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AWS Certified Solutions Architect – Professional コンテンツの概要が最新のトレンドやイノベーションに合わせて更新されました

この記事では、2022 年 10 月 18 日に投稿された AWS Certified Solutions Architect – Professional content outline updated to align with latest trends and innovations を翻訳し、更新された AWS Certified Solutions Architect – Professional (SAP-C02) についてご紹介します。


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ベテランの経験に基づいた試験の変更

新しくなった AWS Certified Solutions Architect – Professional (SAP-C02) への登録が開始されました。この更新版は、AWS Well-Architected Framework を反映し、信頼性や耐障害性といった柱に焦点を当てています。更新版の試験の最初の受験日は 2022 年 11 月 15 日です。現行版の試験の準備をしている受験者は、2022 年 11 月 14 日までに受験する必要があります。

AWS Certified Solutions Architect – Professional では、セキュリティ、コスト、パフォーマンスの最適化、手動プロセスの自動化などの複雑な問題に対するソリューションの設計に関する高度な知識とスキルを認定します。このレベルのプロフェッショナルは、問題のトラブルシューティングよりも、ステークホルダーや顧客の要件に対応する最適な AWS ソリューションを提供することに集中します。この認定資格は、2022 年の Skillsoft® list of 15 Top-Paying IT Certifications で #1 にランクされ、給与ポテンシャルは 168,080 米ドルです。

更新版の変更点

Balyasny Asset Management L.P. 社のプラットフォームエンジニアリング(クラウド & DevOps)マネージャーである Matt Adorjan 氏と Summit Technology Group 社のクラウドアーキテクトリードである Don Spidell 氏は、ジョブタスク分析 (JTA) チームの一員で、AWS Certified Solutions Architect – Professional のコンテンツ概要のレビューと更新を行いました(詳細は こちら をご覧ください)。両者とも経験豊富なクラウドプロフェッショナルで、AWS Certified Solutions Architect – Professional を含む複数の AWS 認定を取得しています。

「この試験の最新版では、既存のアプリケーションの移行だけではなく、移行後のアプリケーションのモダナイズも対象としています」と Adorjan 氏は言います。「アーキテクトは、可用性、リカバリ、フォールトトレランスが組み込まれた、信頼性と耐障害性に優れたアーキテクチャを設計する必要があります。このレベルのプロフェッショナルは、サービスと仕組みを理解し、さらに一歩進んで、モダナイズ、機能の追加、各段階でのコストへの影響について考えます」

このことを踏まえ、コンテンツに次の変更が加えられました。

  1. 移行の加速とアプリケーションのモダナイズへのフォーカス
  2. トラブルシューティングタスクの削除。更新版のコンテンツは AWS Well-Architected Framework に沿ったアーキテクチャ設計を反映します。このレベルのプロフェッショナルの業務は、トラブルシューティングからアプリケーションの最適化とモダナイズへと移行しました。なお、トラブルシューティングに対応する AWS 認定には AWS Certified Developer – Associate や AWS Certified SysOps Administrator – Associate などがあります
  3. この試験の現行版には、コスト最適化に特化したドメイン「コストコントロール」がありますが、コストはクラウドを使用する上で考慮が不可欠であり、すべてのドメインの一部であるべきであることがわかりました。そのため、更新版からはコストコントロールに関するドメインを削除し、他のすべてのドメインに統合しました

以下は、現行版と更新版の試験内容の概要を比較した画像です。

補足:この画像は、現行版と更新版のドメインを比較しています。ドメインは全体的に似ていますが、AWS Well-Architected Framework の柱へよりフォーカスし、ドメインの重みも変更しています。

Spidell 氏は、AWS Certified Solutions Architect – Professional と AWS Certified Solutions Architect – Associate の差分について「AWS Certified Solutions Architect – Associate レベルでは、AWS のコンセプトを理解し、例えば EC2 インスタンスの概要や機能の使い方を学習します。一方で AWS Certified Solutions Architect – Professional レベルでは、分析、評価を行い、より高いレベルでの総合的な考え方、つまり AWS エコシステムをより深く理解して、アプリケーションを再構築および最新化することになります」と語っています。

更新版の AWS Certified Solutions Architect – Professional の準備方法

試験の内容やサービス、問題の形式や採点方法を理解するのに役立つ以下の無料リソースをご覧ください。

クラスルームトレーニングである Advanced Architecting on AWS で学習を深め、AWS Skill Builder サブスクリプションに登録して、ソリューションアーキテクト、サーバーレス開発者、セキュリティスペシャリスト、機械学習スペシャリスト向けの AWS Cloud Quest ロールプレイングゲームにアクセスし、学習に楽しみを吹き込んでください。

誰がこの認定を受けるべきですか?

AWS Certified Solutions Architect – Professional は、AWS でのクラウドアーキテクチャの設計とデプロイの実務経験が 2 年以上ある候補者を対象としています。Adorjan 氏と Spidell 氏はどちらも、この試験の準備にあたって AWS でクラウドアーキテクチャを設計およびデプロイした実地経験に代わるものはないことに同意しています。

「AWS Certified Solutions Architect – Professional は、認定を受けた個人に、多様で複雑な要件の範囲内で AWS 上のアプリケーションを設計、デプロイ、評価する自信と信頼を与える高度な認定資格です」と Spidell 氏は言います。「オンプレミスまたはその他のクラウドサービスの経験があり、AWS クラウドの経験がほとんどないか、まったくない候補者には、まずは AWS Certified Solutions Architect – Associate を取得して、AWS のサービスと概念の幅広さを理解してから AWS Certified Solutions Architect – Professional の準備を開始することをお勧めします」

AWS Certified Solutions Architect – Professional は、ソリューションアーキテクト、シニアパートナーソリューションアーキテクト、シニアテクニカルアカウントマネージャー、シニアコンサルタント、シニアクラウドインフラストラクチャアーキテクトなどの職種を目指すことができます。更新版の試験は、2022 年 11 月 15 日から受験可能になります。現行版の試験の準備をしている受験者は、2022 年 11 月 14 日までに受験する必要があります。

詳細については、AWS Certified Solutions Architect – Professional のページをご覧ください。

注:更新版の AWS Certified Solutions Architect – Professional は 9 か国語で提供されます。ただし、フランス語(フランス)、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語(ラテンアメリカ)の試験は Pearson VUE でのみ受験できます。


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この記事の翻訳は Technical Trainer の生出拓馬が担当しました。