Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/10/24週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
今週のお知らせは11/2に開催されるAWSome Day Online Conferenceです。このイベントはAWSについてのスキルを身につけ、活用を開始する最初の一歩として、基礎知識を短時間で学ぶことができるオンラインイベントです。AWSのテクニカルインストラクターによるセッションを通じて学習ができることに加えて、エキスパートに1対1でQ&Aができるコーナーも設けています。AWSに不慣れな方はもちろん、実務を通して学習された方にも体系的な知識を習得するチャンスです。みなさまのご参加をお待ちしております。無料でご参加頂けますが、要登録ですのでお忘れなく。
それでは、10 月 24 日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2022 年 10 月 24 日週の主要なアップデート
- 10/24 (月)
- Amazon S3 Replicationがユーザ提供キーによるサーバサイド暗号化が行われたオブジェクトをサポート
Amazon S3 Replicationで、ユーザ提供キーによる暗号化(SSE-C)が行われたオブジェクトについてもレプリケーションを実行できるようになりました。
- Amazon S3 Replicationがユーザ提供キーによるサーバサイド暗号化が行われたオブジェクトをサポート
- 10/25 (火)
- CDK8s向けの多言語クラスライブラリCDK8s+が一般利用開始に
CDK for Kubernetes(CDK8s)はAWS Cloud Development Kit(CDK)の設計思想をKubernetesの世界にも適用するために開発されたツールキットで、Kubenetes上のリソースをプログラミング言語で記述しクラスタに適用することが可能です。今回、新たにCDK for Kubernetes Plus(CDK8s+)が一般利用開始になり、KubenetesのManifestをベストプラクティスに沿った形で効率的に記述することが容易になりました。詳細はブログ記事をご覧ください。 - AWS BatchがAmazon EKSでのジョブ実行に対応
AWS BatchがAmazon EKSをサポートし、ジョブをAmazon EKSで稼働するKubernetesのPodとして実行できるようになりました。 - Amazon SageMakerで8種類のGravitonベースのインスタンスに対するモデルのデプロイに対応
Amazon SageMakerでは機械学習モデルをデプロイするインスタンスを選択し、コスト最適な推論処理を容易に提供可能です。今回、AWS Gravtiton2/Graviton3ベースのインスタンスに対するモデルデプロイが可能になり、利用できるインスタンスタイプの選択肢がさらに広がりました。 - Amazon Aurora MySQL 2.11が一般利用開始になりR6iインスタンスが利用可能に
MySQL 5.7互換のAmazon Aurora MySQL 2.11が一般利用開始になりました。このバージョンでは、セキュリティアップデートに加えてR6iインスタンスのサポートが含まれています。
- CDK8s向けの多言語クラスライブラリCDK8s+が一般利用開始に
- 10/26 (水)
- Amazon Neptune Serverlessが一般利用開始に
Amazon Neptuneは高速で信頼性の高いフルマネージドなグラフデータベースのサービスです。今回新たに、アプリケーションが必要とするキャパシティにあわせて自動的にスケールするAmazon Neptune Serverlessが一般利用開始になりました。データベースのキャパシティ管理の手間なしにグラフデータベースを利用できます。 - Amazon MKSがApache Kafkaバージョン3.3.1をサポート
Amazon Managed Streaming for Apache Kafka(Amazon MKS)がApache Kafkaのバージョン3.3.1に対応しました。 - Amazon EC2のC6i/M6iインスタンスが大阪リージョンで利用可能に
Amazon EC2のC6iとM6iインスタンスファミリが大阪リージョンとケープタウンリージョンでご利用頂けるようになりました。 - AWS Fault Injection Simulatorがネットワーク接続の中断シナリオをサポート
AWS Fault Injection Simulator(FIS)がネットワーク接続が中断されるというイベントがサポートされました。全トラフィックの不通、特定のAZとの通信断、VPC、カスタムプリフィックスリスト、サービスに対する通信途絶などをFISによるテストに組み込むことができるようになりました。
- Amazon Neptune Serverlessが一般利用開始に
- 10/27 (木)
- Amazon AuroraがAmazon S3への直接エクスポートに対応
Amazon AuroraがS3に対してスナップショットを作成することなく、直接エクスポートできるようになりました。エクスポートされたファイルはApache Parquet形式になり、データベースのパフォーマンスに影響はありません。 - AWS WAFで標的型ボットに対する保護機能が利用可能に
AWS WAFで標的型ボットに対する保護を提供するAWS Bot Control for Targeted Botsが利用できるようになりました。従来のAWS Bot Controlは一般的なボットに対する保護を提供していましたが、Bot Control for Targeted Botsではフィンガープリンティングや行動分析などの技術による保護が可能になります。この機能は現時点でバージニア、北カリフォルニア、アイルランド、パリ、シドニーのリージョンでご利用いただけます。 - Amazon EC2 X2idnインスタンスが大阪リージョンでも利用可能に
第3世代のIntel Xeon Scalable Processorを搭載し、メモリ容量が重要なワークロードに適したX2idnインスタンスが大阪リージョンでもご利用頂けるようになりました。
- Amazon AuroraがAmazon S3への直接エクスポートに対応
- 10/28 (金)
- Amazon RDSがOSのアップデートをインスタンスイベントとして扱えるように
Amazon RDSが新しいインスタンスイベントとして、RDS-EVENT-0230をサポートしました。これはOSのアップデートを意味するイベントで、アップデートが利用可能な状態になったらいち早く通知を受け取ることが可能になります。 - Amazon QuickSightのDataset-as-a-Sourceで行レベルセキュリティ(RLS)が利用可能に
Amazon QuickSightのDataset-as-a-Sourceはひとつまたは複数のデータセットを組み合わせて独自のデータセットを作成できる機能です。今回、親となるデータセットで行レベルセキュリティ(Row Level Security)が有効になっている場合に、そこから作成した子データセットでも親のRLSの設定を継承することができるようになりました。(従来は子データセットを作成することができませんでした)
- Amazon RDSがOSのアップデートをインスタンスイベントとして扱えるように
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)