Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2023/4/10週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
すでに多くの方が情報を目にされているかもしれませんが、Amazon Bedrockの限定プレビュー開始を発表しました。生成系AI(Generative AI)を活用するアプリケーションを、運用の手間を最小化して素早く開発できるサービスです。また、用途に合わせて最適な基盤モデルを選択できるのもポイントです。現時点では限定プレビューですので、すぐに生成系AIにチャレンジしてみたい方はSageMaker JumpStartを試してみてください。様々なモデルをすぐに動かしてみることができますよ。
そして、今週はついにAWS Summit Tokyoが開催されます。4/20(木)と4/21(金)の2Daysですので、ぜひ会場にお越しください。会場での受け付けを10時までに完了いただいた方に、先着順ではありますがお弁当引き換えクーポンと、オリジナルクッションをプレゼントしております。早めのお越しをおすすめします!
それでは、4月10日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2023 年 4月 10 日週の主要なアップデート
- 4/10(月)
- Amazon RDS for PostgreSQLでOptimized Readsによるクエリの高速化に対応
Amazon RDS for PostgreSQLで、Amazon RDS Optimized Readsがサポートされ従来と比較して読み込みクエリ処理が最大2倍高速になりました。PostgreSQL 15.2/14.7/13.10以降でデフォルト有効になり、M5d/R5d/M6gd/R6gdインスタンスでご利用いただけます。 - AWS Glue visual ETLがAmazon Redshiftのネイティブ機能をサポート
AWS Glue StudioでAmazon Redshiftのネイティブコネクタがサポートされました。Glue StudioからRedshiftのテーブルを直接参照し、RedshiftネイティブなSQLを実行することが可能になりデータの操作がより効率的になります。 - Amazon QuickSightがOR条件句を利用した行レベルセキュリティに対応
Amazon QuickSightの行レベルセキュリティ機能が強化され、行レベルセキュリティを適用する際に従来のAND条件だけでなく、OR条件を利用できるようになりました。より複雑なアクセス制御の実装が容易になり、複数のユーザが共有のデータセットを参照するユースケースで特に便利です。 - Amazon GuardDutyで疑わしいDNSトラフィックに関する3つの脅威検知を追加
Amazon GuardDutyで、Amazon DNS Resolverを利用するAmazon EC2インスタンスからのDNSトラフィックをチェックし、疑わしいアクティビティを検出可能になりました。Amazon GuardDutyは30日間無料トライアルを用意していますので、興味のある方はぜひ試してみてください。
- Amazon RDS for PostgreSQLでOptimized Readsによるクエリの高速化に対応
- 4/11(火)
- AWS WAFがAmazon CloudFrontディストリビューション向けに大容量のリクエストボディを検査可能に
AWS WAFでCloudFrontディストリビューションを保護している際に、最大64KBのリクエストボディを検査できるようになりました。またHTTP/Sリクエストについて、ボディの検査サイズのデフォルトが8KBから16KBに拡大されました。この新しいデフォルトはすべてのAWS WAFのWeb ACLに無料で適用されます。
- AWS WAFがAmazon CloudFrontディストリビューション向けに大容量のリクエストボディを検査可能に
- 4/12(水)
- Amazon EKSとAmazon EKS DistroがKubernetes 1.26をサポート
Amazon EKSとAmazon EKS DistroがKubernetesのバージョン1.26をサポートしました。詳細についてはブログがありますのでこちらをご覧ください。
- Amazon EKSとAmazon EKS DistroがKubernetes 1.26をサポート
- 4/13(木)
- Amazon Bedrockの限定プレビュー開始を発表
生成系AI(Generative AI)を組み込んだアプリケーションを素早く開発できる、Amazon Bedrockの限定プレビューを開始しました。複数の基盤モデルから用途にあったものを選択し、自分たちのデータを使ってカスタマイズされたモデルをサーバレスで稼働させることが可能です。モデルへのアクセスはAPIが提供されるので、これを利用することで運用の手間を最小化してアプリケーションを開発することが容易になります。 - Amazon GameLiftがUnreal Engine 5に対応
Amazon GameLiftでGameLift Server SDKが更新され、Unreal Engine 5で構築されたゲームがサポートされました。このアップデートによりUnity 2020.3, Unreal 4.26, Unreal 5, Go言語, カスタムのC++/C#エンジンに対応可能になりました。 - Amazon Redshiftの文字列クエリ性能が最大63倍高速に
Amazon Redshiftで新たなパフォーマンス拡張機能が導入され、従来のLZOやZSTDといった圧縮エンコード方式と比較して5から63倍高速化できるようになりました。これはCPU効率の高いベクタースキャンにより実現されており、カーディナリティが低い文字列データ(CHARまたはVARCHAR)に適しています。自動テーブル最適化(ATO)が有効になっている場合は自動的に、そうでない場合はBYTEDICTエンコーディングを設定することで利用できます。 - Amazon EC2のI4iインスタンスが大阪リージョンでも利用可能に
Amazon EC2のI4iインスタンスが大阪リージョンを始め複数のリージョンで利用可能になりました。このインスタンスは第3世代の Intel Xeon Scalable Processor(Ice Lake)を搭載し、AWS Nitro NVMe SSDによる高いローカルストレージ性能を発揮します。 - Amazon CodeWhipererが一般利用開始に
AI技術で開発者のコーディング作業を支援し、生産性の向上を助けるサービスであるAmazon CodeWhispererが一般利用開始になりました。個人の開発者は無料で利用でき、エンタープライズ管理機能が利用できるCodeWhisperer professionalはユーザあたり月額19ドルでご利用いただけます。 - Amazon EC2のInf2インスタンスが一般利用開始に
Amazon EC2でInf2インスタンスがご利用いただけるようになりました。このインスタンスはAWSが設計した機械学習分野の推論処理向けアクセラレータであるAWS Inferentia2が搭載され、旧世代のInf1インスタンスと比較して最大4倍のスループット、最大1/10の低レイテンシーを実現します。詳細はWebページをご確認ください。 - Amazon EC2のTrn1nインスタンスが一般利用開始に
Amazon EC2でTrn1nインスタンスがご利用いただけるようになりました。Trn1nインスタンスはAWSが開発したトレーニング処理向けチップであるAWs Traniumを搭載し、従来のTrn1インスタンスと比較して2倍のネットワーク帯域幅を提供します。
- Amazon Bedrockの限定プレビュー開始を発表
- 4/14(金)
- Amazon ECSで最適化されたAmazon Linux 2023とgMSAが利用可能に
Amazon ECSでECSに最適化されたAmazon Linux 2023(AL2023)とグループ管理サービスアカウント(gMSA)が利用可能になりました。ECSのLinuxコンテナでホストされるアプリケーションが、Microsoft Active Directoryによる認証を行い、共有リソースにアクセスするのが容易になります。
- Amazon ECSで最適化されたAmazon Linux 2023とgMSAが利用可能に
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)