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Amazon One で空港での体験を合理化

昨今の空港においては、フライトに搭乗するまでの時間をより楽しく、充実したものにするために、さまざまな環境・設備が用意されています。搭乗直前まで必要なものを小売店で買い込んだり、空港ラウンジでくつろいだり、コンコースに立ち並ぶ数多くのレストランやバーを利用することもできます。

旅行者は日常的にこうしたサービスを利用しているが、必ずしも利便性が高いとは限りません。長いレジの列や待ち時間のために、旅行者が不満を感じたり、不必要な時間のロスに遭遇することが数多くあります。最近の調査では、旅行者が空港の小売店で買い物をする際、「お得感」を差し置いて「利便性」を最も重要な要素として挙げる傾向が強まっているのも驚くことではありません。

一方、IATA は、航空旅客数が 2025 年までに 2022 年の総数を超えると予測しています。このことは、空港の小売店やラウンジがより忙しくなり、旅行者を効率的に出入りさせなければならないというプレッシャーが高まることを意味します。Amazon One や Amazon による Just Walk Out テクノロジーのような新しいテクノロジーは、空港の小売業者が航空旅行者の急増に対応し、多忙な航空旅行者に、より迅速で便利な旅のナビゲーションを提供するのに役立ちます。

新たな利便性の追加

空港の売店、レストランやバー、空港ラウンジなど、Amazon One は旅行者に新たな利便性をもたらします。Amazon が提供するこの手のひらベースの ID・決済サービスは、日常の行動を簡素化するように設計されており、Amazon One デバイスに手のひらをかざすだけで、支払い、会場への入場、本人確認ができます。

Amazon One を使えば、面倒な手続き、待ち時間を避けて、素早く出入りができます。そして、荷物を気にしながらカードやデジタル財布を探す代わりに、手のひらを使って次のことができます:

  • 商品のお支払い
  • 年齢制限のある商品を購入する際の年齢確認
  • 特典の獲得と交換
  • 空港ラウンジへの迅速な入室

これはより迅速なサービス、より短い列、そしてより良い空港体験を意味します。 また、企業にとって業務効率、訪問数、顧客スループット、収益の向上を意味します。

Amazon One の仕組み

Amazon One は、手のひらを使って支払いや入力、本人確認ができる無料の非接触型サービスです。Amazon One を初めて利用するユーザーは、クレジットカードまたはデビットカード、Amazon アカウント、携帯電話番号をオンラインで事前登録することができます。このプロセスの所要時間は約 1 分です。その後、参加店舗で Amazon One デバイスに手のひらをかざすと、数秒で登録手続きが完了します。

Figure 1 – High-level overview of how Amazon One works

Figure 1 – High-level overview of how Amazon One works

空港の店舗でより迅速な支払いが可能

フライトの前に旅行の必需品を買い込みたいとき、あるいはちょっとした贈り物を買いたいとき、ゲートに向かう途中にある多くの小売店のひとつに立ち寄りたくなります。しかし、搭乗時間が数分後に迫っている場合は、素早く出入りする必要がありますが、Amazon One なら手のひらだけで数秒で支払いが完了するので、財布や携帯電話を取り出す必要がありません。

また、Amazon の Just Walk Out テクノロジーと組み合わせることで、店舗運営者はさらに便利な小売旅行体験を提供できます。 Just Walk Out テクノロジーは、コンピューター ビジョン、センサー フュージョン、ディープ ラーニングを組み合わせたもので、消費者にチェックアウトの手間をかけずに、迅速でスムーズな買い物方法を提供します。 買い物客は来店し、必要なものを手に取り、出て行くだけです。

まず旅行者は、入場ゲートでAmazon One デバイスに手のひらをかざすことで、Just Walk Out 対応店舗に入ることができます。そして店内に入ったら、棚から必要なものをすべて手に取って店を出ることができます。Amazon One のプロフィールにリンクされたクレジットカードには、店舗を出た後に購入した商品の代金が請求されます。つまり、サービスがより迅速になり、旅行中のストレスが 1 つ減ります。

食品サービスおよび小売事業を展開する OHM Concession Group は最近、カンザスシティ国際空港全域の店舗で Amazon One および Just Walk Out テクノロジーを導入しました。

OHM Concessions Group の社長兼 CEO のミラン・パテル氏は、「空港での特典や直前の旅行商品の入手は手間がかからないに越したことはありません。」と述べています。 「Just Walk Out テクノロジーと Amazon One により、旅行者は迅速かつスムーズな店舗体験を通じて、必要なものをこれまで以上に簡単に入手できるようになります。 この経験は、より多くの旅行者に、より早くサービスを提供することを可能にします。」

The &Go store at Kansas City International Airport operated by OHM Concession Group

The &Go store at Kansas City International Airport operated by OHM Concession Group

食事体験を効率化

空港には、離陸前に簡単な食事やドリンクを楽しめる幅広いレストランやバーが揃っています。 ただし、ピーク時間帯には、混雑したダイニングルームでは迅速なサービスが提供できない可能性があります。 遅れそうなとき、従業員が会計を処理するのを待っているとイライラすることがあります。 Amazon One を備えたレストランの場合、手のひらをデバイスの上にかざすだけで食事の支払いが完了し、次のステップに進むことができます。

手のひらで年齢を確認する

空港のバーやレストランは、ピーク時には人気スポットとなりますが、お気に入りの酒類などの飲み物を購入するには、年齢確認のため、運転免許証を出さなければならないことがよくあります。余分なステップがあると取引が遅くなり、周りの人を長く待たせることになります。Amazon One とその年齢確認機能の提供開始によって、この状況は変わりつつあります。登録が完了し、政府発行の身分証明書と自撮り写真をリンクさせたら、デバイスに手のひらをかざすだけで 21 歳以上であることを示すことができます。支払いの準備ができたら、再び手のひらを Amazon One デバイスにかざすだけで、注文の代金が請求されます。すべてのプロセスは迅速かつシームレスです。バーテンダーはより多くのゲストに素早くサービスを提供することができます。

空港ラウンジへの迅速なアクセス

フライト前の空港ラウンジは、慌ただしい旅行者にとって、穏やかで静かなオアシスとなります。しかし、ラウンジに入る前に長い列に並んだり、会員ステータスを確認したりするのは、骨の折れるほど時間のかかる作業です。今後ラウンジの混雑が予想されるため、この問題はさらに悪化する可能性があります。Amazon One は、旅行者がラウンジの入場ゲートをこれまで以上に素早く通過できるようサポートします。例えば、Amazon One を使えば、ラウンジでくつろぎながら、手のひらをかざすだけで会員ステータスを確認し、ラウンジに入り、サービスを享受することができます。

ラウンジへの簡単なアクセス、バーでの手間のかからない年齢確認、レストランでの素早いチェックアウト、スムーズな店舗での買い物など、これらは Amazon One テクノロジーが、増え続ける飛行機旅行者の生活をより便利にするほんの一部です。

結論

旅行者は、チェックイン、保安検査、搭乗など、すでに多くの「必要な」列に並んでおり、さらなる遅延や摩擦ポイントに敏感です。これが、「シームレスでスムーズなショッピング」が旅行者の満足度を高める要因の 1 つとなっている理由です。Amazon と AWS は空港、レストラン、小売店と提携し、旅のあらゆるステップで旅行者のエクスペリエンスを変えるお手伝いをしています。

Amazon One を消費者に届けましょう。 消費者にシームレスなサービス、より迅速な支払い、パーソナライズされたエクスペリエンスを提供したいと考えている企業は、Amazon One がどのように役立つかについて詳しく知るために当社にお問い合わせください

著者について

Armughan Javaid
Armughan Javaid “AJ “は、Amazon の Just Walk Out テクノロジーの戦略、開発、市場参入チームを率いています。AJ は、旅行業界のリーダーたちが、旅全体でゲストのエクスペリエンスを革新するのをサポートする役割を担っています。AJ は、小売業界とオムニチャネル・コマース・テクノロジーの幅広い経験を活かし、旅行業界のリーダーたちが業務効率を高め、ビジネス成果を上げられるよう支援しています。以前は、AJ がアマゾン ウェブ サービス(AWS)のプラクティスリーダーとして、クラウド変革プログラムに取り組んでいました。AJ はワシントン D.C. エリアのAmazon HQ2 を拠点としています。

翻訳はソリューションアーキテクトの程が担当しました。原文はこちらです。