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【開催報告】最新AWS分析サービス活用セミナー

こんにちは! アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 ソリューションアーキテクトの黄です。
2021年6月8日に、デジタルネイティブ企業のお客様向けに「最新AWS分析サービス活用セミナー」を開催いたしました。
本記事ではセミナーの内容や当日の資料を皆様にご紹介します。

 

開催の背景

データ活用は近年よく耳にするキーワードであります。我々 AWS のソリューションアーキテクトも普段、お客様からデータをどのように活用すれば良いかの相談を多く受けています。
そこで、今回のセミナーは、AWS の分析サービスについて全般的な概要を紹介すると共に、データ活用とリアルタイム処理にフォーカスして4つのセッションを用意しました。Tealium 様と Voyage Group 様をお招きし、データ活用する方法、分析基盤の具体的な事例、ログ分析基盤の構築方法などの内容でのイベント開催となりました。

セミナーの内容

セミナーは以下の4つのセッションで構成されました。

データ活用を加速する AWS 分析サービスのご紹介 ( AWS 川村 誠 )

年々急激に増加しているビジネスデータの活用の課題とその課題解決へのアプローチとしてのデータレイクアーキテクチャについて紹介しました。データの移動、データレイク構築、データ分析、データ活用 ( 可視化や機械学習利用 ) の観点から、 AWS の主要な分析サービスにフォーカスし、最近追加された機能紹介を交えながら、サービスの概要とユースケースについて紹介しました。紹介にあったサービスは、S3, AWS Glue, AWS Glue Studio, AWS Glue DataBrew, AWS Lake Formation, Amazon EMR, Amazon Redshift, Amazon Managed Streaming for Apache Kafka, Amazon Athena, Amazon QuickSight などになります。

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Tealium + AWS 分析サービスで実現する Customer Experience ( Tealium 菅原 健三 氏 & AWS 甲谷 優 )

前半は Tealium 菅原様より、Web 広告配信、マーケティングを取り巻く外部環境の変化について、GDPR、CCPA、改正個人情報保護法、3rd party Cookie の廃止などの例を挙げながら紹介して頂きました。後半は AWS の甲谷から、Customer Experience を実現する為の Tealium + AWS アーキテクチャについて、例を示しながら説明しました。

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ぼくのかんがえる最高のレポーティング基盤 ( Voyage Group 近森 淳平 氏 )

Voyage Group 近森様より、増え続ける分析要件に対し、既存の BigQuery / AWS Fargate / Amazon Aurora を中心としたバッチレイヤと Kinesis Data Streams / Kinesis Data Analytics / Amazon Aurora を中心としたスピードレイヤで構成されるレポーティング基盤に限界を感じていたこと、そして、1日あたり数億件以上もの大規模データが生まれる環境において、AWSのサーバーレスサービスを活用したスケーラブル&マネージドなレポーティング基盤に再構築した事例についてご紹介頂きました。S3, Redshift を中心として、 Lambda, Fargate などを活用して運用しやすい基盤をAWS上に構築した内容について、ご説明いただいております。

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Kinesis と Elasticsearch でつくるログ分析基盤 ( AWS 林田 千瑛 )

最後のセッションは、AWS の 林田より Amazon Kinesis と Amazon Elasticsearch Service を利用した、ニアリアルタイムログ分析基盤を簡単に構築する方法やユースケースについて、アーキテクチャの実装例とユーザ事例を含めながら紹介しました。Kinesis Family (Kinesis Data Streams, Kinesis Data Firehose, Kinesis Data Analytics) について、それぞれサービスの特徴と使い分け、及びサービスの仕組みについて紹介しました。また、Amazon Elasticsearch Serviceについての利用例である SIEM on Amazon Elasticsearch Service の紹介と UltraWarm といった最近追加された新機能についても紹介しました。

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おわりに

今回は、デジタルネイティブ企業のお客様に向けたセミナーをお届けいたしました。ご参加いただきました皆様に感謝申し上げます。今回のセミナーが、皆様のビジネス上のデータ活用のきっかけになり、今後のビジネス成長にご活用いただければ幸いです。
また、ご登壇頂きました Tealium 菅原 様、 Voyage Group 近森 様には改めて御礼申し上げます。

本勉強会の内容に関して、詳細が知りたい・自社のビジネスデータを分析したい、などのご要望がありましたら、担当営業、もしくは公式サイトの お問い合わせ までお問い合わせください。

このブログの執筆はソリューションアーキテクト 黄 光川 が担当しました。