Amazon Web Services ブログ

Amazon EFS のスケーラブルでクラウドネイティブなファイルストレージを使いさらなるデータ保存を

先月投稿した記事において、当社の Amazon Elastic File System (Amazon EFS) の低頻度アクセスストレージクラス (EFS IA) が、数万社におよぶお客様によりいかに活用されているかをお伝えしました。完全マネージド型で、高い可用性と耐久性を持ち伸縮自在なクラウドシステムは、簡単でコスト効率が高く、ネイティブのようにファイル保存が行えます。 当社の AWS News ブログでは、Amazon EFS がさらに訴求力を高めたことも発表しています。EFS IA でのストレージ料金が 44%* 値下げされており、これは、AWS が現在までに行った値下げの中で、最も大きな値下げ率を適用した 1 つとなっています。

先月の記事で取り上げている業界でも浸透した 80/20 ルールを採用し、この Amazon EFS の新料金体系では、クラウドファイルシステムへのペタバイト級データの保存が、たったの 0.08 USD/GB – 月* という費用対効果の高い料金で行えます。この低価格設定により、EFS のお客様は大規模ファイルの保存とアクセスを行いながら、EFS がご提供するすべてのメリットを享受することが可能です。データのうちどれが頻繁に使用され、アクセス頻度の低いデータはどれかなどを気にすることなく、パフォーマンスと低コスト化の両面で役立てていただけるのです。

*料金は米国東部 (バージニア北部) リージョンでのものです。その他のリージョンでの料金については、 Amazon EFS の料金 をご参照ください。

Amazon EFS 導入の成功例

すでに多くのお客様が、EFS 低頻度アクセスストレージクラスを利用することで、クラウドのファイル保存に要する年間のコストを数十万ドルも削減しています。EFS IA を利用開始するのは非常に簡単で、ただ、EFS コンソールでの数回クリックにより、自分のファイルシステムのための EFS ライフサイクルの管理を有効化するだけです。EFS ライフサイクルの管理が有効化されると、EFS がファイルへのアクセスパターンを認識し、お客様が選択されたポリシーにしたがい、アクセス頻度の低いファイルを自動的に低コストストレージクラスへと移動します。EFS IA を利用すれば、標準ストレージクラスと比較して、最大 92% のコストカットが期待できます。次に挙げるのは、お客様から当社に寄せられた声の一部です。

 

Dagan Company Logo

EFS IA への乗り換えは非常に容易で、運用コストの面では顕著な削減効果がありました。当社では一部のレガシーアプリケーションを使用していますが、EFS を使うと、それらを素早くクラウドに乗せ、中断無しに業務を移行することができます。EFS IA が公開されて以来、当社のクラウドでの NFS コストは、毎月 1 万 USD 程度削減できています。」 — Ian Cooke、 CTO 兼コンピュータサイエンティスト、Dagan

 

OnePacs company logo「ライフサイクルの管理を使っての EFS IA の実装はとても簡単です。ユーザーが、コンソールでの数クリックによりライフサイクルの管理を有効化すると、それ以降の処理は EFS が自動で行ってくれます。すると、アクセス頻度の低いファイルは、選択したポリシーに従い、低コストのストレージへ透過的に移動され始めます。ユーザーにもアプリケーションにも、何ら影響は与えません。」— Justin Falk、IT ディレクターOnePacs 

 

InsideView company logo「当社では、おおむね、全ファイルデータの 80% は日常的には使われていません。EFS IA で、不活発なファイル関係のワークロードの大半を受け持たせ、 標準ストレージクラスにより活発なファイルを担当させることで、ビジネスに重要なデータ処理が必要とするパフォーマンスとコストを確保しつつ、毎月の EFS 料金が削減できています。EFS IA への既存ファイルの移動作業はシンプルで、EFS ライフサイクル管理の機能を活用するだけです。我々のチームは、イノベーション創出により多くの時間を割きながら、IT コスト削減のためのデータ管理にかかる時間を削減できました。」— Wesley Horner、IT ディレクター、InsideView  

 

当社には、ファイルが EFS IA に移動されるまでの時間を、もっと細かく選びたいという希望がお客様から寄せられています。このため今年の 7 月に、既定の 30 日ポリシーに追加して新しいライフサイクルポリシーのオプションを導入しました。EFS IA へのファイルの移動は、最後のアクセスから 14 日、60 日、そして 90 日後にも行えるようになります。これまでに、既存の全ポリシーを利用して、EFS IA を強力に活用いただいたケースもあります。またお客様からは、既存ファイルシステムの動作をワークロードの要件と合わせる場合の柔軟性を評価していただいております。

特に、即時的にコスト削減を実感したいというお客様には、短期間のライフサイクルポリシーが良く利用されています。しかし一方で、一回ごとの間が長く、まれな (たとえば四半期に一度の) アクセスを行う長期維持のファイルライフサイクルをご利用のお客様もいらっしゃいます。

当社では、EFS の機能をさらに充実させ提供できると考えており、お客様からのフィードバックを参考にしつつ、開発と供給を継続していく所存です。今週のニュース記事では、お客様がクラウドをさらに容易に利用できる道を、当社が常に模索し続けていることをお伝えしました。また、そのコストも可能な限り低減し続けています。今後も、当社へのご要望をお聞かせいただけると、非常にありがたいと考えております。