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新機能 – 任意の場所で構築された機械学習モデルを Amazon SageMaker Canvas に取り込み、予測を生成する

Amazon SageMaker Canvas は、ビジネスアナリスト向けのビジュアルインターフェイスを備えているため、コードを 1 行も記述せずに機械学習 (ML) を使用してビジネス上の問題を解決できます。2021 年に SageMaker Canvas を導入して以来、多くのユーザーから、数回クリックするだけでデータサイエンティストがトレーニング済みのモデルをビジネスアナリストと共有できる、強化されたシームレスなコラボレーション体験を求められています。

12月14日、任意の場所で構築された機械学習モデルを SageMaker Canvas に取り込んで予測を生成できるようになったことを発表でき、嬉しく思います。

新機能 – SageMaker Canvas に独自のモデルを取り込む
データサイエンティストや機械学習プラクティショナーとして、Amazon SageMaker の内外を問わず、任意の場所で構築されたモデルをビジネスチームとシームレスに共有できるようになりました。これにより、エンジニアリングチームが個別のツールやユーザーインターフェイスを構築して機械学習モデルを共有したり、組織のさまざまな部門間で共同作業したりする手間がかからなくなります。ビジネスアナリストは、データサイエンティストが共有する機械学習モデルを数分で活用して予測を生成できるようになりました。

これが実際にどのように機能するかをお見せしましょう。

この例では、離脱のリスクにさらされている可能性のある顧客を特定するようにトレーニングされた機械学習モデルを、マーケティングアナリストと共有しています。まず、モデルを SageMaker モデルレジストリに登録します。SageMaker モデルレジストリでは、モデルをカタログ化し、モデルバージョンを管理できます。2022-customer-churn-model-group というモデルグループを作成し、[Create model version] (モデルバージョンを作成) を選択してモデルを登録します。

Amazon SageMaker Model Registry

モデルを登録するには、Amazon ECR 内の推論イメージの場所と、Amazon S3 内の model.tar.gz ファイルの場所を指定します。モデルエンドポイントのレコメンデーションや追加のモデル情報を加えることもできます。モデルを登録したら、モデルバージョンを選択し、[共有] を選択します。

Amazon SageMaker Studio - モデルレジストリのモデルを SageMaker Canvas ユーザーと共有する

モデルを共有したい同じ SageMaker ドメイン内の SageMaker Canvas ユーザープロファイルを選択できるようになりました。次に、トレーニングデータセット、検証データセット、機械学習問題のタイプ、モデル出力情報に関する情報など、モデルの詳細を追加で提供します。モデルを共有している SageMaker Canvas ユーザーへのメモを追加することもできます。

Amazon SageMaker Studio - Model Registry のモデルを SageMaker Canvas ユーザーと共有する

同様に、SageMaker Autopilot でトレーニングされたモデルや SageMaker JumpStart で利用できるモデルを SageMaker Canvas ユーザーと共有することもできるようになりました。

ビジネスアナリストには、モデルが共有されたことを示すアプリケーション内の通知が、お客様が追加したメモと共に SageMaker Canvas に届きます。

Amazon SageMaker Canvas - SageMaker Studio からモデルが到着

私のマーケティングアナリストは、SageMaker Canvas でモデルを開いて分析し、使用開始して機械学習予測を生成できるようになりました。

Amazon SageMaker Canvas - SageMaker Studio からインポートされたモデル

データセット全体の機械学習予測を生成するには [バッチ予測] を選択し、単一入力の予測を作成するには [単一予測] を選択します。結果は .csv ファイルでダウンロードできます。

Amazon SageMaker Canvas - 予測を生成

新機能 – SageMaker Canvas からの、SageMaker Studio ユーザーとのモデル共有とコラボレーションが改善
また、SageMaker Canvas からの、データサイエンスチームや機械学習チームとの共有およびコラボレーション機能も改善されました。ビジネスアナリストは、標準ビルドモデルを共有する SageMaker Studio ユーザープロファイルを選択できるようになりました。

モデルが共有されると、データサイエンティストや 機械学習プラクティショナーは、SageMaker Studio で同様のアプリケーション内通知を受け取り、お客様からのメモも一緒に受け取ります。SageMaker Studio ユーザーは、モデルを確認するだけでなく、必要に応じて SageMaker Data Wrangler のデータ変換を更新したり、SageMaker Autopilot でモデルを再トレーニングしたり、更新されたモデルを共有し戻したりできるようになりました。SageMaker Studio ユーザーは、SageMaker Autopilot のモデル一覧から代替モデルを推奨することもできます。

SageMaker Studio ユーザーがモデルを共有し戻すと、更新されたモデルがあなたと共有し戻されたという通知が SageMaker Canvas に再度届きます。ビジネスアナリストとデータサイエンティストのこのコラボレーションは、自動化された意思決定に透明性をもたらし、信頼を築き、機械学習のデプロイを加速することで、組織全体の機械学習のデモクラタイズに役立ちます。

今すぐご利用いただけます
Amazon SageMaker Canvas の強化されたシームレスなコラボレーション機能 (構築された機械学習 モデルをどこにでも持ち込める機能など) は、SageMaker Canvas が利用可能なすべての AWS リージョンで既存の SageMaker Canvas の料金を変更することなく、今すぐご利用いただけます。

今すぐコラボレーションを開始して、お客様の機械学習モデルを Amazon SageMaker Canvas に持ち込んでください。

– Antje

原文はこちらです。