AWS アジアパシフィック（ジャカルタ）リージョンを開設

インドネシアのジャカルタに AWS リージョンがオープンし、今すぐご利用を開始していただけるようになりました。このリージョンの正式名はアジアパシフィック (ジャカルタ) で、API 名は ap-southeast-3 です。AWS アジアパシフィック (ジャカルタ) リージョンは、北京、香港、ムンバイ、寧夏、大阪、ソウル、シンガポール、シドニー、および東京に続く、アジアパシフィックおよび中国本土内の 10 番目のアクティブ AWS リージョンです。このローンチに伴い、AWS は世界各国 26 の地理的リージョンにおける 84 のアベイラビリティーゾーンに広がりました。また、オーストラリア、カナダ、インド、イスラエル、ニュージーランド、スペイン、スイス、およびアラブ首長国連邦にさらに 24 のアベイラビリティーゾーンと 8 つの AWS リージョンを追加する計画を発表しました。

インスタンスとサービス
この 3-AZ リージョンで実行されるアプリケーションは、C5、C5d、I3、I3en、M5、M5d、R5、R5d、T3 インスタンスを使用することができます。また、Amazon API Gateway、Application Auto Scaling、AWS Certificate Manager (ACM)、AWS CloudFormation、Amazon CloudFront、AWS CloudTrail、Amazon CloudWatch、CloudWatch Events、Amazon CloudWatch Logs、AWS CodeDeploy、AWS Config、AWS Database Migration Service、AWS Direct Connect、Amazon DynamoDB、EC2 Auto Scaling、Amazon Elastic Block Store (EBS)、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)、Amazon Elastic Container Registry、Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS)、Application Load Balancer (クラシック、ネットワーク、アプリケーション)、Amazon EMR、Amazon ElastiCache、Amazon Elasticsearch Service、Amazon Glacier、AWS Identity and Access Management (IAM)、Amazon Kinesis Data Streams、AWS Key Management Service (KMS)、AWS Lambda、AWS Marketplace、AWS Organizations、AWS Personal Health Dashboard、Amazon Redshift、Amazon Relational Database Service (RDS)、Amazon Aurora、Amazon Route 53 (VPC 用プライベート DNS を含む)、Amazon Simple Notification Service (SNS)、Amazon Simple Queue Service (SQS)、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)、Amazon Simple Workflow Service (SWF)、AWS Step Functions、AWS Support API、AWS Systems Manager、AWS Trusted Advisor、Amazon Virtual Private Cloud (VPC)、VM Import/Export など、一連の AWS のサービスを利用することができます。

アジアパシフィック (ジャカルタ) リージョンの利用
新しい AWS リージョンの場合はいつもそうであるように、このリージョン内でリソースを作成および管理できるようにするには、このリージョンを明示的に有効にする必要があります。その方法については、以前投稿した「新規オープン – AWS アジアパシフィック (香港) リージョン」の「アジアパシフィック (香港) リージョンの利用」を参照ください。

接続、エッジロケーション、およびレイテンシー
ジャカルタには既に、今年初めにオープンした Amazon CloudFront エッジロケーションと、2 つの新しい AWS Direct Connect ロケーションがあります。この国内インフラストラクチャに加えて、アジアには 60 を超えるエッジロケーションと複数のリージョン別エッジキャッシュもあります。詳細については、AWS グローバルインフラストラクチャページを参照してください。

このリージョンでは、その地域の他の AWS リージョンに低レイテンシーの接続を行えます。最新の数値は次のとおりです。

多くの AWS のサービスでは、複数の AWS リージョンにわたってデータをレプリケートするオプションが提供されています。S3 バケットを複数のレプリケート先にレプリケートし (マルチリージョンアクセスポイントを使用してユーザーが最も近いものにアクセスできるようにする)、リージョン間で EC2 AMI をコピーし、クロスリージョン Amazon Aurora リードレプリカをセットアップし、コンテナイメージのレプリケーションなどを実行できます。任意のリージョンにまたがる Amazon DynamoDB グローバルテーブルをセットアップし、リージョン間 VPC ピアリングをセットアップできます。複数のリージョンにまたがるアプリケーションを構築する方法の詳細については、「Multi-Region Application Architecture」ソリューションをご覧ください。

インドネシアの AWS
今回の立ち上げにより、当社はインドネシアでの事業拡大に長期的に取り組んでおり、今後 15 年間で年間平均 24,700 人の雇用を創出する見込みです。これには、AWS の直接的なサプライチェーン (建設、施設メンテナンス、電気、通信) と、成長することでインドネシアの広範な経済の拡大を牽引することが含まれます。

当社は東南アジアとインドネシアに長年投資してきました。2018 年にジャカルタに最初の AWS オフィスを開設してお客様をサポートし、現在、デベロッパーアドボケイト、ソリューションアーキテクト、アカウントマネージャー、パートナーマネージャーを雇用しており、他の職種の採用も進行中です。

2019 年には、2025 年までに数十万人のインドネシア人にトレーニングを施し、クラウドサービスに習熟した人材を育成するという目標を掲げました。インドネシア政府と協力し、AWS パートナーと教育機関双方の協力を得て、既に 20万人を超える人材をトレーニングしてきました。当社は、以下を含む複数のルートとプログラムを通じてこれを行っています。

ビルダー向けノートパソコン – これは、インドネシアのバハサの高校生と専門学生にクラウドの基礎を教える無料のプログラムです。

奨学金プログラム – Tech-Education のスタートアップ Dicoding と緊密に連携し、最大 100,000 人のクラウドおよびバックエンドデベロッパーに無償の奨学金プログラムを提供しています。

AWS トレーニングと認定 – 参加者は、AWS クラウドの基礎、ビッグデータ、セキュリティ、機械学習などの分野で新しいスキルと認定を受けており、いくつかのトレーニングオプションを利用できます。

インドネシアにおける AWS のお客様
インドネシアには素晴らしいお客様が数多くいらっしゃいます。 成功事例をいくつかご紹介します。

Traveloka は、インドネシア、タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア、フィリピン、オーストラリアを中心としたライフスタイルスーパーアプリです。これらの国のお客様に、旅行、ローカルサービス、金融サービスにまたがるエンドツーエンドのソリューションを、すべて AWS で提供しています。同社はクラウドで誕生し、アプリケーションを迅速かつ高いスケーラビリティで構築できることを AWS に期待しています。Traveloka アプリケーションは 6000 万回以上ダウンロードされており、東南アジアで最も人気のある旅行とライフスタイルの予約アプリケーションとなっています。

Halodoc はインドネシアのデジタルヘルスのスタートアップです。同社は現在、デジタル予約プログラムを実施しており、インドネシア国民が COVID-19 ワクチンの予約と接種を支援すると同時に、政府がワクチンの展開を容易にモニタリングおよび評価できるようにしています。パンデミックの最中には、テストと遠隔医療サービスを提供する支援も行いました。これらはすべて AWS で実行され、市場の需要に応じてリアルタイムでスケーリングできるデジタルプラットフォームによって強化されています。

ラーニングフリーダム (「Merdeka Belajar」) の国家運動の下、インドネシア政府は、学生がいつでもどこからでも教育リソースにアクセスできるように取り組んでいます。Simak Online では、ジャカルタ全土の 430 の学校から 30 万人の生徒が学習教材や課題にアクセスし、宿題に取り組み完成させ、例を挙げて、オンラインフォーラムディスカッションに参加することができます。以前はオンプレミスでホストされていましたが、Simak Online は COVID-19 がインドネシアで発生する少し前に AWS に移行しました。移転前は、わずか 50 校の試験を同時にサポートできました。AWS のおかげで、同社は必要に応じてスケールアップやスケールダウンすることが可能になり、国の運動をサポートし、学生がオンラインとオンデマンドで学習できるようになりました。

– Jeff;

原文はこちらです。