Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/11/8週
みなさん、こんにちは。AWSソリューションアーキテクトの小林です。
そろそろre:Inventが近づいてきましたね。私自身は仕事がらもあり、常にアップデートを追いかけているのですが、re:Inventが近くなると発表されるアップデートも「それっぽい」雰囲気を帯びてくるような気がします。具体的に何が違うの?と聞かれても上手に説明できないのですが、間近に迫ったre:Inventに向けた熱量の高まりというか、準備運動というか、そういった前触れに似た感じをうけるなぁという印象です。今年はどんな新サービス、アップデートが発表されるんでしょうか。いまから楽しみでたまりません。
それでは、11月8日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2021年11月8日週の主要なアップデート
- 11/8(月)
- AWS BackupがAmazon Neptuneをサポート
高速で信頼性が高いフルマネージドなグラフDBのサービス、Amazon NeptuneのバックアップをAWS Backupを使って管理できるようになりました。AWS Backupを利用することで、Neptuneクラスターのスナップショット作成を自動化したり、復元したりといった作業が容易になります。 - AWS BackupがAmazon DocumentDB(MongoDB互換)をサポート
同様に、Amazon DocumentDB(MongoDB互換)のバックアップもAWS Backupで管理できるようになっています。
- AWS BackupがAmazon Neptuneをサポート
- 11/9(火)
- Amazon EC2で稼働するWindows Server/SQL Serverのライセンスタイプ切り替えが可能に
Windows ServerやSQL Serverのライセンスは、既に保有しているものを持ち込む(Bring-Your-Own-License, BYOL)か、AWSが提供するものを利用するかを選択することができます。今回、AWS License Managerと連携することで、ライセンスタイプの切り替えを容易に行えるようになりました。詳細についてはガイドをご覧ください。
- Amazon EC2で稼働するWindows Server/SQL Serverのライセンスタイプ切り替えが可能に
- 11/10(水)
- Amazon EKS on AWS FargateがFluent Bit Kubernetes Filterのサポートを開始
Amazon EKS on Fargateで、Kubernetes Fluent Bit Filterをご利用頂けるようになりました。これによってアプリケーションのログに対して、Kubernetesのポッド、コンテナ、名前空間などのメタデータを紐付けることでアプリケーションの可視性を高め、トラブルシューティングが容易になります。 - Amazon ECSでコンテナインスタンスの稼働状況確認が可能に
Amazon ECSをAmazon EC2またはAmazon ECS Anywhereによるオンプレミス基盤上で利用している場合に、ECSのAPIを利用してコンテナインスタンスで稼働するコンテナランタイム(Docker)のヘルスステータスを取得できるようになりました。この機能はECS Container Agentのバージョン1.57.0以降を実行している全てのコンテナインスタンスで利用できます。 - AWS Resilience Hubの一般利用開始を発表
アプリケーションのレジリエンス(可用性の維持、障害からの回復能力)を定義・検証・追跡するための新サービス、AWS Resilience Hubをローンチしました。Resilience HubはAmazon CloudWatchやAWS Fault Injection Simulatorなどのサービスから情報を集約して整理し、継続的な改善に役立てることのできるスコアを表示したり、イベントやインサイトを整理し表示します。詳細については製品ページをご覧ください。ブログもありますのでこちらもどうぞ。 - Amazon QuickSightでIPアドレスに基づくアクセス制限をはじめとする4つの新機能が利用可能に
Amazon QuickSightで4つの新機能が利用可能になりました。(1)IPアドレスベースのアクセス制限、(2)サービスコントロールポリシー(SCP)ベースの制限、(3)フェデレーション方式のSSOユーザ向けのメール自動同期、(4)アカウントサインアップ時のBring-Your-Own-Role、です。詳細についてはそれぞれのリンクをご確認ください。
- Amazon EKS on AWS FargateがFluent Bit Kubernetes Filterのサポートを開始
- 11/11(木)
- Amazon ECSのキャパシティプロバイダーが改善され、より高速なクラスタオートスケーリングが可能に
大量のタスク(目安としては100以上)を起動することを必要とするワークロードにおいて、クラスタのインフラストラクチャのスケールを従来よりも高速に実行可能になりました。 - Amazon DocumentDB(MongoDB互換)がAWS Gravitron 2ベースのインスタンスに対応し最大30%の性能を改善
Amazon DocumentDB(MongoDB互換)がT4g.mediumインスタンスとR6gファミリをサポートしました。最大で30%のパフォーマンス改善が期待できます。料金についてはwebページをご確認ください。 - AWS CloudTrailでErrorRate Insightsが利用可能に
CloudTrail Insightsの新機能として、APIエラーのコードとエラー率を調査し異常な振る舞いを発見することができるようになりました。通常時のエラーパターンをモデル化し、それと比較を行うことによって異常なエラー発生を検知することが可能になるため、それに対するアクションをこれまでよりも迅速に起こすことができます。
- Amazon ECSのキャパシティプロバイダーが改善され、より高速なクラスタオートスケーリングが可能に
- 11/12(金)
- Amazon EC2 G5インスタンスの一般利用開始を発表
NVIDIAのA10G Tensor Core GPUを搭載したG5インスタンスを発表しました。G5インスタンスはCPUとして第2世代のAMD EPYCプロセッサを搭載し、最大で192vCPU/100Gbpsのネットワーク帯域/7.6TBのNVMe SSD/8つの A10G Tensor Core GPUを利用できます。詳細については製品ページと解説ブログをどうぞ。 - Amazon SageMakerでNVIDIA Triton Inference Serverを利用可能に
NVIDIA Tritonをモデルサーバとして利用したいと考えるお客様向けに、NVIDIA Triton Inference ServerをAmazon SageMaker経由で利用できるようになりました。詳細についてはブログ記事をご確認ください。 - Amazon Athenaがアカウントをまたいだフェデレーテッドクエリに対応
Amazon Athenaでは複数のデータソースにまたがってSQLクエリを実行するフェデレーテッドクエリが可能ですが、従来は同じAWSアカウントに限るという制限がありました。今回のアップデートにより、アカウントをまたいだフェデレーテッドクエリが可能になり、チームでのデータ分析や共有データに対する分析が容易になりました。 - 2021年のAWS Heroesが発表され、日本からも2名の方が新たなHeroに
AWSでは、コミュニティにおいて情熱をもってインパクトの大きい活動をされている方を、AWS Heroesとしてご紹介させて頂いています。11月12日に2021年のAWS Heroesが発表され、日本から2名の方を新たにAWS Heroとなっていただくことになりました。
- Amazon EC2 G5インスタンスの一般利用開始を発表
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)