Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2024/1/29週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
2月になりました。私は東京在住なのですが、人によってはそろそろ花粉の兆しを感じる、といっている方も出始めてきましたね。私もスギ花粉症があるので、そろそろ薬を飲み始めようかなと思っています。私は3年前に舌下免疫療法という、スギ花粉を定期的に摂取してアレルギー反応を弱める治療を始めたのですが、幾分か症状が軽くなったような気がします。でも、スギ花粉の量にもよるでしょうし、なんとも判断しづらい感じですね……。
さて、2月22日にはAWS Innovateが開催されます。今回はAI/ML and Data editionというテーマでお送りします。昨年からのホットなトピックである生成AIが主軸ですが、お客様と会話をしていると「どうやれば実務を良くするために利用できるか」というポイントに興味の軸足が移ってきているように感じます。今回のAWS Innovateでは既存のモデルを利用したい方、モデル開発にチャレンジしたい方、ビジネスへの応用を考えている方、それぞれに興味を持っていただけるコンテンツを用意しましたので、ぜひご参加ください。
それでは、1 月 29 日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2024 年 1 月 29 日週の主要なアップデート
- 1/29(月)
- Amazon EC2の属性ベースのインスタンス選択利用時に評価される価格保護ルールを追加
Amazon EC2 AutoScalingやEC2 FleetではvCPUやメモリなどインスタンスの属性に基づいて、スケーリングを実行することが可能です。今回のアップデートで、スポットインスタンス利用時の価格に基づいた制御を行うことが可能になり、コスト効果を最大化するためのルールを定義しやすくなりました。 - Amazon RDS for Db2で照合順序としてEBCDICに対応
Amazon RDS for Db2がEBCDICによる照合順序をサポートしました。EBCDICによる照合順序を利用することが多いz/OS上のDb2からAmazon RDS for Db2に移行する場合に便利な機能です。従来の照合順序を維持することができるので、アプリケーション改修量の削減が期待できます。
- Amazon EC2の属性ベースのインスタンス選択利用時に評価される価格保護ルールを追加
- 1/30(火)
- AWS GlueのAmazon Q data intergration機能をプレビュー開始
自然言語を利用してデータ統合ジョブを構築できるようにすることでジョブ構築を容易にする新機能、Amazon Q data integrationのプレビューを開始しました。この機能は生成AIの技術に基づいており、自然言語でワークロードを説明すると、Glueのスクリプトが生成されます。詳細についてはブログもぜひ。
- AWS GlueのAmazon Q data intergration機能をプレビュー開始
- 1/31(水)
- Amazon Aurora PostgreSQLがPostgreSQL 16.1をサポート
PostgreSQL互換のAmazon Auroraで、PostgreSQLのバージョン16.1がサポートされました。Auroraのリリースノートもご確認ください。
- Amazon Aurora PostgreSQLがPostgreSQL 16.1をサポート
- 2/1(木)
- Amazon EC2の無料利用枠に750時間/月のIPv4アドレス利用を追加
2023年7月に発表したパブリックIPv4アドレスに対する新しい料金体系が、2月1日より適用になりました。これと関係して、Amazon EC2のAWS無料利用枠に月間750時間のIPv4アドレス利用料が含まれるようになりました。 - Amazon Monitronを静的IPアドレスベースで利用可能に
Amazon Monitronは、センサーからのデータをゲートウェイデバイスを経由してAWSクラウドに安全に転送します。従来、ゲートウェイデバイスから”amazonaws.com”のサブドメイン全体に対して接続性が必要で、ファイアウォールの設定が難しいというフィードバックをいただいていました。今回、接続先がリージョン毎に異なる固定IPアドレスになり、ファイアウォールの設定が容易になりました。 - Amazon Rekognitionでコンテンツモデレーションの新モデルを利用開始
Amazon Rekognitionでは不適切なコンテンツを検出する、コンテンツモデレーション機能を提供しています。今回、新しい機械学習モデルが導入され、精度向上とともにモデレーション結果として付与されるラベルが詳細化されました。また、アニメーションやイラストのモデレーションにも対応しました。 - Amazon CognitoでフェデレーションにSAMLを利用するケースに向けた3つの新機能
シングルサインオンの実装にSAML標準によるフェデレーションを利用している場合に便利な3つの機能を発表しました。新たに、Amazon Cognito User Poolを利用して署名付きSAML認証リクエストを送信すること、SAMLのIDプロバイダに対して暗号化された応答を要求すること、IdP Initiated SSOへの対応、が可能になりました。 - FinchがWindowsプラットフォームをサポート
Finchはオープンソースのコマンドラインツールで、Linuxコンテナを構築・実行・公開するためものです。今回、macOSに加えてWindowsプラットフォームがサポートされました。開発者が複雑な環境を管理する手間をかけずに、コンテナをローカル環境で構築・管理できるようになります。 - Amazon EC2 Capacity Block for MLがP4dインスタンスに対応
機械学習ワークロードを実行するためにEC2のキャパシティを予約できるAmazon EC2 Capacity Block for MLが、オハイオとオレゴンのリージョンにおけるP4dインスタンスの予約に対応しました。EC2 Capacity Block for MLでは、バージニア北部リージョンのP5インスタンスの予約にもご利用いただけます。
- Amazon EC2の無料利用枠に750時間/月のIPv4アドレス利用を追加
- 2/2(金)
- 大きなアップデートはありませんでした。
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)