Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/6/13週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
来週6/23(木)の9:30-12:30で、「AWSで実践!Analytics Modernization」というオンラインイベントを開催します。日々データ分析の重要性は増していますが、既に取り組みを始めていらっしゃるユーザ企業の方々に、各社のチャレンジやアーキテクチャなど具体的な事例を共有頂くイベントですので、ぜひご参加ください。
もうひとつ宣伝を。近日中に私を含む AWS ジャパンの社員有志で執筆した書籍が発売されます。Amazon Web Services 企業導入ガイドブック[改訂版]というタイトルで、6/27 発売予定になっています。クラウドの世界は動きが速いので、紙ベースの本はどうしても情報が古くなってしまう傾向があります。この本は変化の激しいサービスや機能にフォーカスするのではなく、考え方や組織作りに軸足を置いて知識をまとめています。比較的、内容が古くなりにくい本にまとまっていると思いますので、組織としてクラウド導入を検討されている方や、新たにクラウドに関わることになった方は、ぜひお手にとって頂けると幸いです。ちなみに、Kindle 版もあります。
それでは、6 月 13 日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2022 年 6 月 13 日週の主要なアップデート
- 6/13(月)
- 大きなアップデートはありませんでした。
- 6/14(火)
- Amazon RDS が TDE 有効化済みの SQL Server からの移行をサポート
Amazon RDS では、自己管理の Microsoft SQL Server から RDS への移行に際して、Microsoft SQL Server ネイティブのバックアップ・リストア機能を利用することができます。今回のアップデートで TDE(Transparent Data Encryption) が有効になったデータベースから直接移行がサポートされ、従来必要だった一時的に TDE を無効化する作業が不要になりました。 - Amazon OpenSearch Service でリージョンをまたいだ検索が可能に
Amazon OpenSearch Service がリージョンをまたいで複数のクラスタにわたる検索をサポートしました。複数のドメインやリージョンに分散したデータをシンプルなクエリで可視化、集合化、検索が容易に実行できるようになりました。 - Amazon Keyspaces のストレージコストを Amazon CloudWatch でモニタリング可能に
Apache Cassandra 互換のフルマネージドなデータベースサービスである Amazon Keyspaces で、ストレージのコストを Amazon CloudWatch を介してモニタリングできるようになりました。
- Amazon RDS が TDE 有効化済みの SQL Server からの移行をサポート
- 6/15 (水)
- Service Quotas と Amazon DynamoDB の統合を強化
Amazon DynamoDB のアカウントレベル・テーブルレベルの上限 (Quota) を Service Quota を経由してモニタリングできるようになりました。また、Amazon CloudWatch のアラーム機能を利用して実利用量がしきい値を超えたらアラームを発報することで、これまでよりも上限の管理を容易にすることもできます。 - AWS Elastic Disaster Recovery が大阪を含む 12 のリージョンでも利用可能に
安価な最小限のリソースによって継続的にデータレプリケーションを実施することで、障害発生前の状態のシステムをAWS上でリカバリすることを容易にするサービスがAWS Elastic Disaster Recovery(DRS) です。今回、このDRSが大阪リージョンをはじめ 12 のリージョンで利用可能になりました。
- Service Quotas と Amazon DynamoDB の統合を強化
- 6/16 (木)
- Amazon Aurora Serverless v1 が MySQL 5.6 から 5.7 へのインプレース・アップグレードに対応
Amazon Aurora Serverless v1 が MySQL 5.6 から 5.7 へのインプレース・アップグレード (in-place upgrade) に対応しました。従来はバックアップとリストアを行いうことで新しいクラスタを起動する必要がありましたが、今利用中のクラスタをそのまま MySQL 5.7 にアップグレードすることも可能になりました。 - Amazon SageMaker Canvas が VPC Endpoint をサポート
Amazon SageMaker Canvas が VPC Endpoint をサポートしました。Amazon S3/Amazon Redshift/Amazon Forecast/Amazon CloudWatch/Amazon CloudWatch Logs などの各種サービスに対して、これまでよりもセキュアに接続できるようになりました。 - AWS Config が新たに 15 のリソースタイプに対応
AWS Config で Amazon SageMaker や ELB など各種サービスについて新しく 15 のリソースタイプがサポートされました。これまでよりも多くのサービスについて、AWS Config を利用してその設定情報をモニタリングできるようになります。 - Amazon RDS のコンソールで Amazon DevOps Guru for RDS を有効化可能に
機械学習の技術を利用してアプリケーションのパフォーマンスと可用性改善の支援を行う Amazon DevOps Guru for RDS が、Amazon RDS のコンソールから有効化できるようになりました。現時点では Amazon Aurora の MySQL 互換と PostgreSQL 互換のみがサポートされていますが、他の DB エンジンも今後サポート予定です。DB パフォーマンスの改善は重要なタスクですが、手間がかかるものでもありますのでぜひ一度お試しください。 - AWS Budget のユーザインタフェースを改善
AWS Budget の UI が改善され、概要ページを離れることなく詳細を確認できる分割ビューパネルが追加されました。
- Amazon Aurora Serverless v1 が MySQL 5.6 から 5.7 へのインプレース・アップグレードに対応
- 6/17 (金)
- 大きなアップデートはありませんでした。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)