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週刊AWS – 2023/6/19週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
現在もGenerative AIの技術への注目はとどまるところを知りません。金曜日にはGenerative AI Innovation Centerの取り組みをとして、世界中のお客様やパートナー企業様とAWSのAI/MLエキスパートが連携してGenerative AI分野でのイノベーションにつなげるために1億ドルを投資することを発表しました。また、日本国内では7/27にテキストから画像を生成するタイプの生成系AIに関するオンラインセミナーを開催します。無料でご参加いただけますのでご興味のある方はぜひご参加ください。
(6月27日追記:ENA Expressの件のリンク先が間違っていたので修正しました。ご指摘いただきありがとうございます!)
それでは、6月19日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2023 年 6 月 19 日週の主要なアップデート
- 6/19(月)
- AWS Control TowerとAWS Security Hubの連携機能が一般利用開始に
マルチアカウント環境におけるガバナンスの適用を容易にする、AWS Control TowerとAWS Security Hubの連携機能が一般利用開始になりました。Control Towerで制御される対象に対して、Security Hubが提供する170以上のチェックを実行できるようになり、望ましい状態との差分を検知・対応しやすくなります。 - ENA Expressが新たに10種類のEC2インスタンスに対応
EC2のネットワークパフォーマンス(帯域やレイテンシ)を強化するENA Expressが新たに10種類のEC2インスタンスでご利用いただけるようになりました。現時点では比較的大規模なインスタンスが対象ですので、リンク先でご確認ください。 - AWS Verified Accessで新しいログ取得機能の提供を開始
VPNを利用せずに企業のアプリケーションに安全なアクセスを提供することを容易にするAWS Verified Accessで新しいログ取得機能が利用できるようになりました。新たにサービスが受信したエンドユーザのコンテキスト情報をログに記録できるようになり、トラブルシュートやポリシー定義のために利用すると便利です。
- AWS Control TowerとAWS Security Hubの連携機能が一般利用開始に
- 6/20(火)
- Amazon EC2 Hpc7gインスタンスを発表
ARMアーキテクチャを採用したAWS Graviton 3Eプロセッサを搭載したHpc7gインスタンスを発表しました。Graviton 2を搭載したインスタンスと比較して最大2倍の浮動小数点演算性能と暗号処理性能を発揮します。また複数ノードを要する大規模ワークロードに有効なEFA(Elastic Fabric Adaptor)による200Gbpsの低遅延ノード間通信が利用できます。詳細はブログをどうぞ。 - Amazon EC2 C7gnインスタンスが一般利用開始に
AWS Graviton 3プロセッサと第5世代のAWS Nitroカードを搭載したC7gnインスタンスが一般利用開始になりました。ネットワーク負荷の高いワークロードに適しており、同等規模の現行世代x86ベースのインスタンスと比較してvCPUあたり最大3倍のパケット処理性能を発揮します。こちらもブログをぜひ。
- Amazon EC2 Hpc7gインスタンスを発表
- 6/21(水)
- Amazon EC2 T4gインスタンスが大阪リージョンでも利用可能に
AWS Graviton 2プロセッサを搭載しバースト可能な汎用インスタンスであるT4gインスタンスが大阪リージョンをはじめ5つのリージョンで利用可能になりました。
- Amazon EC2 T4gインスタンスが大阪リージョンでも利用可能に
- 6/22(木)
- AWS Step Functionsのバージョンとエイリアス機能を発表
ワークフローによる分散型アプリケーションの構築を容易にするAWS Step Functionsでバージョンとエイリアス機能が利用可能になり、継続的な改善と本番環境へのリリースが容易になりました。この機能ではワークフローのバージョン管理と、トラフィックのルーティングを可能になりBlue-Greenデプロイメントやカナリアリリースといった一般的な手法を導入しやすくなります。 - AWS Amplify UI Builder Figma pluginを発表
デザインチームと開発チームがFigmaファイルを利用してコラボレーションできるようにする、AWS AmplifyのUI Builder Figma pluginを発表しました。Amplify UI Kitと併用することでReactのコード生成とプレビューをFigmaのなかで実行することが可能です。 - Amazon RDS for MariaDBで新たなマイナーバージョンに対応
Amazon RDS for MariaDBがMariaDBのバージョン10.6.17/10.5.21/10.4.30に対応しました。 - Amazon RDS for SQL Serverで新たなマイナーバージョンに対応
Amazon RDS for SQL ServerでSQL Server 2014/2016/2017/2019のExpress, Web, Standard, Enterprise Editionで新しいマイナーバージョンがご利用いただけるようになりました。詳細なバージョンは上記のリンクでご確認ください。
- AWS Step Functionsのバージョンとエイリアス機能を発表
- 6/23(金)
- AWS Glueで250のセンシティブデータを検知可能に
AWS Glueでセンシティブデータの検知機能が利用可能になりました。50の国で利用される様々なセンシティブデータを、総計250種類以上について検知することが可能です。機密情報が検知されるとデータを書き込む前に、機密情報に対する操作を実行することもできるためデータストアに意図せず機密情報が書き込まれてしまうことを回避しやすくなります。 - Amazon SageMaker Inference Recommenderの機能強化を発表
SageMaker Inference Recommenderは、自動的に実行される負荷テストとモデルチューニングによって、機械学習モデルを運用開始するための時間を短縮する機能です。今回、(1)Management Consoleから利用可能になり、(2)モデル生成時にモデルをデプロイするための予想インスタンスを提示する、という機能が追加され、これまでより使いやすくなりました。
- AWS Glueで250のセンシティブデータを検知可能に
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)