Amazon Web Services ブログ

新機能 — LoRaWan デバイスを大規模に接続、管理、保護する AWS IoT Core for LoRaWan

本日、 AWS IoT Core for LoraWan を発表しました。これは、AWS IoT Core のお客様が AWS クラウドで省電力長距離通信 (LoRaWan) 接続を使用するワイヤレスデバイスを接続および管理できる、完全マネージド型の新しい機能です。

AWS IoT Core for LoRaWan を使用して、お客様は独自の LoRaWan デバイスとゲートウェイを AWS クラウドに接続することで、プライベート LoRaWan ネットワークをセットアップできます。LoraWan ネットワークサーバー (LNS) を単独で開発または運用する必要はありません。LNS は、LoRaWan デバイスとゲートウェイのクラウドへの接続を管理するために必要です。ゲートウェイはブリッジとして機能し、通常は Wi-Fi または Ethernet 経由で LNS との間でデバイスデータを転送します。

これにより、お客様は LNS の管理に伴う画一的な作業や運用上の負担を排除し、多数の LoRaWan デバイスを簡単かつ迅速に接続し、セキュリティの確保を大規模に行うことができます。

LoRa テクノロジーが提供する広範囲で奥深くまで届く建物内のカバレッジを組み合わせることで、AWS IoT Core が お客様の IoT アプリケーションの開発を加速します。AWS IoT Core では、AWS サービスを使用し、接続された LoRaWan デバイスで生成したデータを処理します。

お客様(ほとんどが企業)は、長距離のデータ転送(都市エリアで 1~3マイル、または見通し距離で最大 10 マイル)、または建物の壁や床を経由してデータを送信するデバイス向けに、IoT アプリケーションを開発する必要があります。たとえば、空港でのリアルタイムの資産追跡、遠隔での建物内の温度モニタリング、または産業機器の予知保全などに利用します。また、このようなアプリケーションには、省電力のデバイスを必要とし、バッテリの交換無しで数年間動作できるため、実施で高い費用対効果を得ることができます。LoRaWan 接続でのサービスエリアが拡張されると、これらのユースケースでは企業にとって魅力的です。しかし、個人が管理する場所で LoRaWAN 接続を設定する場合、LNS を運用する必要があります。

AWS IoT Core for LoRaWan では、AWS IoT マネジメントコンソールでいくつかの簡単な手順を実行さえすれば、LoRaWan デバイスとゲートウェイをクラウドに接続できます。これにより、ネットワーク設定にかかる時間を短縮し、既製の LoRaWan デバイスを接続できます。プラグアンドプレイのために組み込みソフトウェアを変更する必要もありません。

AWS IoT Core for LoRaWan — はじめに
LoRaWan のネットワーク設定を始めるのは簡単です。AWS IoT Core for LoRaWAN 認定ゲートウェイと開発者キットは、AWS パートナーデバイスカタログから見つけることができます。AWS 認定ゲートウェイと開発者キットは、事前にテストされており、AWS IoT Core for LoRaWan との接続方法に関するメーカーからのステップバイステップガイドが付属します。

AWS IoT Core コンソールでは 、ゲートウェイの一意の識別子(ゲートウェイベンダーが提供)を指定し、LoRA 周波数帯域を選択することで、ゲートウェイを登録できます。デバイスを登録する場合は、コンソールにデバイス認証情報(デバイスベンダーが提供する ID とセキュリティキー)を入力できます。

各デバイスには、LNS が loraWan 無線アクセスサービスを設定するために必要なデバイス機能とブートパラメータを指定するデバイスプロファイルがあります。コンソールを使用して、あらかじめ入力されたデバイスプロファイルを選択するか、新しいデバイスプロファイルを作成できます。

送信先が LoRaWan デバイスから AWS IoT Rules Engine にメッセージを自動的にルーティングします。送信先を作成したら、それを使って複数の LoRaWan デバイスを同じ IoT ルールにマッピングできます。簡単な SQL クエリを使用してルールを記述し、デバイスデータを変換して処理できます。例えば、データを独自のバイナリから JSON 形式に変換したり、アラートを発したり、 Amazon Simple Storage Service (S3) などの他の AWS サービスへのルーティングなどの処理です。コンソールから、接続されているデバイスおよびゲートウェイのメトリックスをクエリして、接続の問題のトラブルシューティングを行うこともできます。

今すぐ利用可能
AWS IoT Core for LoRaWan は、現在、米国東部(バージニア北部)およびヨーロッパ(アイルランド)リージョンでご利用いただけます。従量課金制と毎月の契約なしで、確実に多くの LoRaWan デバイスを接続してスケーリングし、AWS サービスを使用してアプリケーションを迅速かつ効率的に構築できます。詳細については、料金ページをご参照ください。

開始するには、AWS 認定の LoRaWan 開発者キットを購入し、 AWS マネジメントコンソールで 「はじめに」エクスペリエンスを起動します。より詳細については、開発者ガイドをご参照ください。どうぞ、この新サービスをお試しください。AWS では皆さんからのフィードバックをお待ちしています。AWS IoT の AWS フォーラム、または通常の AWS サポート連絡先からご意見をお寄せください。

AWS IoT Core for LoRaWan に関するすべての詳細を確認したら、今すぐ新機能の使用を開始してください 。

Channy