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AWS Snowball デバイスの更新 – エッジがさらに進化

2015 年以来、AWS Snowball サービスを利用して、大量のデータを AWS クラウドに移行してるお客様がおられます。サービスはますます進化しており、今回、新しい機能を導入しました。これには、オンボードコンピューティングとストレージ容量の増加を特徴とする AWS Snowball Edge デバイスを含んでいます。AWS Snow ファミリーは、お客様のニーズを満たすためにも革新を続けています。こうした革新の中に、古いハードウェアデバイスから新しいハードウェアデバイスへ計画的に移行できる機能があります。たとえば、初期の AWS Snowball ハードウェア設計の使用を止め、より高度な Snowball Edge ハードウェアデバイスを選択しました。この新しいデバイスは、2020 年 4 月 7 日より、アジアパシフィック (シンガポール) と中国本土リージョンを除いた、すべての商用 AWS リージョンおよび AWS GovCloud (US) リージョンで開始予定です。

AWS Snowball コンソールでお知らせしているとおり、2020 年 4 月 7 日以降、AWS Snowball サービスはデータ転送ジョブに Snowball Edge Storage Optimized デバイスを使用します。第一世代の 50 TB および 80 TB の Snowball ハードウェアは、2020 年 4 月 6 日までご注文いただけます。

新しい Snowball Edge デバイスは以前のハードウェア設計よりも優れ、データ転送を行うお客様は、使用可能な容量がさらに増え、デバイスからのデータの読み書きといったデータ転送がより高速となるなどの利点を享受いただけます。もう 1 つの利点としては、Snowball Edge デバイスにデータを取り込む際に、パワフルなクライアントワークステーションを必要としないことです。このため、AWS コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用したコピー操作中のバッチ処理と並列化の柔軟性が向上します。(こちらをご参照ください。)

Snowball Edge は使用可能な容量が大きいため、大規模な移行に使用する場合のコスト効率も高くなります。たいていはデータでいっぱいの AWS にデバイスを送り返すので、以前のデバイスと比較して、大規模なジョブを完了するために必要な Snowball Edge デバイスが少なくてすみます。ご参考までに、50 TB の Snowball デバイスには 42 TB、および 80 TB の Snowball デバイスには 72 TB の使用可能な容量があります。これらと比較すると、Snowball Edge Storage Optimized 100-TB デバイスの使用可能容量は約 80 TB あります。

取り込みの前にデータを前処理する必要がある場合、サーバーレス Lambda 関数 (AWS IoT Greengrassで実行する)、または Snowball Edge デバイス上の Amazon EC2 インスタンスを使用できます。この機能は、大量のデータを移動するように設計された初期の Snowball にはありません。AWS Management コンソールでデバイス注文を処理中でも、Lambda 関数を使用して EC2 AMI と AWS IoT Greengrass を Snowball Edge に追加できます。

Snowball Edge の詳細については、ドキュメントSnowball Edge 製品ページをご参照ください。Snowball Edge デバイスをデータ転送ワークロードにご使用の場合には、「Snowball Edge Data Migration Guide」を一読されることをお勧めします。このガイドには、ネットワーキング、バッチ処理、ベンチマーク、モニタリングに関するヒント、大規模な移行のベストプラクティスなど、運用上での有用な詳細が含まれています。

今回の進化は、お客様に代わってイノベーションを促進するという、私たちがお約束した取り組みの一環です。ご質問があれば、AWS サポートでケースを開くか、アカウントチームに連絡する、あるいはこの投稿にコメントをいただけますと幸いです。