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IoT@Loft #19 スマート工場(IIoT)に向けた課題と取り組み 〜見える化、予知保全、品質管理〜 vol.3
こんにちは、プロトタイピングソリューションアーキテクトの渡邉です。
2021/5/19に開催されたIoT@Loftの19回目である、「スマート工場(IIoT)に向けた課題と取り組み 〜見える化、予知保全、品質管理〜 vol.3」のご紹介をさせていただきます。
IoT@Loft とは ?
IoT 関連ビジネスで開発を担当するデベロッパーのためのイベントです。IoT の分野は、「総合格闘技」と呼ばれるほど、必要な技術分野が非常に多岐に渡ること、ビジネスモデルが複雑なケースが多く、全体を理解することは難しいと言われています。その結果、実証実験 (Proof of Concept : PoC) から商品への導入が進まないケースや、PoC でさえ十分に実現できていないケースも多々あります。
IoT@Loft は、そういった IoT 特有の課題と向き合い、情報共有・意見交換を行う場として、参加者の事業や製品開発を成功に近づけることができれば幸いです。この勉強会では、膨大な IoT 関連の情報の見通しを良くするために、各回ごとにテーマを定め、それに沿った形で登壇者に事例や技術のご紹介を頂きます。テーマは、インダストリー、ソリューション、テクノロジー、開発フェーズなどを軸に決めていきます。
IoT@Loftについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
また、下記のConnpassのグループに入っておくと、次のイベントの通知や、登壇資料の通知が受け取れますので、是非ご参加ください。
2019年から開始したIoT@Loftですが、IIoTについて取り上げる回は今回で3回目となります。スマート工場の回は毎回多くの方々にご参加いただき盛り上がりを見せています。今回も多くの方々にご参加いただきました。工場のスマート化といってもユースケースは様々あり、課題感もお客様毎に異なりますので、今回のテーマとしても「見える化」、「予知保全」、「品質管理」と工場のスマート化に求められる複数の要件をテーマとして実施し、お客様の具体事例やAWSサービスをご紹介しました。
各セッションの紹介
ここからは各セッションについての簡単なサマリと、資料についてご紹介します。
現場・製造技術・情シス一体での IoT 内製の取り組み
株式会社エフ・シー・シー
情報システム部 部長 酒井 靖夫 氏
情報システム部 情報システム課 齋藤 成輝 氏
エフ・シー・シー様は創業82年の自動車部品の製造を行う企業であり、二輪車用クラッチでは世界シェアNo1を誇っています。エフ・シー・シー様では、現場の困りごとである設備トラブルや品質トラブル、チョコ停、段取り替えの再現性の低さなどを、安全に・楽に・正確に・早く把握し、適切な対策を打てる様にするための IoT システム構築を目指しておられます。機器を自作したりクラウドとの接続を学んだりと試行錯誤しながら進めて来られました。今回はこれらの取り組みについてご紹介いただきました。
元々、不明停止の原因を探る目的でIoTを導入したのが活動の原点とのことでした。自動化などを進めることで、原因不明なチョコ亭が人の目が届かなくなることにより、さらに原因がわからなくなってくるということで、自動でチョコ亭を見つけるべく、安価・内作・汎用に重点を置いて内製を進めてこられた流れをご紹介いただきました。また、これらの取り組みからクラウド活用につながった流れ、地域コミュニティとのつながり、社内育成に至るまでご紹介いただき、大変興味深く参考になるセッションでした。
もっと詳しく知りたい場合は、資料が下記で公開されていますので、是非ご覧ください。
事例に学ぶ工場へのAI導入の進め方と課題
ブレインズテクノロジー株式会社
CPO / プロダクトマネジメント部 部長 榎並 利晃 氏
ブレインズテクノロジー様は、2014 年に異常検知サービス Impulse を提供を開始し始めてから、製造業を中心に 21,000 を超える機械学習のモデル運用を支えていらっしゃいます。DX の推進により製造業のお客様における AI 導入が進み効果がでている成功事例もある一方で、実際の導入にはいくつかの課題もあるとのことで、様々な取り組みをされているお客様事例と近年のトレンドについてご紹介いただきました。
製造業における異常検知・品質検査・予知保全、さらには最適化おける分析データもセンサーデータの他、静止画、動画、音までが対象となってきていることをご説明いただき、それらの具体事例もご紹介いただいています。さらに、実現に向けた課題も整理しながら、課題に対する解決策もご紹介いただきました。3D CADを活用した機械学習モデルの効率的な作成など最新の事例などもご紹介いただき、勉強になり大変参考になるセッションでした。
もっと詳しく知りたい場合は、資料が下記で公開されていますので、是非ご覧ください。
製造業向け Smart Factory デモと関連 AWS サービスのご紹介
アマゾンウェブサービスジャパン株式会社
プロトタイミングソリューションアーキテクト 渡邉 聡
最後に、私の方からAWSで作成したミニチュア工場デモを用いて工場設備のデータ収集、可視化、異常検知、外観検査についてご紹介させていただきました。ミニチュア工場のアーキテクチャについては下記のBlogでもご紹介させていただいていますが、本セッションではこのBlogで解説できていない内容や、最新のAWSサービスを用いた実現方法についてもご紹介させていただきました。
ミニチュア工場を使ったスマートファクトリーデモのアーキテクチャ
セッションの内容について詳しく知りたい場合は、下記で資料を公開していますので、是非ご覧ください。
製造業向け Smart Factory デモと関連 AWS サービスのご紹介
お知らせ
次回のイベント
次回はAWS IoT Deep Diveの第4回目として「2021年上半期 AWS IoT アップデート」を2021/6/9(水) 19:00〜20:45で開催します。イベントの詳細や申込についてはこちらのサイトからお願いします。
日本のお客様向け AWS の製造業に対する取り組み
AWS では、日本国内に製造業を専門にしたチームを有し、国内のお客様におけるビジネストランスフォーメーションをご支援しております。こちらのサイトでは日本国内のイベント情報やお客様事例、登壇コンテンツなどをご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
https://aws.amazon.com/jp/local/manufacturing/
AWS IoT 開発者ポータル
IoT エンジニア向けに、IoT 関連の国内の事例やセミナーの情報、ハンズオンや学習のためのデジタルコンテンツなどを随時更新しています。ぜひ定期的にチェックしてみてください。
https://aws.amazon.com/jp/local/iot/
それでは、次回のIoT@Loftでお会いしましょう。
この記事はプロトタイピングソリューションアーキテクトの渡邉が担当しました。