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開催直前!AWS Builders Online Series の歩き方 #AWSBuilders

こんにちは、ソリューションアーキテクトの金澤(@ketancho)です。1月もあっという間に半分が終わってしまい、焦りを感じつつある今日この頃なのですが皆さまいかがお過ごしですか?私はやっと今年の目標が決まり、エンジンが掛かりつつあります。息切れしないようにコツコツやっていきたいところです。

さて、「今年の目標」と書きましたが、2022 年の目標として「AWS を使い始める」や「AWS 力を上げていきたい」を掲げた方、あるいは身近な方でそれを掲げられている方はいらっしゃいませんでしょうか?そのような皆さまにおすすめなイベント AWS Builders Online Series が今週木曜日 1/20 に開催されます。


 

AWS Builders Online Series とは?

AWS Builders Online Series は、ゼロから AWS を学びたい方や話題の技術を基礎から学びたい方を対象とした無償のオンラインイベントで

  • 約 3.5 時間で集中的に学習できる
  • 基礎コンテンツのみで構成されているので AWS について何も知識がなくてもご覧いただける

という特徴があります。初学者の方向けのテーマを半日でクイックに学べるので、AWS を学びはじめるのにもってこいだと考えています。

今回の AWS Builders Online Series は、下記のアジェンダで開催します。ピンクの枠で囲んだ「AWS 初心者向け 16 セッション」は、4つのトラックを並列に開催します。セッションとセッションの間でトラックを移動できるので、それぞれの枠でご興味のあるセッションを視聴いただければと思うのですが、このイベントをきっかけに「AWS を学びはじめるぞ!」と思われた方は「どのセッションが自分に合っているのか分からない」と思われるかもしれません。

そこで、この記事では昨年4月に新卒で入社した SA の同僚を3人招き、AWS を学びはじめた頃を思い出してもらいながら「4月にこのセッションを見たかった!」「なんでもっと早くこの動画が世の中に出なかったんだろう..」という熱い(?)想いを語ってもらおうと思います。各メンバーのバックグラウンドや、昨年4月時点での興味についても触れることで、「今の自分はどのセッションを見ればいいの?」という方へのひとつの指針となれば嬉しいです。

>> AWS Builders Online のお申し込みはこちらから!

 

AWS をこれから使いたい!でもネットワークをどう構築すればよいか分からないとお悩みの方へ

こんにちは、ソリューションアーキテクトの佐藤 航大です。私は2021年4月に新卒として AWS Japan に入社しました。以前は、暗号理論や悪性ドメイン検知といった研究を行っていました。ですので、セキュリティには自信があったものの、AWS の利用経験も初学者であった当初は、ネットワークやデータベースといった技術領域に関して知識不足が否めずキャッチアップが大変でした。

そんな過去の自分におすすめしたいのが、AWS Builders Online Series のセッションの一つである「ネットワーク管理者版 AWS ことはじめ」です!「ネットワーク管理者版 AWS ことはじめ」では、AWS 上でネットワークの設計を検討されている方向けに、その際に考慮する点についてご案内するといったコンテンツになっています。

このコンテンツを視聴することで、

  • AWS でネットワークを設計する際に最初に検討する点
  • 目的に応じたネットワークアーキテクチャの構成例
  • AWS でネットワークを設計する際に役に立つ資料の探し方

について知ることができます。

つまり、AWS におけるネットワークについての基本的な知識を得つつ、ご紹介する資料をもとに今後さらに知識を深めていけるような内容になっています。もしタイムマシンがあるならば、当初ネットワークについて知識が浅く、キャッチアップするための資料を探すものの「これだ!」と思うものが見つからず、、といった日々を過ごしていた過去の私に送ってあげたいコンテンツです。

ここからは、セッションの内容を一部ご紹介します。このセッションの前半では AWS でネットワークを構築する上での検討ポイントについてご紹介します。

AWS でネットワークを構成する際には、どのリージョンを利用するか、インターネット接続の要否といった考慮するポイントがいくつかあります。本セッションではこれらのポイントについてわかりやすく説明しています。もちろん、考慮する点を挙げるだけでなく、「安定した帯域を確保してオンプレミスとの接続を検討される際には、AWS Direct Connect を利用する」といったような具体的なアクションも各ポイントでお伝えしています。

これらのネットワーク設定のなかには、後から変更することが難しいものもあり、後々「こうしておけばよかった…!」と後悔しないためにも検討事項を整理できる有用なセッションです。ぜひ、AWSでネットワークを今後構築する予定があったり、勘所を勉強しておきたいといった方は前半だけでもご視聴をおすすめします。

また、ネットワークの設計では、監視体制やセキュリティといった要件についても考慮する必要が出てくるかと思います。セッションの後半ではこれらの要件をどう実現していくか実際にアーキテクチャの例を交えながら解説しています。

例えば、重要なシステムの監視・運用においては、想定外の IPアドレスからのアクセスはないか?ネットーワークにトラブルが発生してないか?などについて監視を行うためにログを取得することは必須です。AWS にはサービス数も多く、様々なログを取得できるのですが、どういったサービス・機能で監視・運用に必要なログを利用できるか本セッションではわかりやすく示されています。

それ以外にも、セキュリティの高め方、VPC 外のリソースとのアクセス方法といったネットワーク周辺で実現したいこととその例についてもご紹介しています。このように、ネットワーク設計におけるポイントと実現例が体系的にまとまっており、初心者の方であっても理解でき、学びが多いことが私がこのセッションをオススメする理由です。

今回、AWS 初心者だった頃の私にお勧めしたいコンテンツをご紹介しました。これから AWS のネットワーク設計を検討されている方、勉強したい方は、最初の一歩として是非とも AWS Builders Online Series へのご登録、そして「ネットワーク管理者版 AWSことはじめ」のご視聴をおすすめします!

 

IoT ( Internet of Things ) にご興味がある方に

はじめまして、ソリューションアーキテクトの関谷侑希と申します。私の経歴としては入社以前、機械学習 (ML) のアルゴリズムについて研究をしていました。またアルバイトでも ML を使ったシステム開発を行っていました。さらに入社後、新卒研修のプロジェクトで ML と IoT を組み合わせて、オフィスの座席可視化システムを作ったという経験があります。そしてそれらの経験を踏まえて今回の記事を書いております。

では早速、 AWS Builders Online Series の中から私が厳選した、イチオシ動画をご紹介します。それがこちらの「AWS ではじめる IoT の最初の一歩」です。

この動画の内容を簡単にご紹介すると、 IoT 開発が未経験の開発者の方々を対象に IoT 開発の第一歩をガイドするコンテンツとなっています。この動画がイチオシである理由は、この動画を見ると IoT 開発をする上で次やる手順が明確になることです。

私が IoT 初心者だった頃、何から初めて良いか分からなくて、一番はじめにしたことは Google で「IoT 開発」と検索することでした。すると「IoT は Internet of Things の略ですよ。」「ものがインターネントにつながっている状態のことを指します」「IoT のおすすめ開発会社はこちら !! 」といった検索結果が出てきます。なるほど。とは思いつつ、「そうじゃないんだ、どう手を動かせば良いのか、誰か教えてくれーー !! 」としばらくネットサーフィンをしていました。

それもそのはず、 IoT は概念であって、特定のプログラミング言語やライブラリ、通信プロトコルを指すものではありません。なので、 100 人いれば 100 通りのアーキテクチャがあります。つまり、これまでの Web サービスと同じ HTTPS のプロトコルで API を叩くシステムを作ったとしても、その用途次第では十分 IoT になるわけです。しかし初学者には、そういった前提知識がありません。それゆえスタートするハードルが高くなってしまうのです。そこでおすすめするのが、こちらの動画になるわけです。

この動画では 4 つのポイントに絞って、 IoT を始める上での前提知識と次のステップをご紹介しています。少しこの動画についてご紹介すると、まず「IoT によって実現できること」をご紹介しています。これを聞くことで、自分がいまやろうとしていることが本当に IoT で実現できるのかどうかを確認できます。その上で次に「IoT サービスの構成とよくある課題」をご紹介しています。あらかじめ詰まりがちな課題を知っておくことで、その問題を回避することができるわけです。さらに「IoT 開発に役立つ AWS」では数ある AWS サービスが、それぞれどのレイヤで使えるのか、どういう課題に対するソリューションなのかを知ることができます。最後に「AWS ではじめる IoT の最初の一歩とその先」では冒頭で述べたような初学者の悩み、つまりどう手を動かせば良いのかがクリアになる資料をご紹介しています。

つまりこの動画は、 IoT に関する基本的な知識の Input だけでなく、実際に手を動かす方法も知ることができる、1 度で 2 度美味しいコンテンツになっているわけです。さらにもう一歩踏み込んで、この動画の個人的なおすすめパートをご紹介します。この動画のおすすめパートは「AWS ではじめる IoT の最初の一歩とその先」です。

このパートでは初学者の方に向けて、AWS IoT Core をご紹介しています。具体的には AWS IoT Core がどのような用途で利用できるのか、それはどの様に使うのかを説明しています。さらに、使い方に関してはステップ・バイ・ステップでどのような設定が必要かと言った話まで説明しています。この動画を見ることで、ブログ冒頭で申し上げたような「どの様に手を動かせばよいのか」が明確になり、IoT 開発をスムーズに進めることができます。ここが私のオススメするポイントとなります。

いかがでしたか、動画に興味を持っていただけたでしょうか?興味を持たれた方はぜひ、「AWS ではじめる IoT の最初の一歩」をご覧いただければと思います。また今回ご紹介した動画以外にもためになる動画がたくさんありますので、そちらも合わせてご活用いただけると幸いです。

 

サーバーレスに興味はあるものの具体的に何からからはじめれば?というあなたに

皆さまこんにちは、ソリューションアーキテクトの森下裕介です。

私は2021年4月に AWS Japan に新卒入社いたしました。学生時代は医療画像解析などの活動に取り組んでおり、得意な技術領域は機械学習です。AWS に関しては、長期インターンにて Amazon EC2 や Amazon S3 を軽く触れたことはあったものの、入社前はほとんどのサービスについて未経験であり知識も全くない状況でした。そのためサーバーレスに関しても、勉強してサービスの概要を把握したところで、「では具体的にどんなシーンで使うのが効果的なのか?」「導入するには何から始めたらいいのか?」という疑問を持っていました。皆様の中にも、サーバーレスに興味はあるものの具体的に何から始めて良いかわからないという方々はいらっしゃいませんでしょうか?

そんな昔の私を含む初学者の方々に今回おすすめしたいのが、「今日からはじめるサーバーレス 〜 AWS Lambda と AWS Step Fuctions で小さな課題を解決するところから〜」というセッションです!本セッションでは、これからサーバーレスを使いたいというお客様向けに、サーバーレスの特徴とサーバーレスを活用できる具体的なシチュエーションをご紹介しています。また、AWS におけるサーバーレスのサービスとして、AWS LambdaAWS Step Functions が紹介されています。

私が本セッションをおすすめする理由は、サーバーレスの概要を理解するだけでなく、実際に始めてみようという次の一歩を踏み出しやすい内容であるからです。なぜ次の一歩を踏み出しやすいのでしょうか?
ここからはセッションの内容を一部ご紹介しながら、私がおすすめする理由を具体的に説明いたします。

ソーシャルネットワーキングサービスで会社公式アカウントを運用中のお客様はこんな「課題」を抱えているそうです。お客様は、毎日決まった時間に固定文言の投稿をサーバー上でプログラムを動かし bot 的に動作をさせています。ただ、頻度が1日1回であるためサーバーの維持費がもったいないと感じていらっしゃいます。皆様の中にも、ファイルバックアップ等の定期実行のプログラムを抱えている方は多いのではないでしょうか。

このような場面で、価値に対する支払いという「サーバーレスの特徴」が活躍します。具体的には、AWS Lambda はリクエストの量に応じた課金となるため、プログラムが稼働しない時間は一切コストが発生しません。すなわち今回の場合だと、1日に1回実行されるリクエストにのみコストが発生し、プログラムが稼働していない時間に対してはコストはかかりません。これでサーバーの維持費を問題視していたお客様も喜ぶことでしょう。

この課題を解決する「構成例」として以下が紹介されます。Amazon EventBridge というサービスと AWS Lambdaを組み合わせることでプログラムの定期実行が可能になります。構成に関する詳細は動画をご覧ください。

このように、本セッションは、お客様から頂くよくある「課題」と、その課題の解決に活かせる「サーバーレスの特徴」、解決のための「構成例」という流れで進みます。ここで紹介した例以外にも、サーバーレスが適する代表的なシチュエーションや課題がいくつか紹介されます。そのため、皆様の周りにある類似した課題に当てはめながらサーバーレスを使い始めるためのヒントを得ることが可能です。また、各サービスの技術自体は深掘りしないため、初学者の方でもわかりやすい内容となっています。これがサーバーレスの次の一歩を踏み出すのにおすすめだと私が考える理由です。

本セッションの中では、AWS Lambda や AWS Step Functions の簡単なデモも行われています。少ないステップで容易にこれらのサービスが始められることをご理解いただけると思います。

「今年こそはサーバーレスを使い始めてみたい!」という方は、ぜひ「今日からはじめるサーバーレス 〜 AWS Lambda と AWS Step Fuctions で小さな課題を解決するところから〜」をご覧になってみてください。

 

開発者の方が AWS を活用する上で抑えておきたいセキュリティ

というわけで、昨年4月に入社したメンバーに AWS 初学者の方におすすめしたいセッションを紹介してもらいました。最後に自分のセッションを紹介してもらうという気遣いに申し訳なさを感じつつ、金澤パートに戻りたいと思います。3人の紹介を見てみると、経験や興味によって気になるセッションは変わるもんだな、と改めて思いました。各セッションのアジェンダは、こちらのエントリページ から見ていただくことができますので、ぜひ当日までに読んでいただき、当日の「歩き方」を決めていただければと思います。

さて、最後に私もおすすめセッションを紹介し、この記事を終わりたいと思います。私はアプリケーションを開発するエンジニアとしてキャリアをスタートしています。そんな背景もあり、Developer 向けの学びはじめコンテンツとして「(私のように)セキュリティを何から始めれば良いか分からない開発者の方へ」をおすすめさせていただきます。

もしあなたがお客様、あるいは会社の上司から「セキュリティよろしく!」と言われたときに何を考えますか?「うーん」とうなってしまう方には、まずこのセッションをご覧いただきたいです。このセッションでは、業務でプログラムを書いている開発者の方にどうセキュリティと向き合っていただくかをお伝えします。

セッションの前半で「そもそもセキュリティとは何か?」という定義から紹介します。AWS ならではな話も含まれますが、どちらかというと「システム開発者が抑えておくべきセキュリティ」のような一般的な内容から解説します。ですので、「セキュリティって何からはじめればいいの?」という方の1歩目として、学びの多いセッションとなると思っています。

そして、開発ライフサイクルのなるべく早い段階でセキュリティを考慮することを推奨する Shift-Left の考え方をご紹介します。このセッションでは、開発ライフサイクルのうち設計(PLAN)フェーズからテスト(TEST)フェーズ間でのセキュリティ向上に寄与する AWS サービス・機能、あるいは連携できるツールについて紹介します。

例えば、

  • コードレビューはどう進めればいい?
  • テストフェーズでセキュリティの磨き込みをするにはどうすれば?
  • CI/CD パイプラインに組み込むには?

といった、開発者の方が各フェーズごとに気になるであろうお悩みに対するヒントをご紹介します。

AWS にとってセキュリティは最優先事項です。「今年は AWS 上でプロダクトを動かすぞ!」という開発者の方に、ぜひ「(私のように)セキュリティを何から始めれば良いか分からない開発者の方へ」をご覧いただければと思います。

 

まとめ

AWS Builders Online の紹介と、「AWS 初心者向け 16 セッション」のうち幾つかのセッションについて「こういう方にぜひ見ていただきたい!」という情報を共有させてもらいました。開催直前の記事となってしまいましたが、ぜひエントリしていただき、少しでも多くのナレッジを持ち帰っていただければ嬉しいです。

>>1/20(木) 開催! AWS Builders Online のエントリはこちらから!

 

このブログの著者

佐藤 航大 (Kodai Sato)
セキュリティに興味があるソリューションアーキテクト。AWS KMS といった暗号技術が輝くようなサービスが好きです。休みの日は近所の喫茶店で本を読んだり、ぼんやり考えごとをしています。

関谷 侑希 (Yuki Sekiya)
ソリューションアーキテクトとしてお客様へ技術支援をさせていただいております。好きな AWS サービスは Amazon Rekognition で、休日はどうしたら楽に美味しいご飯が食べられるかを考えています。

森下 裕介 (Yusuke Morishita)
映画とコーヒーを愛するソリューションアーキテクト。好きな AWS サービスは Amazon SageMaker や Amazon Personalize などの機械学習関連のサービスです。

金澤 圭 (Kei Kanazawa) @ketancho
サーバーレスが好きなソリューションアーキテクト。業種業界問わず、お客様のプロダクト開発をサポートさせていただいています。「AWS Hands-on for Beginners」、「AWS ドリル連載」を企画・推進しており、楽しく学べるコンテンツを日々考えています。好きなサービスは AWS Lambda で、好きな休日の過ごし方は娘ふたりと川の字になって昼寝をすること、赤ん坊を抱っこしながらの散歩です。