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今すぐご利用可能 – Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility
昨年後半、Amazon Aurora に PostgreSQL 互換のエンジンを追加する計画をお話しました。このアナウンスのすぐ後に、プライベートベータを開始し、今年の前半にはオープンプレビューを開始しました。このベータとプレビューの期間、非常に素晴らしい数多くのフィードバックをいただき、このサービスがお客様のニーズを満たし、期待値を超えることが確かなものになるように、できる限りのことをしました!
一般利用可能に
本日、Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility が一般利用可能となり、4つのリージョンで利用できるようになったことをお伝えします(その他のリージョンは今後対応していきます)。本サービスは、PostgreSQL 9.6.3 と互換性があり、そのストレージは、64 TB まで自動的にスケールし、そのバックエンドで 6つのレプリカを持ち、性能と可用性を高めています。
Amazon Aurora with MySQL Compatibility のように、このエディションはフルマネージドで、簡単にセットアップし、利用できます。性能の観点ではお客様自身で運用していた PostgreSQL と比較して、最大3倍のスループットを期待することができます(我々がどのようにこれを実現したかについては、Amazon Aurora: Design Considerations for High Throughput Cloud-Native Relational Databases をご確認ください)。
新たにアップデートされた RDS Console から PostgreSQL と互換性のある Amazon Aurora インスタンスを起動することができます。まず、Amazon Aurora をエンジンとして選択し、PostgreSQL-Compatible をエディションとして選択し、[Next] をクリックします。
そして、インスタンスクラス、シングル(開発、テスト環境向き)/Multi-AZ(本番環境向き) デプロイメントの選択を行い、インスタンス名、管理者パスワードを設定し、[Next]をクリックします。
インスタンスクラスは、6つのモデルの中から選択可能です(2 から 64 のvCPUと 15.25 から 488 GiB のメモリ)。
db.r4 インスタンスクラスは新たに Aurora に追加され、トップエンドでより大きなサイズを提供します。 db.r4.16xlarge により、書き込み性能が向上され、これまで複数のデータベースでシャーディングしていたシステムを統合し、1つの Aurora データベースで運用できるようになるかもしれません。
次のページではより高度なオプションを設定できます。まず、VPC やPublicly Accessiblity の設定などのネットワークオプションです。
クラスター名やその他のデータベースオプションを設定します。暗号化も非常に簡単に利用でき、デフォルトで有効化されます; その際、あらかじめ用意されるデフォルトのマスターキーもしくは、ご自身でお持ちの鍵を選択可能です。
フェイルオーバーの動作、スナップショットバックアップの保持期間、拡張モニタリングを通じて詳細な(OSレベル)監視メトリクスを有効にするか選択します。
設定を終えたら、[Launch DB Instance]をクリックして進めましょう!
新しいインスタンス(Multi-AZ を指定したので、プライマリとセカンダリが表示されています)が、数分で立ち上がり、稼働しています。
各 PostgreSQL-Compatible インスタンスは自動的に 44 個のメトリクスを CloudWatch へ発行します。
拡張モニタリングを有効にしていれば、各インスタンスはさらに インスタンスごとかつプロセスごとのメトリクスを発行します。これは、インスタンス起動時、もしくは [Modify Instance]を通じて、起動後に有効化できます。下記に、拡張モニタリングを有効化した際のいくつかのメトリクスを示しています。
[Manage Graph]をクリックして、どのメトリクスを表示するか設定できます:
プロセスごとのメトリクスも利用可能です。
最大15個のリードレプリカを作成し、読み込みのキャパシティをスケールすることが可能です。
各レプリカに対してのリクエストを負荷分散するために、クラスターごとに単一のリーダーエンドポイントが割り当てられます:
Perfomance Insights
先に述べたように、Performance Insights が自動的に用意されます。この Amazon Aurora の機能はデータベースエンジンと直接接続され、クエリが利用するデータベースリソース、そのリソースがどうレスポンスタイムに影響しているかを見ることにより、各クエリの内部を深く確認できます。これが最初の画面です:
各クエリがどれだけ同時実行されているかを把握するために、SQL クエリごとの詳細を確認できます。
Peromance Insights にはこのブログには収まらないほどのビューやオプションがまだまだあります。詳細については、Amazon Performance Insights を使用するをご確認ください。
Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility への移行
AWS Database Migration Service や Schema Conversion Tool が、商用データベースやオープンソースデータベースに格納されているデータを Amazon Aurora に移行するサポートを行います。Schema Conversion Tool は、既存のデータベーススキーマ、コードのアセスメントを素早く行い、お客様が MySQL, PostgreSQL のどちらを選択すべきかをサポートしてくれるでしょう。新しい期間限定プログラムである、Free DMS プログラムにより、無料で DMS, SCT を利用して、Aurora に移行することができます。最大 6ヶ月まで複数のタイプの DMS インスタンスを無料でご利用いただけます。
もしすでに、PostgreSQL を使っているお客様にとって嬉しい点として、PostGIS や dblink を含む拡張モジュールをサポートしていることがあげられるでしょう。
Available Now
Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility は本日より、米国東部(北部バージニア)、欧州(アイルランド), 米国西部(オレゴン)、米国東部(オハイオ)でご利用可能です。その他のリージョンについてもできる限り早くサポートできればと思います。
– Jeff;
(元記事はこちらをご参照ください。翻訳はソリューションアーキテクト江川が担当しました。)