AWS Startup ブログ
【開催報告】AWS Startup Tech Meetup Online #2
(この投稿は AWS Startup Community から寄稿頂いたものです。)
こんにちは!
AWS Startup Community でコアメンバーをしております、株式会社LeadX の井坂 (Twitter: @isasenth) です!
今回は 2/25 に開催したイベント AWS Startup Tech Meetup Online #2 の開催報告です。第2回も勉強になる情報盛りだくさんのイベントでした。当日見逃した方はぜひお目通しを、当日見た方もぜひ復習に使ってください!
AWS Startup Tech Meetup とは?
AWS Startup Tech Meetup とは AWS を利用しているスタートアップのエンジニアによる技術系のコミュニティイベントです。元々オフラインで AWS Loft Tokyo 等で不定期で開催したのですが、オンラインになって帰ってきました。
スタートアップのエンジニア同士の知見の共有や、交流、スタートアップの露出機会の創出を目的として行っています。
そして今回のイベントは株式会社アダコテック様にホストして頂きました!アダコテック様、ありがとうございました!!
株式会社アダコテックについて
アダコテックは独自の特許技術を用いた画像解析クラウドサービスを提供しています。100枚程度の正常データで高精度の異常検知モデルを作成することができ、目下、多くの製造業の検査の自動化の現場において活用されています。
イベントレポート
今回は、
- 伊藤 桂一さん(株式会社アダコテック、ホストセッション)
- 柿崎 貴也さん(株式会社アダコテック)
- sumi さん(O-KUN Inc. )
- 原田 一樹さん(株式会社 DATAFLUCT)
- 金内 哲也さん(株式会社ハート・オーガナイゼーション)
の4名の方々にご登壇いただき、各パートで視聴者様からの質疑にも答えて頂きました!
以下で簡単に内容に触れていきます!
全編観たい方はこちらから!
アダコテックのクラウド機械学習サービスのウラガワ – 柿崎 貴也さん(株式会社アダコテック)
データセット登録〜学習の実行〜学習結果の閲覧といった機械学習モデルの作成をWebUI上で行えるクラウドサービスの、インフラアーキテクチャについてお話頂きました。UISideとAISideを可能な限り疎結合とするコンセプトや、Firelens・Fargate Spotといったコスパの高いサービスを利用するなど、大変参考になる所が多かったです!
以下の記事でも取り上げられていますので、ぜひ参考にしてください。
参考:AWSの持つ3つの要素が、クラウド選定の決め手に – アダコテック社による AWS 活用事例
Q&A
Q: Fargate Spot は Web のフロントの Amazon ECS で利用しているのでしょうか?
A: Web と、前処理かけた画像を出す所も Fargate Spot を利用してます。短い時間で返すやつは Fargate Spot を利用していて、常駐していないといけないものは落ちる可能性もあるので通常の Fargate を利用してます。
Q: Fargate のオンデマンド機能と Spot を何対何で起動するとかやっていますか?
A: やっていないです。サービス毎に、Spot を利用するか On Demand にするか変えています。
スタートアップこそ AWS アカウントをええ感じに管理しよ! – sumiさん(O-KUN Inc.)
スタートアップがAWSを使う時にやりたいこと(アカウントとユーザー管理編)
スタートアップはアカウント管理がないがしろになりがち、しかしそうしているとあとで取り返しのつかない事態になり、大事な時期にそもそも開発どころじゃないということも、、整備のしやすい初期こそアカウント管理をしっかりしよう!という趣旨のお話を頂きました!やりがちなユーザー管理とその課題、そしてベストプラクティスがとても参考になる内容でした。ユーザー管理は社内横断的に関わってくる所でもあるので、しっかり理解して初めから整備しておくことが重要ですね。
Q&A
Q: AWS SSO の裏 (External IdP) に Okta か Office365 がある感じですか?
A: Office365 でメーリングリスト発行して、そこでできたグループにユーザー入れて、そのまま Okta から SSO に連携されます。アカウントと自動で紐付けられる形です。AWS SSO は外部の IdP とも連携しやすくて非常に便利ですね。
マルチクラウドを使い倒すスタートアップの管理とサービス開発の裏側 – 原田一樹さん(株式会社DATAFLUCT)
マルチクラウドを使い倒すスタートアップの管理とサービス開発の裏側
複数のクラウドサービスを使いこなす上でどのようにセキュリティを維持しているかという内容のお話を頂きました。統合認証環境の整備、ゼロ・トラストの考え方、Amazon GuardDuty・AWS Config・Amazon Macie といったサービスを利用した驚異検知など、かなりしっかりやられていてとても参考になる内容でした!
医師向けウェブサービス e-casebook のアーキテクチャの変遷 – 金内 哲也さん(株式会社ハート・オーガナイゼーション)
医師向けウェブサービスe-casebookのアーキテクチャの変遷
e-casebook のアクティブユーザーが急成長する前後でどういう意図でどうアーキテクチャを成長させていったかを丁寧に教えて頂きました!Elastic Load Balancing の追加、Amazon ElasticCache の導入、MySQL on EC2 → Amazon RDS → Amazon Aurora という変遷、EC2 → Amazon ECS への置き換え、AWS Elemental MediaLive・AWS Elemental MediaPackage の導入といった成長を遂げたようです。その結果、事業の成長にも耐えうるアーキテクチャが作れたとのことです。事業と共にアーキテクチャが成長していくスタートアップにとって、非常に参考になる事例ですね!
Q&A
Q: AWS のサポートかなり利用されているようですね。
A: はい。元々聞きづらいと感じていたのですが、新しくジョインしたエンジニアが気軽に質問していて、そういうのに丁寧に対応して頂いたのをみて「こういうことも聞いていいんだ」と気づきました。以来、ネットで探してもわかんない時は聞くようにしています。
Q: ライブ配信のときに AWS Elemental MediaLive 使っていますが、最近は Amazon Interactive Video Service とかもありますが、どう考えてますか?
A: 結構注目していて、低レイテンシということもあって、どう活用できるか検討している段階です。
AWS Startup Community の Twitter アカウントのお知らせ
AWS Startup Community の Twitter アカウントの運用をはじめました!イベント告知や、実況等をしていきますのでぜひフォローください!???
https://twitter.com/startups_on_aws
このブログポストの著者
井坂 星南(Sena Isaka)
株式会社 LeadX / Co-Founder
東京大学工学部を卒業。大学では電気工学を専攻し、医療機器を研究開発。インターン先では機械学習による自然言語処理や時系列解析およびフロントエンド開発に携わる。好きな AWS のサービスは AWS Amplify と AWS Fargate 。
Twitter: @isasenth