Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/8/1週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
最初にAWSのデベロッパー向けイベントでのCFP(Call for Proposal)募集のお知らせを。2022年11月に開催予定のAWS Dev Day 2022 Japanでは、色々なデベロッパーのみなさんに発表していただく機会を用意しています。CFPというのは、発表したい内容を申請していただいて、運営側でその中から発表者を選ばせていただくという公募の形式です。これまでに培ってこられたノウハウや経験をDev Dayで発表してみませんか?色々な技術領域に加えて、キャリアやカルチャーといったジャンルでも募集しています。ご興味がある方は以下のサイトをご覧ください。CFPの締め切りは8月21日です。
– AWS Dev Day Online Japan 2022 Call for Proposals
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2022年8月1日週の主要なアップデート
- 8/1(月)
- Amazon QuickSight の新しいベースマップによる地理空間の可視化
QuickSight に新しく3種類のベースマップが追加されました。ダークグレーキャンバス(これまでのベースマップのグレー版)、ストリート(道路や線路・駅が強調された図)、イメージ(衛星写真)です。またこれまでのベースマップ自体にも改善が行われ、より詳細な地図表示が可能になっています。これらのベースマップは、ポイントマップ、塗りつぶしマップのどちらでも利用可能です。 - Amazon RDS for MySQL が SSL/TLS 接続の強制のサポートを開始
Amazon RDS for MySQL で、クライアントからデータベースインスタンスに接続する際、 SSL/TLS を利用することを強制(enforce)する機能が追加されました。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- Amazon QuickSight の新しいベースマップによる地理空間の可視化
- 8/2(火)
- Now in Preview – Amazon WorkSpaces Integration with SAML 2.0
クラウドVDIサービスの Amazon WorkSpaces で、SAML 2.0 連携機能のプレビューが開始になりました。SAML 2.0の機能を持つIdPをお使いの環境では、よりシームレスにWorkSpaceへのログインが可能になります。東京リージョンもプレビュー対象になっています。 - VM Import/Export now supports Windows 11
VM Import/Export は、オンプレミスの仮想環境から Amazon EC2 インスタンスにイメージをインポートしたり、逆にオンプレミス環境にエクスポートすることを支援するサービスです。今回のアップデートでWindows 11がサポートOSに追加されました。Windows 11ではセキュアブートのためにUEFIやTPM2.0が要件になっていますが、今回のアップデートによるUEFIが有効化された環境からのインポートがサポートされています。 - AWS Amplify Flutter announces web and desktop support (Developer Preview) for Authentication
AWS Amplify の Flutter サポートが拡張され、認証部分(Authentication categoly) において、これまでのモバイルアプリ対応に加え、Webおよびデスクトップアプリケーションをターゲットにすることが可能になる機能がデベロッパープレビューとして公開されました。詳細はこちらのブログをご覧ください。
- Now in Preview – Amazon WorkSpaces Integration with SAML 2.0
- 8/3(水)
- Amazon CloudWatch metrics increases throughput by 150x
Amazon CloudWatch カスタムメトリクスの性能改善が行われ、これまでより50倍のキャパシティー(1コールあたり最大1,000メトリクス)、かつ1メトリクスあたりも3倍のディメンジョン(最大30)の性能を提供できるようになり、トータルで最大150倍のスループットが提供されるようになりました。 - AWS Compute Optimizer is now available in 5 additional AWS Regions
AWS Compute Optimizer の利用可能リージョンが拡大され、新たに、大阪リージョンを含む5つのリージョンで利用可能になりました(大阪、香港、バーレーン、ケープタウン、ミラノ)。AWS Compute Optomizer はワークロードを分析しての最適なEC2インスタンスタイプやEBSボリュームを推奨するサービスで、コストの最適化を支援するものです。 - Amazon Connect schedule adherence, now available in preview.
クラウドコールセンターサービスの Amazon Connect で現在プレビュー中の Amazon Connect forecasting, capacity planning, and scheduling 機能に agent schedule adherence が追加で利用可能になりました。これは設定したスケジュールと、実際のエージェント(電話を受ける方)の稼働状況の差分をレポートする機能で、各エージェントの仕事量を調整するといった管理業務を支援します。現在プレビュー提供中の機能の全体像についてはこちらのページをご覧ください。
- Amazon CloudWatch metrics increases throughput by 150x
- 8/4(木)
- AWS Lambda announces tiered pricing
AWS Lambda の料金プランが改訂され、利用量に応じて料金単価が段階的に下がるようになり、より安価にご利用いただけるようになりました。例えば東京リージョンでx86のLambda関数を利用する際の料金単価は $0.0000166667 for every GB-second ですが、一か月あたりの利用量が 6 Billion GB-seconds を超えた部分については単価が $0.000015 for every GB-second に、15 Billion GB-secondsを超えた範囲についてはさらに安価になって $0.0000133334 for every GB-seconds になります。この料金変更は8月1日から適用されます。詳細は料金ページをご覧ください(現時点では英語ページをご覧ください) - AWS Data Exchange increases the asset size limit to 100GB
AWS Data Exchange はAWS上で安全、かつ簡単にデータをサブスクライブ(購入)したり販売したりする事を支援するサービスです。今回Amazon S3上で提供するアセットのサイズ上限が、10GBから100GBに拡大され、より巨大なデータのやり取りが容易に行えるようになりました。 - Amazon QuickSight launches API-based domain allow listing for developers to scale embedded analytics across different applications
Amazon QuickSight には、生成されたURLを使用するだけで簡単にWEBアプリ・WEBサイトにダッシュボードを埋め込む機能があるのですが、その際には埋め込み先のドメイン名を登録しておく必要があります。今回のアップデートで、埋め込み用URL生成する際に、追加でドメイン名を複数指定できるようになりました。これにより複数ドメインへの対応が簡単になるだけでなく、”localhost”等を指定することでテストをより簡単に実現できるようになります。詳細はこちらのブログをご覧ください。
- AWS Lambda announces tiered pricing
- 8/5(金)
- Amazon Timestream is now available in Asia Pacific (Sydney) and Asia Pacific (Tokyo) AWS regions
Amazon Timestream の利用可能リージョンが拡大され、新たに東京リージョンとシドニーリージョンでご利用いただけるようになりました。Timestreamは高速かつスケーラブルなサーバーレスの時系列データベースサービスです。
- Amazon Timestream is now available in Asia Pacific (Sydney) and Asia Pacific (Tokyo) AWS regions
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)