Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/7/5週
みなさん、お久しぶりです。AWSソリューションアーキテクトの小林です。
ここ一ヶ月の間、とある仕事で時間を取られておりなかなかブログを書く時間を捻出することができずにいました。そのため、しばらくの間は下佐粉に週刊AWSの執筆をお願いしていたのですが、そちらの仕事も一段落したので私もブログ執筆に復帰したいと思います。これからもAWSのアップデートをギュッと凝縮してお届けしていきますので、引き続きよろしくお願いします。
それでは、7月5日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2021年7月5日週の主要なアップデート
- 7/5(月)
- 米国の独立記念日の振替休日のため、アップデートはありませんでした。
- 7/6(火)
- 大きなアップデートはありませんでした。
- 7/7(水)
- AWS Application Migration Serviceが大阪を含む4リージョンで利用可能に
AWS Application Migration Serviceが大阪、北カリフォルニア、カナダ中部、サンパウロのリーウジョンで利用可能になりました。なお、Application Migration Serviceはオンプレミスやクラウドの基盤で稼働するサーバを自動変換し、AWSに取り込むことを可能にします。これによってAWSへのマイグレーションを容易に実行できます。 - AWS LambdaがAmazon MQ for RabbitMQをイベントソースに設定可能に
Amazon MQ for Rabbit MQを、AWS Lambdaのインベントソースとして利用できるようになりました。このアップデートにより、RabbitMQのキュー内のメッセージをトリガーとして動作するアプリケーションを容易に構築できるようになります。 - AWS Step Function向けのローコードなビジュアル型ワークフロー構築を可能にするWorkflow Studioを発表
AWSコンソールのグラフィカルなUIを利用して、ドラッグアンドドロップでAWS Step Fuctionのワークフローを構築できるWorkflow Studioを発表しました。画面上にフローとタスクをドラッグアンドドロップし、組み込みのフォームを利用して状態管理やデータ変換を構成することが可能です。東京リージョンを含む複数のリージョンで利用可能で、未対応のリージョンについては今後順次対応予定です。詳細についてはブログ記事をご覧ください。
- AWS Application Migration Serviceが大阪を含む4リージョンで利用可能に
- 7/8(木)
- AWS Distro for OpenTelemetryがAmazon CloudWatch Container InsightsのContainer metricsをサポート
AWS Distro for OpenTelemetry(ADOT)がAmazon EC2上で稼働するAmazon EKSのメトリクスをサポートし、Amazon CloudWatch Container Insightsでメトリクスを扱えるようになりました。これによってAmazon CloudWatchエージェントを利用した場合と同じように、ADOTを利用してCPU、メモリ、ディスク、ネットワークのメトリクスを収集できるようになります。詳細についてはドキュメントをご確認ください。 - AWS Private Linkのデータ処理料金が改訂され大量データ処理時の費用が安価に
AWS Private Linkを利用した際のデータ処理料金に段階的な単価が適用され、大量のデータ処理を行っているケースで従来よりも安価にご利用頂けます。従来の費用は一律1GBあたり0.01ドルでしたが、データ処理量が1PB~5PBについては0.006ドル/1GBに、5PBを超える分については0.004ドル/1GBでご利用頂けるようになります。(0B~1PBまでの間は0.01ドル/1GBで変更はありません) - AWS IoT Core for LoRaWANが東京を含む3リージョンで利用可能に
AWS IoT Core for LoRaWANが東京、シドニーオレゴンのリージョンでご利用頂けるようになりました。バージニア、アイルランドに加えて5つのリージョンに対応したことになります。AWS IoT Core for LoRaWANは、ワイヤレスデバイスとAWSクラウドを低電力長距離広域ネットワーク(LoRaWAN)を介して接続・管理すること可能にするサービスです。また、AWSのサービスを利用して接続されたデバイスのデータ処理、分析、機械学習処理を簡単に実行できるようになります。 - Amazon RDS for PostgreSQLが新たなマイナーバージョンをサポート
Amazon RDS for PostgreSQLで、PostgreSQLのバージョン13.3, 12.7, 11,12, 10.17, 9.6.22をご利用頂けるようになりました。詳細についてはリリースアナウンスメントをご確認ください。
- AWS Distro for OpenTelemetryがAmazon CloudWatch Container InsightsのContainer metricsをサポート
- 7/9(金)
- Amazon RDS for PostgreSQLがoracle_fdw機能拡張をサポートし、Oracle Databaseのデータにアクセス可能に
Amazon RDS for PostgreSQLでoracle_fdwがサポートされました。これは外部データラッパーを提供する機能拡張で、PostgreSQLデータベースからOracle Databaseに接続し、そこに格納されたデータにアクセスできるようになります。 - Amazon RDS for MySQLが新たなマイナーバージョンをサポート
Amazon RDS for MySQLで、MyuSQLのバージョン5.7.34と8.0.25がご利用頂けるようになりました。 - AWSの利用料金の前払いが可能に
AWS利用料金の前払いが可能なAdvance Payをご利用頂けるようになりました。米国の銀行口座か電子送金を利用してAdvance Payに資金を追加しておくことで、AWSは支払期日が到来したときに自動的にAdvance Payの残高を利用して支払いを処理します。ご利用の際はマネジメントコンソールからAdvance Payにご登録ください。
- Amazon RDS for PostgreSQLがoracle_fdw機能拡張をサポートし、Oracle Databaseのデータにアクセス可能に
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)