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Amazon Time Sync Service で時間を維持する

本日 Amazon Time Sync Service をリリースします。NTPで配信される時刻同期サービスで、各リージョンで冗長化している衛星接続の原子時計を使って高精度な時刻参照を提供します。このサービスは追加料金なくすぐに全リージョンのVPCの稼働中の全インスタンスで利用できます。

このサービスには 169.254.169.123 のリンクローカル IP アドレスを介してアクセスできます。つまり外部のインターネットアクセスする必要なく、プライベートサブネット内から安全にアクセスできます。

セットアップ

chrony は ntpd が使用する NTP の実装とは異なり、システムクロックを ntpd より速くより正確に同期させることができます。ntpd を使用する理由が特になければ chrony を使用することをお勧めします。

CentOS/Amazon Linux 系の OS へのインストールは以下のようにとても簡単です。

sudo yum erase ntp*
sudo yum -y install chrony
sudo service chronyd start

あるいは、既存の NTP の設定に以下の内容を追加します。

server 169.254.169.123 prefer iburst

Windows では以下のコマンドを PowerShell かコマンドプロンプトで実行します。

net stop w32time
w32tm /config /syncfromflags:manual /manualpeerlist:"169.254.169.123"
w32tm /config /reliable:yes
net start w32time

 

うるう秒

時間は難しい。科学と社会と両方の側面を持つ。科学的側面では、国際天文基準座標系(ICRF)による遠隔のクエーサーの長いベースライン干渉法を用いて計算した時間の測定、GPS衛星軌道、それと月のレーザー測距(クール!)。地球の回転速度が不規則であることが原因で、社会的に使われる協定世界時(UTC)はICRFの測定する時間からずれが発生します。このクロックのずれに対処するために、国際地球回転・基準系事業(IERS)は本当の時間(UT1)との差を0.9秒以内に維持するために時折余分な秒をうるう秒としてUTCに挿入します。

うるう秒はアプリケーションエラーを引き起こすことで知られており、これは多くの開発者やシステム管理者にとって頭痛の種です。169.254.169.123クロックは、うるう秒をある程度の時間をかけて平滑化(一般的に Leap Smearing と呼ばれます)します。これはアプリケーションのうるう秒への対処を簡単にします。

このタイムリーなアップデートは、今まで外部の時刻同期サービスに頼っていた人にすぐに役立ちます。
– Randall

翻訳は SA上原 & SA菊池が担当しました。原文はこちらです。