Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2023/4/3週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
今号も前号に引き続き多くのアップデートが発表されました。そのため説明はできるだけコンパクトにしています。書く内容の詳細については、リンクされているWhat’s newやブログ、ドキュメントを参照してください。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2023年4月3日週の主要なアップデート
- 4/3(月)
- The sixth generation of Amazon EC2 instances powered by AMD processors now support faster Amazon EBS-optimized instance performance
第三世代 AMD EPYCプロセッサを搭載した、EC2 C6aとM6a インスタンスでEBSの性能が向上しました。一例として48xlargeインスタンスの場合、IOPSが最大60%向上しています。またR6aも近日中に同様のアップデートが提供される予定です。 - Import data from 45+ sources for no-code ML with Amazon SageMaker Canvas
コーディング不要の機械学習開発環境である、 SageMaker Canvasでより多様なデータを元に分析が可能になりました。AWSのサービスとしてはAmazon Athenaが新たに追加されています。また40以上のSaaSプラットフォームからもデータを取り込めるようになりました。これはAppFlowと内部的に連携して実現しています。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。 - AWS Billing Conductor pricing change
AWS Billing Conductor (ABC) の料金体系が変更になる事がアナンスされました。新しい料金体系では請求グループに割り当てたアカウント数によって費用が決まります(旧プランではビリングレコード数で決まっていました)。これにより毎月のコストが見積もり安くなるというメリットがあります。一方で旧プランの無料枠(100万件まで無料は無くなる点に注意が必要です。この料金体系は2023年6月1日から有効になりますが、合わせて既存の利用者向けには4月1日から新料金プランの無料トライアルが62日間適用されています。 - AWS Service Catalog announces support for Terraform open source
企業内でIaCテンプレートの共有と再利用を促進するためのサービスである AWS Service Catalog で Terraform (OSS版) がサポートされました。
- The sixth generation of Amazon EC2 instances powered by AMD processors now support faster Amazon EBS-optimized instance performance
- 4/4(火)
- AWS Supply Chain is now generally available
re:Invent 2022で発表された AWS Supply Chain が一般提供開始(GA)になりました。北バージニア、オレゴン、フランクフルトリージョンで利用可能です。AWS Supply Chain はサプライチェーンに関するデータを統合し、機械学習ベースでの分析を支援するサービスです。 - Amazon Athena adds view support for external data sources
Amazon Athena にはFederated Queryという機能があり、S3上のデータだけではなく多種多様なデータをクエリすることができます。今回このFederated Query経由のデータに対しVIEWが作成できるようになりました。 - Announcing general availability for macOS Support on Amplify Library for Swift
これまでdeveloper previewという形で提供してきた AWS Amplify for Swift のmacOSサポートが、一般提供開になりました。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Amazon Kendra releases Microsoft OneDrive Connector
エンタープライズ検索サービスの Amazon Kendra に新しく Microsoft OneDrive Connector が追加され、OneDrive上のデータも新に検索対象に加えることが可能になりました。
- AWS Supply Chain is now generally available
- 4/5(水)
- Amazon Polly offers full support in the AWS Asia Pacific (Osaka) Region
Text to Speachサービスである Amazon Polly が大阪リージョンで利用可能になりました。Neural voice および Standard voice の両方が利用可能になっています。 - AWS App Runner adds 7 new compute configurations
コンテナアプリケーションのシンプルなデプロイをサポートする AWS App Runner に新に7つの compute configuration が追加され、最小で0.25 vCPU (512 MB memory) 、最大で4 vCPU (12 GB memory)とより多様なバリエーションから選択可能になりました。
- Amazon Polly offers full support in the AWS Asia Pacific (Osaka) Region
- 4/6(木)
- Amazon WorkSpaces Core introduces Microsoft Office 2019 Professional Plus bundle
フルマネージドVDIサービスの Amazon WorkSpaces でアプリケーションバンドルである Microsoft Office Professional Plus bundle for BYOL WorkSpaces として、Microsoft Office 2019 Professional Plusが選択できるようになりました。
- Amazon WorkSpaces Core introduces Microsoft Office 2019 Professional Plus bundle
- 4/7(金)
- Amazon SageMaker now supports sharing predictions with Amazon QuickSight
Amazon SageMaker Canvas を利用して予測した結果データをGUIから数クリックでAmazon QuickSightに連携できるようになりました。これにより、予測結果を可視化することがより簡単に実現できます。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。 - Amazon Aurora now supports PostgreSQL 15
Amazon Aurora PostgreSQL-Compatible Edition で PostgreSQL 15 (15.2) が利用可能になりました。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。 - RDS Custom for SQL Server now supports Multi-AZ deployments
Amazon RDS Custom for SQL Server で Multi-AZ デプロイメントが利用可能になりました。RDS Customは通常のRDSと比較してよりユーザ側でカスタマイズできる部分が増えたRDSの提供形態です。 - Amazon RDS for MySQL now supports up to 15 read replicas for RDS Multi-AZ deployment option with two readable standby database instances
Amazon RDS for MySQL の2つの読み取り可能なスタンバイを備えたマルチAZにおいて、最大15個まで非同期のリードレプリカが追加可能になりました。マルチAZのクラスター自身にも2つのリードレプリカがありますが、さらに読み取り性能が必要な場合に性能増強が可能になりました。RDSのマルチAZの選択肢についてはこちらをご覧ください。 - AWS Graviton2-based Amazon EC2 instances are available in additional regions
AWS Graviton2プロセッサを搭載した、EC2 M6gd, M6g, C6g, R6g インスタンスが利用可能なリージョンが追加されました。詳細なリージョン情報は上記のWhat’s newをご覧いただければと思いますが、本発表で大阪リージョンでM6gインスタンスが利用可能になっています。 - AWS Lambda introduces response payload streaming
AWS Lambda 関数において、呼び出し元にデータを返す際にストリーミングが利用できるようになりました。つまりデータを全て用意してから返すのではなく、順次返すことが可能です。この機能は現時点では Node.js 14.x 以降のランタイムでサポートされています。
- Amazon SageMaker now supports sharing predictions with Amazon QuickSight
さて、AWS Summit Tokyo の開催がついに来週に迫ってきました。4/20(木)-21(金)@幕張メッセです。多様なセッションやイベントを準備をしてお待ちしておりますので、ぜひ会場にお越しください!
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)