Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2020/3/16週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
4月からの新生活に向けて、これから新しい家に引っ越しをされる方も多いのではと思います。個人的に社会人の方に特にお勧めしたい設備が、浴室乾燥機です。浴室で洗濯物を乾かすことができる仕組みですね。もちろん外干しと比べて電気代やガス代が掛かってしまうのですが、夜に、もしくは休日が雨であってもまとまった量の洗濯ができるというのは思ったより生活の自由度を上げてくれます。これから物件を探される方はぜひ検討してみてください(先月ぐらいに書くべき内容だったかもしれませんが…)。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2020年3月16日週の主要なアップデート
- 3/16(月)
- Amazon DynamoDB オンデマンドキャパシティーモードが、アジアパシフィック (大阪ローカル) リージョンで利用可能に
DynamoDBのオンデマンドキャパシティーモードが、大阪ローカルリージョンで利用可能になりました。DynamoDBオンデマンドは事前のキャパシティプランニング無しでも柔軟にトラフィックの増減に対応するための機能です。詳しくはこちらのBlogを参照してください。 - Amazon ElastiCache for Redis がグローバルデータストアを発表
ElastiCache for RedisにGlobal Datastore機能が追加されました。クロスリージョンレプリケーションの機能で、あるリージョンでElastiCache for Redisクラスターに書き込むと同時に他リージョンのレプリカクラスターにも反映され、リードオンリーのワークロードの分散処理を可能にするものです。詳細はこちらのBlogを参照してください。
- Amazon DynamoDB オンデマンドキャパシティーモードが、アジアパシフィック (大阪ローカル) リージョンで利用可能に
- 3/17(火)
- Amazon Managed Cassandra Service で、AWS IAM ロールおよびフェデレーション ID を使用してキースペースおよびテーブルへのアクセスが管理可能に
Apache Cassandra互換のデータベースサービスであるAmazon Managed Apache Cassandra Service (MCS)で、IAMロールおよびフェデレーションIDを使用してキースペースおよびテーブルへのアクセスを管理できるようになりました。またこれをサポートするため、DataStax Javaドライバー用の認証プラグインがオープンソースで更改されています。詳細はこちらのドキュメントを参照してください。
- Amazon Managed Cassandra Service で、AWS IAM ロールおよびフェデレーション ID を使用してキースペースおよびテーブルへのアクセスが管理可能に
- 3/18(水)
- Amazon ECS が、プレビューで、既存の ECS サービスの配置戦略および制約の更新をサポート
Amazon ECSで、EC2上で実行するサービスのタスク配置戦略と制約がUpdateService API経由で更新できるようになりました。現在プレビューの提供です。これまでは、サービス自体を削除して作り直す必要があったため、更新をより楽に行うことが出来るようになりました。 - AWS Elemental MediaConvert に AV1 エンコードを導入
AWS Elemental MediaConvertでAV1 (AOMedia Video 1) コーデックを使用して動画をエンコードする機能が追加されました。AV1はオープンな動画コーデックで、他コーデックと比較して高い圧縮効率を実現できることがメリットです。 - Amazon GuardDuty の値下げのお知らせ
2020年3月1日より、GuardDutyのVPCフローログとDNSログ分析の料金が改定され、新しく10,000GB/月以上には$0.17/GBの料金(東京リージョンの場合)が設定されまた。既存では一番安い場合で0.29USD/GBでしたので、約40%の削減にあたります。また、こういった料金の引き下げ以外にGuardDutyが読み込むCloudTrailの量の最適化も行われ、より安価な費用で利用可能なように改善されています。
- Amazon ECS が、プレビューで、既存の ECS サービスの配置戦略および制約の更新をサポート
- 3/19(木)
- Amazon Data Lifecycle Manager now available in the Asia Pacific (Osaka) region
Data Lifecycle Manager (DLM) が大阪ローカルリージョンで利用可能になりました。DLMはEBS Snapshotを自動化するための機能です。同時に、複数のEBSから一貫性をもってSnapshotを取得するcrash-consistent snapshot機能も大阪ローカルリージョンで利用可能になっています。 - Execute Chef recipes on Linux with AWS Systems Manager
AWS Systems ManagerでEC2上もしくはオンプレミスサーバ上のLinuxに対してChefレシピを実行できるようになりました。S3もしくはGitHub上のcookbookからレシピを実行し、Systems Managerで統合的に管理することが可能になります。 - Amazon EC2 Hibernation now Lets you Pause and Resume Your Workloads on T2 Instance Types
EC2の休止(ハイバネーション)機能がT2インスタンスでも利用可能になりました。休止機能は、メモリの状態をルートボリュームのEBSに書き出して停止させる機能です。T2以外ではM3/M4/M5、C3/C4/C5、R3/R4/R5インスタンスで利用可能です。休止可能な条件としてOSやメモリ上限等がありますので、利用前にはドキュメントを参照してください。 - 在宅勤務を実現するAmazon WorkSpaces および Amazon WorkDocs に関する新しい提案
リモートワークと在宅勤務を支援するイニシアチブの一貫として、VDIサービスのAmazon WorkSpacesとコンテンツコラボレーションサービスのAmazon WorkDocsで、最大50人まで無料で使用できるようにするという発表がされました。WorkDocsはこの発表から即時に、WorkSpacesは2020年4月1日から利用開始になり、2020年6月30日まで提供される予定です。
- Amazon Data Lifecycle Manager now available in the Asia Pacific (Osaka) region
- 3/20(金)
- RDS MySQL and MariaDB Increase Maximum Storage Size for R5 Instances
RDS for MySQLとRDS for MariaDBで、db.r5インスタンスタイプ利用時に最大64TBのストレージが作成可能になりました。GP2、IO1両方のボリュームタイプに対応しています。 - Amazon CloudWatch now provides more metric data, faster, with GetMetricData quota increase
CloudWatchのGetMetricDataが拡張され、一度に(バルクで)取得可能なメトリクス数が100から500に増加しました。同時に、1秒あたりのデータポイント(DPS)の制限が旧来の最大90,000DPSから、396,000DPSに増加しており、より高速・大量にメトリクスを取得可能になりました。
- RDS MySQL and MariaDB Increase Maximum Storage Size for R5 Instances
以前にもご案内しましたが、AWSのオンラインセミナーである AWS Innovate 2020が4/17まで開催中です。スマホでもPCでも参加できるオンデマンド型の学習イベントです。この週刊AWSの出張版である「I-6 AWS 最新アップデート 2020 春」もありますので、ぜひご覧いただければと思います。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)