Amazon Web Services ブログ

週刊AWS – 2020/7/20週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。

前々回の号で、運動不足なのでなにか良い手を考えてみるという事を書きましたが、まだ妙案が見つかっていません。むしろ最近は雨続きでより外に出なくなっているしまつでして。。。室内の運動のために某人気フィットネスソフトの購入抽選に何度か申し込んでいるのですが、なかなか当たりませんね。次回に当たったと書けると良いのですが。

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2020年7月20日週の主要なアップデート

  • 7/20(月)
    • Amazon EMR now supports Amazon EC2 G4 Instances which provides up to 4.5X faster and 5.4X cheaper XGBoost Training
      Amazon EMR (Haoop/Spark環境を簡単に構築できるサービス) で、Amazon EC2 G4インスタンスが利用可能になりました。G4はNVIDIA T4 Tensor Core GPUを内蔵したインスタンスで、用途としては機械学習があげられます。こちらのBlogには、XGBoostの演算が、R5インスタンスと比較して4.5倍高速になった例が解説されています。
    • Amazon Connect adds call recording APIs
      クラウド上にコールセンターサービスであるAmazon Connectに新しく会話録音用のAPIが追加されました。これにより会話内容の録音の開始、終了、一時停止といった操作がAPIで制御可能になります。
    • Amazon AppFlow now supports new Salesforce integrations
      Amazon AppFlowはSaaSサービスとAmazon S3やRedshiftのデータを連携するサービスです。GUIだけでデータ連携を構築できるのが特徴です。 今回Salesforceの新規作成データや、削除データを自動的にAmazon S3に転送する機能が利用可能になり、より柔軟にSalesforceとのデータ連携が可能になりました。
  • 7/21(火)
    • Announcing AWS Serverless Application Model (SAM) CLI now generally available for production use
      これまでBetaで提供されていたAWS Serverless Application Model Command Line Interface (SAM CLI)がバージョン1.0.0になり、一般提供開始(GA)になりました)。GAになった事で今後は本番環境での利用も進むと思われます。v1.0.0ではカスタムAWS LambdaランタイムやLambdaレイヤーのビルドがサポートされるようになりました。
    • AWS Snowball Edge Compute Optimized が 11の追加AWS リージョンで利用可能に
      AWS Snowball Edge Compute Optimizedが新たに11のリージョンで利用可能になり、東京リージョンおよび大阪ローカルリージョンでも利用可能になりました。Snowballは巨大データを物理運搬で転送するサービスであり、Snowball Edgeはそれにエッジ側(デバイス側)での処理機能を追加したサービスです。今回利用可能リージョンが追加されたAWS Snowball Edge Compute Optimizedはそのエッジの機能でNVIDIA TESLA V100 GPUが利用可能になっているデバイスです。
    • Amazon EBS Fast Snapshot Restore (FSR) is now available for shared EBS Snapshots
      EBSのFSR(Fast Snapsot Restore)は自分が作成したSnapshotイメージに対して適用することで、そのリストアが高速になるという機能です。今回これが拡張され、自分が作成したSnapshotだけでなく、他の人から共有されたスナップショットに対してもFSRが適用可能になりました。詳細についてはこちらのBlogを参照してください。
  • 7/22(水)
    • Amazon AppFlow now supports private data transfers between AWS and Salesforce
      AppFlowには今週、もう1つ機能が追加されています。AWS PrivateLinkを経由したSalesforceとの連携機能が追加され、これによりAWSとSalesforceの間の通信がAWSの中だけで完結する(インターネットに出ない)ようになりました。この機能は現在北バージニアリージョンとオレゴンリージョンのみで利用可能です。
  • 7/23(木)
    • Amazon Lightsail now offers CDN distributions to accelerate content delivery
      AWS上で安価にVPSを利用できるAmazon Lightsailに、Lightsail CDN(content delivery network)が追加されました。これまでもLightsailで起動したサーバやロードバランサーに別途CloudFrontを手動設定することでCDNを使うことは出来ましたが、Lightsail側で対応したことでより簡単に利用できるようになりました。WordPressや静的WEBサイト向けのコンフィグが予め用意されているので設定も容易です。月間50GBまでの転送であれば最初の1年間は無料で利用できます。
    • Contact Lens for Amazon Connect is now generally available
      Contact Lens for Amazon Connectが一般提供開始(GA)になりました。東京リージョンでも利用可能になっています。Contact Lensは、機械学習をベースにしたAmazon Connect のコンタクトセンター分析サービスです。通話内容をテキストに書き出し、そこから会話の感情や傾向を分析することを可能にします。現時点では米国英語のみのサポートですが、今後対応言語を増やしていく予定になっています。
    • Amazon CloudFront announces Cache Key and Origin Request Policies
      CDNサービスAmazon CloudFrontでCache Policyの設定がより詳細に出来るようになりました。具体的にはオリジンへ転送するヘッダーの値と、キャッシュキーにする値が個別に設定できるようになりました。またカスタムヘッダーの種類も増え、例えば”CloudFront-Is-IOS-Viewer“(クライアントがiOSデバイスの場合にTrueになる)など便利なものが追加されています。
    • Amazon Elasticsearch Services announces support for Elasticsearch versions 7.7
      Amazon Elasticsearch ServiceがOSSのElasticsearch 7.7をサポートしました。東京リージョンでもすでに選択可能になっています。
  • 7/24(金)
    • Amazon EFS CSI Driver is now generally available
      AWSのKubernatesサービスであるEKSからNFSサービスであるAmazon Elastic File System (EFS)にアクセスすることを可能にするEFS CSIドライバがv1.0になり、一般提供開始(GA)になりました。Kunernetesワークロードから容易にEFSをマウントしてアクセスすることが可能です。このv1.0からはEFSとの通信がデフォルトで暗号化オンになています(オフにすることも可能です)。
    • Amazon QuickSight adds embedded authoring, namespaces for multi-tenancy, and more
      BIサービスのAmazon QuickSightに3つの新機能が追加されました。1つ目はAuthor embedで、ダッシュボードの埋め込みに加えて編集画面を埋め込めるようになりました。2つ目はName Spaceで、1つのQuickSightアカウント内で名前空間でユーザの空間を隔離する機能、3つ目はAuthorのCustom permissionで、Authorがデータセットに対してできる操作を限定する機能です。どれもISVの方が自身のアプリケーションにQuickSightを埋め込んで使う場合に便利な機能ですが、イントラネット内に埋め込む場合にも利用できます。

今週の個人的な注目はQuickSightの3つの新機能追加です。これまでもダッシュボードを独自アプリに埋め込むことは比較的簡単に実現できましたが、今回追加されたName Spaceの機能によって1つのWebアプリケーション内でマルチテナンシーでサービスを提供しているISVにとってはより利用しやすくなるのではと思います。QuickSightはサーバレスのサービスですから、運用の負担が少ない形でBI機能を自社サービスに組み込めるのもメリットですね。

それでは、また来週!

ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)