/29(火)
    • Amazon MSK adds support for Apache Kafka version 2.7.0
      Amazon Managed Streaming for Apache Kafka(Amazon MSK)でApach Kafka 2.7.0がサポートされました。Amazon MSKはApache Kafkaと完全な互換性を備えたフルマネージドサービスです。今回のアップデートでApache Kafka 2.7.0で取り込まれたパフォーマンス改善や新機能がAmazon MSKでも利用可能になりました。
    • Publish Oracle Management Agent logs from Amazon RDS for Oracle to Amazon CloudWatch Logs
      Amazon RDS for OracleでDBインスタンスが生成するOracle Management Agent(OMA)のログをAmazon CloudWatch Logsに出力できるようになりました。CloudWatch Logsを利用するとログのアーカイビングや調査分析が容易になりますので、OMSに関する問題のトラブルシュートに役立つ機能です。
  • 1/4(月)
    • Amazon EC2 R5B Instances now certified for SAP workloads
      Amazon EC2のR5bインスタンスがSAPワークロードについての認定を取得しました。R5bインスタンスはEBSのパフォーマンスとして最大60Gbpsの帯域幅と最大26万IOPSに対応することが可能です。これによって、よりストレージ要件の高いSAPワークロードにも対応できるようになりました。
  • 1/6(水)
    • Amazon CloudSearch announces updates to its search instances
      Amazon CloudSearchの検索インスタンスがアップデートされました。従来ものと同じ価格でより優れたパフォーマンスを獲得することが可能になり、場合によっては従来よりも小さいサイズのインスタンスを利用することによりコストを削減できる可能性があります。新しいサーチドメインでは新世代のインスタンスが自動的に利用され、既存のものについては今後新世代のものにシームレスに移行が行われます。
    • Amazon EC2 Auto Scaling now allows to define 40 instance types when defining Mixed Instances Policy
      Amazon EC2 Auto Scalingで指定可能なインスタンスタイプの最大数が20から40に引き上げられました。複数のインスタンスタイプを混在させることで、クラウド側のキャパシティ不足への対応やスポットインスタンスを利用したコスト効率の向上につながりますので、是非ご検討ください。
    • AWS Step Functions adds support for AWS Glue DataBrew jobs to prepare data in analytics and machine learning workflows
      AWS Step FunctionsがAWS Glue DataBrewをサポートし、ジョブの中にデータ準備のプロセスを組み込むことが容易になりました。AWS Glue DataBrewはデータをクリーンナップしたり正規化することで、分析処理や機械学習で利用する準備を行うためのツールです。Step FunctionsがGlue DataBrewをサポートしたことで、一連のワークフローにデータ準備を簡単に組み込むことが可能です。
  • 1/7(木)
    • Achieve faster database failover with Amazon Web Services MySQL JDBC Driver – now in preview
      Amazon Web Services(AWS) JDBC Driver for MySQLがプレビュー可能になりました。MySQLと互換性がありMySQL Connector/J Driverとの置き換えが可能で、MySQL互換のAmazon Auroraにおけるfast failoverが利用できます。ただし、現状はあくまでもプレビューで、本番利用には対応しておりませんのでご注意を。詳細についてはこちらをご確認ください。
    • Introducing AWS Transfer Family support for Amazon Elastic File System
      AWS Transfer FamilyがAmazon S3に加え、Amazon Elastic File System(EFS)へのファイル転送をサポートするようになりました。これによってSFTP/FTPS/FTPを利用した既存のファイルやりとりに関するワークフローを変更することなく、Amazon EFSベースのファイルシステムを組み込んで利用することができます。
    • Amazon API Gateway now supports data mapping in HTTP APIs
      Amazon API GatewayのHTTP APIでデータマッピングを利用できるようになりました。この機能はREST APIではすでに利用可能だったもので、今回のアップデートでHTTP APIでもサポートされたという位置づけです。データマッピングを利用するとリクエストをバックエンドに送信する前やクライアントに応答する前にリクエストデータやパラメータを操作することが可能です。
  • 1/8(金)
    • Amazon EMR now supports Apache Ranger for fine-grained data access control
      Amazon EMRでApache Rangerとのネイティブなインテグレーションが行われ、より粒度の細かいデータアクセス制御を定義・実装・監査することができるようになりました。この機能を利用するとApache SparkとHiveメタストア経由でデータにアクセスするApache Hiveの利用者向けに。データベースやテーブル、カラムレベルのアクセスポリシーを定義できます。また、EMRFS経由でS3のオブジェクトにアクセスする際にプレフィックスとオブジェクトのレベルでアクセスポリシーを定義することも可能です。詳細についてはブログをご覧ください。

それでは、また来週!

ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)