Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2024/6/24週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
先週もお知らせしましたように AWS Summit Japan の各セッションについて、オンデマンド配信が始まっています。 7/5 まで動画閲覧や資料ダウンロードができますので、ぜひ活用ください。
AWS Summit に参加されて、これから AWS にトライしてみたい!と思った方も多いのではと思います。そのようなAWS入門者のためのオンラインイベントが 7 月 18 日(木)に開催されます。今回はトラックを1つだけにして、最初から順番に見ていただけると、「AWS 基礎」「生成 AI」「モダンアプリケーション開発」まで順に学べるように構成しています。ぜひご参加ください。
– AWS Builders Online Series – AWS クラウドの基本をゼロから学ぶ
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。とても発表が多い週だったので、できるだけ説明はシンプルにして分量を抑えているので、詳細はリンクされたWhats newやドキュメントを参照してください。
2024年6月24日週の主要なアップデート
- 6/24(月)
- Knowledge Bases for Amazon Bedrock now offers observability logs – AWS
Knowledge Bases for Amazon Bedrock で CloudWatch、S3、Firehose Stream へログ配信を行うことができるようになり、オブザーバビリティを実現できるようになりました。Knowledge Bases for Amazon Bedrock はフルマネージドの Retrieval-Augmented Generation (RAG) 機能で、これにより、基盤モデル (FM) を社内のデータソースに接続し、より適切で正確な回答を提供できます。
- Knowledge Bases for Amazon Bedrock now offers observability logs – AWS
- 6/25(火)
- Amazon ElastiCache supports M7g and R7g Graviton3-based nodes in additional AWS regions – AWS
Amazon ElastiCache は Graviton3 ベースの M7g および R7g ノードファミリーをサポートしました。Redis 用 ElastiCache を R7g.4XLarge ノードで実行した場合、R6g.4XLarge で実行する場合と比較して、スループットが最大 28% 向上し、レイテンシー(P99)が最大で 21% 短縮します。また、各ノードのネットワーク帯域幅が最大 25% 高くなります。すでに東京リージョンでも利用可能です。 - AWS CodeBuild supports Arm-based workloads using AWS Graviton3 – AWS
AWS CodeBuild は、ソースコードのコンパイル、テストの実行、デプロイ準備が整ったソフトウェアパッケージの作成を行う、完全マネージド型の継続的インテグレーションサービスです。この AWS CodeBuild で、Arm ベースのワークロードを AWS Graviton3 上で実行できるようになりました。これによりこれまでの Graviton2 と比較してパフォーマンスが最大 25% 向上します。また、Graviton3 では、同等の EC2 インスタンスと同じパフォーマンスで消費電力が最大 60% 削減されるため二酸化炭素排出量の削減も実現可能です。CodeBuild の Arm サポートの詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。すでに東京リージョンでも利用可能です。 - Amazon CodeCatalyst now supports GitLab.com source code repositories – AWS
Amazon CodeCatalyst は、プロジェクトで GitLab.com でホストされているソースコードリポジトリの使用をサポートするようになりました。GitLab.comを含む3rd パーティー環境への拡張方法はこちらのドキュメントをご覧ください。 - Amazon Time Sync Service expands microsecond-accurate time to 27 EC2 instance types – AWS
Amazon Time Sync サービスでは、 27 種類の追加 Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスタイプでマイクロ秒以内の時刻同期がサポートされるようになりました。今回の拡張により、マイクロ秒精度の時間を使用する Amazon Time Sync は、米国東部 (バージニア北部) と東京リージョンの R7g、C7i、M7i、R7i、R7i、C7a、M7g、C7gd、R7gd、M7gd、M7gd インスタンスタイプで利用可能になりました。他の AWS リージョンにもサポートを拡大していく予定です。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- Amazon ElastiCache supports M7g and R7g Graviton3-based nodes in additional AWS regions – AWS
- 6/26(水)
- EventBridge Scheduler adds more universal targets including Amazon Bedrock – AWS
Amazon EventBridge Scheduler に 650 以上の APIオペレーションを含むユニバーサルターゲットが追加されました。これにより、Amazon Bedrock を含めた合計7,000以上のAPIオペレーションに対応しました。Amazon EventBridge Scheduler はタスクを作成、実行、管理できるサーバーレススケジューラーサービスです。ユニバーサルターゲットについてはこちらのドキュメントを参照してください。 - AWS CloudShell now supports Amazon Virtual Private Cloud (VPC) – AWS
AWS CloudShell で Amazon VPC のサポートが一般提供開始(GA)になりました。これにより、 VPC 内に CloudShell 環境を作成できるようになるため、追加のネットワーク設定を必要とせずに、VPC 内の他のリソースと同じサブネット内で CloudShell を利用可能です。 - Amazon Managed Service for Apache Flink now supports system-rollback – AWS
Amazon Managed Service for Apache Flink でシステムロールバック機能が提供されるようになりました。コードまたは設定にエラーがあった場合に、Flink ジョブの送信中にアプリケーションを以前の実行中のアプリケーションバージョンに自動的に戻すことが可能になります。設定方法についてはこちらのドキュメントを参照してください。
- EventBridge Scheduler adds more universal targets including Amazon Bedrock – AWS
- 6/27(木)
- Amazon IVS Real-Time Streaming now supports up to 25,000 viewers – AWS
Amazon IVS リアルタイムストリーミング機能のサブスクライバー制限を、AWS リージョンのステージごとに最大 25,000 人に引き上げることが可能になりました(これまでは10,000人でした)。これにより以前の倍以上のオーディエンスにライブストリーミングでリーチできるようになりました。 - PostgreSQL 17 Beta 2 is now available in Amazon RDS Database Preview Environment – AWS
Amazon RDS for PostgreSQL 17 beta 2 が Amazon RDS Database Preview Environment で利用可能になりました。RDS Database Preview Environment は本番用ではなく、事前に新しいバージョンを検証可能にするための環境です。今回の発表により、RDS for PostgreSQL 17 のプレリリースを評価できるようになりました。 - Amazon Managed Service for Apache Flink now supports Apache Flink 1.19 – AWS
Amazon Managed Service for Apache Flink が Apache Flink 1.19 ランタイムをサポートしました。このバージョンには、ステート TTL 設定、セッションウィンドウサポート、 Python 3.11 サポート、ジョブの再開とチェックポイントのためのトレースレポーターなどが含まれています。旧バージョンのランタイムからはインプレースバージョンアップグレードが可能です。 - Amazon DataZone introduces API-driven, OpenLineage-compatible data lineage visualization in preview – AWS
Amazon DataZone でデータリネージ(Data Linage)機能がプレビューとして利用可能になりました。 OpenLineage 対応システムから、または API を通じてのリネージイベントを視覚化することが可能で、データソースから利用(コンシューム)までのデータの動きを追跡可能になります。詳細はこちらのBlogポストをご覧ください。 - Amazon QuickSight simplifies building pixel-perfect reports with Repeating Sections – AWS
Amazon QuickSight で、ピクセルパーフェクトレポートにセクションの繰り返し機能が追加されました。データソースの 1 つ以上のディメンションの値に基づいて自動的にレポートセクションを繰り返し自動生成するように設定可能です(例えばディメンジョン=県で、繰り返しを設定すると、47都道府県毎のセクションが生成されます)。この機能の解説は Amazon QuickSight – Visualization Basics (Japanese) ハンズオンに今後追加予定です(現在作成中)。 - Announcing Amazon WorkSpaces Pools, a new feature of Amazon WorkSpaces – AWS
VDIサービスの Amazon WorkSpaces に新しく、Amazon WorkSpaces Pools が提供されるようになりました。これはユーザーグループ間で仮想デスクトップのリソースプールを共有することで、コスト最適化に役立ちます。詳細はこちらのBlogポストをご覧ください。WorkSpaces Poolリリースに合わせ、これまでの WorkSpaces は WorkSpaces Personal と呼ぶように変更になりました。 - AWS Blu Insights accelerates migrations with new AI capabilities – AWS
AWS Blu Insightsがアナウンスされました。これはAWSのメインフレームのモダナイゼーション支援のための統合サービスです。Amazon Bedrockで稼働する生成AIモデルやAwsの機械学習サービスを活用し、プログラムコードとファイルの説明の自動生成、プログラミング言語の変換、自然言語による問い合わせなどを実現する機能が提供されます。詳細についてはドキュメントをご覧ください。
- Amazon IVS Real-Time Streaming now supports up to 25,000 viewers – AWS
- 6/28(金)
- Amazon EventBridge Pipes now supports AWS PrivateLink – AWS
Amazon EventBridge Pipes が AWS PrivateLink をサポートするようになりました。これにより、パブリックインターネットを経由せずに Amazon VPC 内のプライベートサブネットから EventBridge Pipe にアクセスできるようになりました。 - AWS CodeBuild build timeout limit increased to 36 hours – AWS
AWS CodeBuild でこれまでは最大8時間だったビルドのタイムアウト設定が拡張され、最大 36 時間に延長できるようになりました。 - Amazon WorkSpaces introduces support for Red Hat Enterprise Linux – AWS
Amazon WorkSpaces Personal で既存の Ubuntu Desktop、Amazon Linux 2、Microsoft Windows に加えて Red Hat Enterprise Linux が選択可能になりました。WorkSpaces Personal 上の Red Hat Enterprise Linux は、AWS 中国リージョンを除き、WorkSpaces Personal が利用可能なすべての AWS リージョンでご利用いただけます。料金についてはこちらのページを確認してください。
- Amazon EventBridge Pipes now supports AWS PrivateLink – AWS
それでは、また来週!