Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/6/21週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
最初に来月開催されるAW 初心者向けのイベントについて告知させてください。「AWS Builders Online Series」というAWSの各領域の基礎にフォーカスしたコンテンツを3.5時間に詰め込んだイベントがワールドワイドで開催されているのですが、日本では7月8日にオンラインで開催される事になりました。同日に午前・午後の二回実施しますので、ご都合良い時間にご参加いただけます。講演を視聴するだけでなくチャットで質問も可能ですので、これからAWSを始めたいという方はぜひご参加ください。以下より申し込み受付中です。
– AWS Builders Online Series – AWS クイックスタート
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2021年6月21日週の主要なアップデート
- 6/21(月)
- AWS CloudFormation の新しい Public Registry を発表
コードでインフラストラクチャーを定義するInfrastructure as Codeのサービス、AWS CloudFormationでCloudFormation Public Registryが利用可能になりました。これまでプライベート用にリポジトリ提供してきましたが、これに加えて自作のテンプレートを他ユーザに共有したり、他ユーザのリポジトリから取り込んだりできるようになります。すでに、AWS パートナーネットワーク(APN)によるテンプレートが公開されています。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Amazon Aurora Serverless v1 は、高速のデータベースクローン化をサポートします
Amazon Auroraのデータベースをクローンして、Aurora Serverless v1から利用可能になりました。例えば本番データベースが(サーバーレスではない)Amazon Auroraで動いているようなケースで、そのクローンされたデータをもとにAurora Serverlessで開発や実験を行うことができるようになりました。 - Amazon Keyspaces(Apache Cassandra 用)は、新しい Amazon CloudWatch メトリックスを使用して、アプリケーションの読み込み/書き込みのパフォーマンスとスループットを監視および改善するのに役立ちます。
Amazon Keyspaces(Apache Cassandra互換)はフルマネージドのApache Cassandra互換のデータベースサービスです。今回新しいAmazon CloudWatchメトリクスが追加され、アプリケーションの読み書きパフォーマンスやスループットをモニタリングすることが容易になりました。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- AWS CloudFormation の新しい Public Registry を発表
- 6/22(火)
- (この日は取り上げるべきアップデートがありませんでした)
- 6/23(水)
- Amazon RDS for Oracle now supports additional memory configurations of the r5 instance class
Amazon RDS for OracleでR5インスタンスに追加のメモリ拡張が選択できるようになりました。2倍から最大8倍の拡張設定が可能です。例えばdb.r5.xlargeでmem4xを選択すると、4vCPU/128Gメモリという構成になります。現在のところOracleライセンスがBYOLの場合のみ利用可能です。東京リージョン、大阪リージョン両方で利用可能になっています。 - AWS Lambda support for Amazon Elastic File System now available in Asia Pacific (Osaka) region
AWS LambdaからNFSサービスのAmazon Elastic File System (Amazon EFS) へアクセスできる機能が大阪リージョンでもご利用いただけるようになりました。 - AWS Outposts is now supported in AWS Asia Pacific (Osaka) Region
AWSのインフラストラクチャとサービスをオンプレミスで実行可能にするサービスAWS Outpostsが大阪リージョンをサポートしました。これにより、Outpostsの接続先 を東京リージョンに加えて大阪リージョンを選択できるようになります。 - AWS Client VPN launches desktop client for Linux
AWS Client VPNは、クライアント環境からAWSへのVPN接続を実現するマネージドサービスです。今回Linuxクライアントアプリケーションが利用可能になり、Windows、macOSに加えてUbuntu 18.04/20.04がサポートされるようになりました。 - Amazon SageMaker Now Supports ml.G4dn instances for Batch Transform and Processing Jobs
Amazon SageMakerでBatch Transform and Processing Job用にml.G4dnインスタンスが選択可能になりました。ml.G4dnインスタンスはNVIDIA T4 Tensor Core GPUとIntel Xeon Scalable (Cascade Lake)プロセッサを搭載した、コスト性能比に優れたインスタンスです。
- Amazon RDS for Oracle now supports additional memory configurations of the r5 instance class
- 6/24(木)
- AWS Announces AWS BugBust
Bug Bash(バグバッシュ)の実施を支援するAWS BugBustがリリースされました。Bug Bashはアプリケーションのクオリティを上げるためにルールを決めて色々なバグを探し出す手法で、Issueを見つけたりFIXしたりするとポイントがもらえる等、コンテストのようにして実施するものです。BugBurstではバグを見つけるためにAmazon CodeGuruを利用しており、現在はPythonとJavaをサポートします。BugBustの詳細についてはこちらのブログをご覧ください。 - Amazon EMR now supports up to thirty instance type configurations in Instance Fleets
Amazon EMRでインスタンスフリートに設定できるEC2インスタンスタイプの種類が最大30に引き上げられました。(これまでは、マスターノードとコアノードでは最大5、タスクノードで最大15でした)。
- AWS Announces AWS BugBust
- 6/25(金)
- CloudWatch adds 14 new Metric math functions
Amazon CloudWatchのMetric Math(メトリクスの集計機能)に、14の新しい関数が追加されました。例えばRUNNING_SUM(累計)、DATAPOINT_COUNT(データポイントの数を返す)等が含まれています。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- CloudWatch adds 14 new Metric math functions
今週も多くの発表があり、コンパクトに収めるために選択するのが大変でした。新サービスが出るのは常にエキサイティングですが、大阪リージョンで利用可能なサービスや機能が毎週のように増えていっているのも嬉しいですね。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)