Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/5/24週
みなさん、こんにちは。AWSソリューションアーキテクトの小林です。
まもなく5月も終わり、6月に入ろうとしています。あと一ヶ月もすると2021年も半分が過ぎ去ってしまうことになる、と思うと時間の流れの速さに驚かされますね。6月といえば日本の多くの地域では梅雨になるわけですが、昨年の秋以来ウォーキングを日課にしている私にとってはなかなか憂鬱な時期でもあります。雨が降っていても外を歩けるような装備を考えたいのですが、なかなか良いものが見つけられず苦慮している今日この頃です……。
それでは、5月24日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2021年5月24日週の主要なアップデート
- 5/24(月)
- AWS Compute OptimizerでEC2インスタンスに関する推奨機能を強化
AWS Compute Optimizerは過去の使用率情報に基づいてコストやパフォーマンスを最適化するための推奨事項を提示するサービスです。今回、EC2インスタンスに関する機能が強化され、ネットワークI/OやローカルストレージI/Oが考慮されるようになりました。また、新たなインスタンスタイプが追加でサポートされるとともに、判断の基準となったリソース状況の確認や、タイプ変更時に必要となり得る設定変更の内容を把握できるようになっています。
- AWS Compute OptimizerでEC2インスタンスに関する推奨機能を強化
- 5/25(火)
- Amazon Braketで量子回路ノイズシミュレータDM1が利用可能に
Amazon Braketでノイズを含む量子回路をシミュレートするために使われるDM1が利用できるようになりました。ノイズによるエラーの影響に対してより堅牢で優れたアルゴリズムを開発するために便利な機能です。 - AWS Transfer FamilyがMicrosoft Active Directoryによる認証に対応
Amazon S3とEFSに向けて、SFTP/FTPS/FTPによるファイル転送を可能にするAWS Transfer FamilyがMicrosoft Active Directory(AD)によるユーザ認証をサポートしました。ADはオンプレミスのもの、EC2で構築されたもの、AWS Managed Microsoft Active Directoryのいずれも利用可能です。
- Amazon Braketで量子回路ノイズシミュレータDM1が利用可能に
- 5/26(水)
- Amazon Managed Workflows for Apache Airflow (MWAA) が Apache Airflow 2.0 のサポートを開始
Amazon Managed Workflows for Apache AirflowでApache Airflow 2.0がサポートされました。従来からの差分についてはAWSのドキュメントと、Apache Airflowのリリースアナウンスをご覧ください。 - MySQL互換のAmazon Auroraでリードレプリカの可用性を改善
Amazon Aurora MySQL互換エディションにおいて、ライターノードの再起動中も、リーダーノードで読み取りクエリを実行できるようになりました。従来はライターノードが再起動されると、全てのリーダーノードも再起動されていましたが、これがなくなります。この機能はAurora MySQL 2.10以降でデフォルトで使用できます。詳細についてはドキュメントをご確認ください。 - Amazon EMR 6.3リリースバージョンでApache Spark 3.1.1をサポート
Amazon EMR 6.3がリリースされ、Apache Spark 3.1.1.に対応しました。また、Apache Hudi 0.7.0、Flink 1.12.1、PrestoDB 0.245.1、PrestoSQL 350、Hue 4.9、JupyterHub 1.2、Oozie 5.2.1、TensorFlow 2.4.1 もサポートしています。リリースノートもご覧ください。
- Amazon Managed Workflows for Apache Airflow (MWAA) が Apache Airflow 2.0 のサポートを開始
- 5/27(木)
- Amazon Elastic Container Service Anywhereが一般利用開始に
Amazon ECS AnywhereはECSで利用しているのと同じAPIや、やり方を利用してコンテナ化されたアプリケーションをオンプレミスでも実行・管理できるようにするサービスで、今回一般利用開始となりました。ECS Anywhereを利用すると手元のサーバやインスタンスをAmazon ECSのコントロールプレーンに接続することで、独自のインフラストラクチャにおいてコンテナワークロードを実行可能です。詳細は製品ページとブログ記事をご覧ください。 - Amazon API GatewayのREST APIでStep FunctionsのSynchronous Expressワークフローを呼び出すことが可能に
Amazon API GatewayのREST APIでStep FunctionsのSynchronous Expressワークフローを呼び出して、その出力結果を利用してクライアントに応答できるようになりました。これを利用すると様々なマイクロサービスを呼び出して結果を組み立てることが必要なAPIを容易に構築することが可能です。 - Amazon CloudWatch Syntheticsが大阪リージョンで利用可能に
ユーザの挙動を模してシステムの稼働状況を監視する合成監視(Synthetic Monitoring)を行うAmazon CloudWatch Syntheticsが大阪リージョンでも利用可能になりました。 - Amazon SQSのFIFOキューで高スループットモードが一般利用可能に
Amazon SQSで順序関係が保証されるFIFOキューで、従来秒間300メッセージだったスループットを秒間3,000メッセージまで処理可能な高スループットモードが一般利用開始になりました。 - Amazon Kinesis Data Analytics Studioを発表
データストリームに対してリアルタイムかつインタラクティブにクエリし、SQL/Python/Scalaを用いたストリーム処理アプリケーションを簡単に構築できるようになりました。製品ページのFAQとドキュメントをぜひご覧ください。
- Amazon Elastic Container Service Anywhereが一般利用開始に
- 5/28(金)
- Amazon CloudWatch Resource Healthを発表
システムを構成するAmazon EC2インスタンスの死活状態とパフォーマンスを単一のビューで検知・管理できるようにする新機能、Amazon CloudWatch Resource Healthを発表しました。数百のホストを視覚的に把握・チェックし、パフォーマンスなどに問題がある場合の迅速な対応を支援する機能です。
- Amazon CloudWatch Resource Healthを発表
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)