Amazon Web Services ブログ

週刊AWS – 2019/7/15週

みなさん、こんにちは。AWSソリューションアーキテクトの下佐粉(しもさこ)です。

今週も週刊AWSをお届けします。このシリーズでは、毎日のようにリリースされるAWSの新機能や新サービスを一週間単位でコンパクトに紹介しています。毎週火曜か水曜ぐらいを目処に更新しています(と言いながらこのように月曜に出たりしています)。

先週小林が素麺の話を書いたので私も麺繋がりで書きますと、担々麺は最近いろいろな所に美味しいお店がありますが個人的な一押しはTCAT(東京の水天宮前駅直結)にある龍鳳です。ここのミックス担々麺は絶品なので、近郊の方はぜひ試してみてください。

では先週のアップデートを見ていきましょう。

2019年7月15日週の主要なアップデート

    • 7/15(月)
      • AWS Resource Groups and AWS Resource Groups Tag Editor Now Supports Additional AWS Resources
        AWS Resource Groupsはユーザが利用しているAWSの各種リソースをグループ分けする機能です。またAWS Resource Groups Tag Editorはそのグループ分けに使うタグを一括で更新したり、検索したりするためのエディタ(GUI)です。このアップデートでAWS Resource Groupsには26種類の対応サービスが、Tag Editorには6つの対応サービスが追加されました。
    • 7/16(火)
      • Introducing the Amazon Corretto Crypto Provider (ACCP) for Improved Cryptography Performance
        Amazon Corretto Crypto Provider (ACCP)がOSSとしてリリースされました。これは Java Cryptography Architecture (JCA) という暗号処理部分の実装で、AmazonのOpenJDK ディストリビューションであるAmazon Correttoと組み合わせる事でJavaプログラム内での暗号化処理を高速化できます。今後このACCPはAmazon Correttoにデフォルトで含まれるようになる予定で、また他のOpenJDKにも対応を進める予定とのことです。詳細はこちらのブログを確認してください。
    • 7/17(水)
    • 7/18(木)
    • 7/19(金)
      • Amazon EC2 AMD Instances are Now Available in additional regions
        AMDのEPYC 7000シリーズCPUを搭載したEC2インスタンスを利用可能なリージョンが追加されました。東京リージョンではT3aインスタンスが利用可能になっています。AMDのインスタンスは既存インスタンスと比較して約10%安価な料金で利用可能です。東京リージョンではこの他にR5a、M5aも合わせ、3種類のインスタンスファミリーでAMD  EPYC CPUをご利用いただけます。。
      • Amazon ECR now supports increased repository and image limits
        Amazon Elastic Container Registry (ECR) はフルマネージドの Docker コンテナレジストリです。このECRで、リージョン毎のリポジトリ最大数と、格納可能なdockerイメージの最大数が増加しました。これまではデフォルトでは双方1,000だったのですが、これが10,000まで増加しました。
      • AWS CodePipeline Achieves HIPAA Eligibility
        CodePipelineがHIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act)に適合(Eligibiliy)しました。AWSでは世界のサーティファイやガイドラインへの対応を各サービスごとに進めていて、これもその1つです。他にも例えばPCI DSSやSOC等多数のコンプライアンス対応を進めています。各サービスごとの対応状況はこちらを確認してください。
      • SageMaker Batch Transform now enables associating prediction results with input attributes
        SageMaker Batch Transformは非リアルタイムの推論の仕組みで、S3上に配置されたデータをバッチ処理の予測を実行します。今回、予測に必要なアトリビュートを指定する機能が追加されました。例えばデータセットに含まれるIDが自動生成のものだった場合はこれをインプットに含める必要は無いため、推論に利用しないように設定が可能になります。
      • Elastic Fabric Adapter is officially integrated into Libfabric Library
        Elastic Fabric Adapter (EFA)はいわゆるHPCワークロード用のサービスで、低いレイテンシーのネットワークアダプターを提供するものです。Libfabric 1.8リリースにこのEFAが含まれて、個別にインストールしなくても利用可能になりました。なおEFAはHPC等特定ワークロード向きの機能であり、どのアプリケーションでも利用するという物ではない点に注意してください。概要はこちらのブログを参照してください。
      • AWS Device Farm improves device start up time to enable instant access to devices
        Device FarmはAndroidやiOSデバイス、Fireタブレットの自動テストをAWS側で実施するサービスです。このDevice Farmでのテストのスタートアップ(初期化)に掛かる時間が90%削減され、より効率的にテストが出来るようになりました。Device Farmが対応しているデバイス一覧はこちらです。

7/15週のアップデートは、木曜ぐらいまで見ていた時には「今週は少なめかな?」と思っていたのですが、(米国時間の)金曜に多くの発表があって結局はいつもと同じぐらいの量になりました。

それでは、また来週!

ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (@simosako)