Amazon Web Services ブログ

大規模なインメモリデータベース向けの Amazon EC2 ハイメモリ U7i インスタンス

re:Invent 2023 でプレビューとして発表された、最大 32 TiB の DDR5 メモリと 896 個の vCPU を搭載する Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) U7i インスタンスが利用可能になりました。カスタム第 4 世代インテル Xeon スケーラブルプロセッサ (Sapphire Rapids) 駆動のこれらのハイメモリインスタンスは、SAP HANA、Oracle、SQL Server などの大規模なインメモリデータベースをサポートするように設計されています。仕様はこのようになっています。

インスタンス名 vCPU
メモリ (DDR5)
EBS 帯域幅
ネットワーク帯域幅
u7i-12tb.224xlarge 896 12,288 GiB 60 Gbps 100 Gbps
u7in-16tb.224xlarge 896 16,384 GiB 100 Gbps 200 Gbps
u7in-24tb.224xlarge 896 24,576 GiB 100 Gbps 200 Gbps
u7in-32tb.224xlarge 896 32,768 GiB 100 Gbps 200 Gbps

新しいインスタンスは、大規模なインメモリワークロードに対して最高のコンピューティングコストパフォーマンスを実現し、大手クラウドプロバイダーのどの SAP 認定仮想インスタンスよりも高いメモリ容量とコンピューティング能力を提供します。

AWS Nitro System のおかげで、インスタンスのメモリを余すことなく使用できます。こちらは 32 TiB インスタンスの例です。

前世代の EC2 ハイメモリインスタンスと比較すると、U7i インスタンスは 135% を超えるコンピューティングパフォーマンス、最大 115% のメモリパフォーマンス、および 2.5 倍の EBS 帯域幅を提供します。拡大された帯域幅により、1 時間以下で 30 TiB のデータを EBS からメモリに転送できるため、データのロードとキャッシュ更新がこれまでにない速さで行われるようになります。インスタンスは、フローあたりの帯域幅を 25 Gbps にする ENA Express もサポートしており、インスタンス間の P99.9 レイテンシーを 85% 削減します。

各 U7i インスタンスは、最大 128 の汎用 (gp2 および gp3) またはプロビジョンド IOPS (io1 および io2 Block Express) EBS ボリュームのアタッチメントをサポートします。io2 Block Express ボリュームは、それぞれ最大 64 TiB まで拡張でき、最大 32 Gbps で最大 256,000 IOPS を提供できるため、U7i インスタンスに最適です。

インスタンスは、本番環境で Business Suite S/4HANA、Business Warehouse on HANA (BW)、SAP BW/4HANA を実行するための SAP 認定を受けています。詳細については、Certified and Supported SAP HANA Hardware および SAP HANA to AWS Migration Guide を参照してください。AWS Launch Wizard for SAP を読むこともお勧めします。

知っておくべきこと
以下は、新しいインスタンスについて知っておきたい事柄です。

リージョン – U7i インスタンスは、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、およびアジアパシフィック (ソウル、シドニー) の各 AWS リージョンでご利用いただけます。

オペレーティングシステム – サポートされているオペレーティングシステムには、Amazon Linux、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterprise Server、Ubuntu、Windows Server が含まれます。

より大規模なインスタンス – お客様のニーズに応えるため、AWS では、より優れたコンピューティング能力を備えたさらに大規模なインスタンスの年内提供にも取り組んでいます。

Jeff;

原文はこちらです。