Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/7/26週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
私の在宅勤務で欠かせないのがコーヒーなのですが、最近は暑いのでアイスコーヒーばかり飲んでいます。この時役立っているのがステンレス製の保温マグカップです。冷たい飲物を入れた時、温度を維持してくれるだけでなくカップの外側が結露しないので、机の上が濡れずにすみます。コーヒー以外にも使えますのでデスクワークのお供におすすめです。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。今週も大阪リージョン関連のリリースがてんこ盛りです。
2021年7月26日週の主要なアップデート
- 7/26(月)
- Amazon S3 Access Points のエイリアスは、S3 バケット名を必要とするあらゆるアプリケーションでアクセスポイントを使いやすくするためのものです
Amazon S3 Access Pointsは、S3へのアクセスポリシーを含んだ接続ポイントです。同じことはS3バケットポリシーでも設定できるのですが、利用ユースケースごとに分けたAccess Pointを(1つのバケットに対して)作成できるので、管理が楽になります。このAccess Pointsにエリアス機能が追加されました。Access Pointsごとに通常のS3バケットと同じように使えるエリアスが自動的に払い出される機能で、これを使うことでAccess Pointsに直接対応していないアプリケーションであっても、通常のS3 URLに入れ替える形でAccess Pointsの機能が利用できるようになります。 - AWS App2Container が Windows の複合多層アプリケーションのコンテナ化をサポート
AWS App2Container (A2C) が Windows の多層(Multi-tier)アプリケーションのコンテナ化をサポートしました。A2Cは、.NET および Java アプリケーションをコンテナ化する事を支援するコマンドラインツールです。 - AWS Lambda now supports up to 10 GB of memory and 6 vCPU cores in the Middle East (Bahrain), Asia Pacific (Osaka), and Asia Pacific (Hong Kong) regions
AWS Lambdaで1つの関数あたり最大6vCPU、10GBメモリまで利用可能になる機能拡張が、大阪リージョンを含む3リージョンで利用可能になりました(東京リージョンでも利用可能です)。
- Amazon S3 Access Points のエイリアスは、S3 バケット名を必要とするあらゆるアプリケーションでアクセスポイントを使いやすくするためのものです
- 7/27(火)
- AWS CloudTrail now supports logging of data events for Amazon EBS direct APIs
AWS CloudTrailがGetSnapshotBlockやPutSnapshotBlockといったAmazon EBS direct APIのロギングをサポートしました。 - Amazon Route 53 announces Route 53 Application Recovery Controller
Amazon Route 53 Application Recovery Controllerが一般提供開始(GA)になりました。Route 53はDNS権威サービスですがApplication Recovery Controllerと組み合わせることで、マルチAZ、マルチリージョンで構成されたアプリケーションの可用性を高めることが可能になります。例えば、複数リージョンで稼働しているサービスを定期的にモニタリングし、クライアントからのアクセスを正常に稼働している方にルーティングを制御することが可能です。詳細はこちらのブログ(日本語)をご覧ください。
- AWS CloudTrail now supports logging of data events for Amazon EBS direct APIs
- 7/28(水)
- AWS DataSync is now available in AWS Asia Pacific (Osaka) Region
AWS DataSyncが大阪リージョンでご利用いただけるようになりました。DataSync は、オンプレミスストレージシステムとAWSストレージサービス間、またはAWS ストレージサービス間でのデータの移動を自動化、高速化するデータ転送サービスです。詳細は、この週に大阪リージョンで新規利用可能になったサービスについて解説しているこちらのブログをご覧ください。 - Amazon DynamoDB global tables are now available in the Asia Pacific (Osaka) Region
Amazon DynamoDB global tableが大阪リージョンで利用可能になりました。Gobal Tableは複数リージョンにまたがったDynamoDBテーブルを実現するレプリケーション機能です。詳細は、この週に大阪リージョンで新規利用可能になったサービスについて解説しているこちらのブログをご覧ください。 - AWS Amplify now supports Sign in with Apple
AWS AmplifyはIdPとしてGoogle、Facebook、Amazonでのサインインをサポートしていますが、これに加えてSign in with Apple (SIWA)でのサインインのサポートが追加されました。
- AWS DataSync is now available in AWS Asia Pacific (Osaka) Region
- 7/29(木)
- Amazon Neptune ML is now generally available with support for edge predictions, automation, and more
フルマネージドのグラフデータベースサービスであるAmazon Neptuneで、Neptune ML(機械学習)が一般提供開始(GA)になりました。Deep Graph Library (DGL)を利用することでバックエンドのSageMakerと連携して、グラフDB内のデータを元にトレーニングしてモデルを作成し、活用することが可能です。 - Amazon Neptune now supports the openCypher query language
Amazon Neptuneではクエリ言語としてGremlinとW3C SPARQLがサポートされていますが、これらに加えて openCypherが利用可能になりました。同時にSPARQL 1.1 Graph Store HTTP Protocolのサポートの追加も発表されています。
- Amazon Neptune ML is now generally available with support for edge predictions, automation, and more
- 7/30(金)
- AWS AppSync now supports custom authorization with AWS Lambda for GraphQL APIs
AWS AppSyncはGraphQL APの開発を容易にする、完全マネージド型サービスです。これまでAPIの認証はOIDCをサポートしていましたが、これに加えてLambdaのカスタムオーソライザが利用可能になりました。これにより独自の認証方式をご利用の環境でもAppSyncを組み込んで利用しやすくなりました。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Introducing new Amazon EC2 G4ad instance sizes
Amazon EC2 G4adインスタンスに新しくG4ad.xlargeとG4ad.2xlargeという小さいサイズが追加されました。G4adはAMD Radeon Pro V520 GPUを搭載したコストパフォーマンスに優れたインスタンスです。小さいサイズが追加された事で、よりライトなGPUワークロードにも適用しやすくなりました。東京リージョンで利用可能になっています。 - Amazon WorkSpaces Adds Support for USB YubiKey Universal 2nd Factor (U2F) Authentication on PCoIP Windows WorkSpaces
フルマネージドのデスクトップ仮想化サービスであるAmazon WorkSpacesで、PCoIPで接続されたWorkSpace内でUSB接続のYubiKeyを使ったに多要素認証(U2F)がサポートされました。WorkSpaces内でブラウザを起動し、U2Fを利用したWebアプリケーションへのログインが可能になります。 - Amazon Elastic Block Store now supports idempotent volume creation
Amazon EBSで冪等性をもったボリューム作成が可能になりました。CreateVolume API呼び出し時にトークンを渡すことが可能になり、CreateVolumeが複数回呼び出されても同じトークンで作られたボリュームがすでに存在する場合は、2つ目は作成されなくなります。
- AWS AppSync now supports custom authorization with AWS Lambda for GraphQL APIs
最後に重要なお知らせを2つ紹介します。
1つはEC2-Classicが廃止されるというアナウンスです。2013年12月以降に作成されたアカウントにはEC2-Classicが標準では利用可能ではないですし、多くの方はVPCを利用している(EC2-Classicは使っていない)と思われますが、まだEC2-Classicをご利用の方はこれを機にぜひ移行をご検討ください。以下ブログで今後が解説されています。
– EC2-Classic Networking is Retiring – Here’s How to Prepare
もう一つが、IE 11のサポート終了についてです。AWSのWebサイトや、管理コンソール、Amazon Chime等でのIE 11サポートが今後終了になる予定です。詳しくは以下をご覧ください。
– Heads-Up: AWS Support for Internet Explorer 11 is Ending | AWS News Blog
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)