Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/2/14週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
まだ朝夕は寒いですが、気付けば2月も終わりですね。この時期になると、新年度の異動や入社等をふまえて新しいことにトライしようとお考えの方も多いのではないでしょうか。そんな、これから「サーバーレス」に入門してみようという方向けのオンラインセミナーが3月10日に開催されます。サーバーレスの意義やメリット、利用パターンのご紹介、運用指針など基礎から説明がありますので、ご興味がある方はぜひご参加ください。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2022年2月14日週の主要なアップデート
- 2/14(月)
- Amazon EC2 C6a インスタンスのご紹介
Amazon EC2 で C6a インスタンスがGA(一般提供開始)になりました。C6a インスタンスは、最大 3.6 GHz のオールコアターボ周波数を備えた第 3 世代 AMD EPYC プロセッサ (コード名 Milan) を搭載したインスタンスです。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Amazon Elastic File System のサブミリ秒の読み取りレイテンシーを発表
Amazon Elastic File System (Amazon EFS) は NFS ファイルシステムをサーバーレスで提供するサービスです。今回 1 ゾーンおよび標準汎用ファイルシステムで、読み取りレイテンシーが平均 600 マイクロ秒にサブミリ秒の読み取りが実現可能になりました。これは新規に作成するファイルシステムだけでなく、既存のものにも適用されます。詳細はこちらのブログをご覧ください。
- Amazon EC2 C6a インスタンスのご紹介
- 2/15(火)
- Amazon CodeGuru Reviewer がコード内の Apache Log4j およびその他のログインジェクションの脆弱性の検出を開始
Amazon CodeGuru Reviewer は機械学習を使ってコードのセキュリティの脆弱性を検出し、改善をレコメンデーションするサービスです。今回、ログインジェクション攻撃に利用される可能性がある、ロガー回りの処理を発見する新しいログインジェクションディテクタが追加されました。JavaとPythonに対応しています。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Amazon Braket で Rigetti の新しい 80 キュービット量子プロセッサのサポートを追加
AWS の量子コンピューティングサービスである Amazon Braket で、 Rigetti の新しい超電導方式量子ゲート型の 80 キュービットプロセッサ Aspen-M-1 のサポートが追加されました。前世代の Rigetti デバイスでサポートされているキュービット数の最大 2 倍のキュービットから成る量子回路を実行できるため、より大きな処理に対応すことが可能になりました。Aspen-M-1 デバイスは、米国西部 (北カリフォルニア) リージョンで毎日15:00〜19:00 UTC に利用可能です。
- Amazon CodeGuru Reviewer がコード内の Apache Log4j およびその他のログインジェクションの脆弱性の検出を開始
- 2/16(水)
- Amazon Redshift 同時実行スケーリングの自動ワークロード管理を発表
Amazon Redshift で、自動ワークロード管理 (AutoWLM) が同時実行スケーリング (Concurrency Scaling)を管理可能になりました。同時実行スケーリングは、クラスターのコピーを動的に作成することで同時実行数を向上させる機能で、これまではユーザが手動でOn/Offや最大クラスター数を設定する必要がありましたが、今回の機能追加で自動ワークロード管理 (AutoWLM)による自動調整が可能になりました。
- Amazon Redshift 同時実行スケーリングの自動ワークロード管理を発表
- 2/17(木)
- AWS introduces s2n-quic, a new open-source implementation of the QUIC protocol
オープンソースの QUIC プロトコル実装である、 s2n-quic が公開されました。RUST言語で書かれており、githubで公開されています。詳細はこちらのブログをご覧ください。
- AWS introduces s2n-quic, a new open-source implementation of the QUIC protocol
- 2/18(金)
- Announcing the general availability of AWS Backup for Amazon S3
AWS Backup for Amazon S3 が一般提供開始(GA)になりました。AWS Backup はAWS上の各種サービスのバックアップ&リストアを一括管理するサービスであり、EBSボリュームや、Amazon RDS、Amazon EFS 等をサポートしていますが、これに今回 Amaozn S3 のバックアップが加わりました。東京リージョン、大阪リージョンともに利用可能になっています。 - Amazon RDS for SQL Server now supports Always On Availability Groups for Standard Edition 2017
Amazon RDS for SQL Server で SQL Server 2017 Standard Edition 選択時にも Always On Availability Groups (AGs) が利用可能になりました(これまではEnterprise Editionの選択が必要でした)。RDS for SQL Server 2017 Standard Edition が選択可能な全リージョンで利用可能になっています。 - Amazon RDS for MariaDB now supports Delayed Replication
Amazon RDS for MariaDB で遅延レプリケーション(delayed replication)が利用可能になりました。これは意図的にレプリカへの反映を一定時間遅らせるものです。あえて反映を遅らせておくことで、たとえばプライマリーDB側でデータを誤って更新してしまった場合でもレプリカ側から更新前のデータを抽出するといった事が可能になります。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- Announcing the general availability of AWS Backup for Amazon S3
最後に1つお知らせを。Amazon DynamoDB が一般提供開始になったのは2012年1月18日で、先月で10周年をむかえました。リリース後も多くの新機能が追加されてきましたが、それを振り返るブログエントリが公開されています。また、3月1日には10歳を記念したオンラインイベントも開催される予定です。詳細は以下をご覧ください。
– Happy 10th Birthday, DynamoDB!
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)