Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2024/9/16週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
今週木曜(9/26)は AWS Innovate がオンラインで開催されます。テーマは、”Migrate. Modernize. Build.”で、多くの事例セッション、AWS サービスを利用したモダナイズ手法、生成AIを含む最新のテクノロジー等を学ぶことができます。ご興味ある方はぜひ以下を参照してください。
– AWS Innovate – 2024 年 9 月 26 日 (木) オンライン開催
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。この週もかなり発表が多かったため、説明はできるだけシンプルにしています。詳細は原文のWhat’s newや説明中に記載したリンク等を参照してください。
2024年9月16日週の主要なアップデート
- 9/16(月)
- Announcing general availability (GA) of Amazon Q generative SQL for Amazon Redshift – AWS
Amazon Redshift Query Editor v2 で Amazon Q による生成AIアシスト機能が一般提供開始(GA)になりました。自然言語で表現した内容からSQLを生成させるなど、クエリ作成時にアシストを受けることが可能になっています。
- Announcing general availability (GA) of Amazon Q generative SQL for Amazon Redshift – AWS
- 9/17(火)
- AWS Chatbot now allows you to interact with Amazon Bedrock agents from Microsoft Teams and Slack – AWS
AWS Chatbot で Slack および Microsoft Teams のチャネルから Amazon Bedrock Agent とやり取りする機能が追加されました。これまではこういったカスタムチャットの実現にはLambda等で連携コードを作成する必要があったのですが、この機能によりコーディングなしでSlackやTeamsのチャネルからBedrockエージェントを呼び出す仕組みを構築することが可能になります。 - AWS Amplify now supports long-running tasks with asynchronous server-side function calls – AWS
AWS Amplify は、AWS AppSync API からの非同期の AWS Lambda 呼び出しをサポートするようになりました。この機能により、APIはクライアントへの応答をブロックすることなく、より複雑で長時間実行されるプロセス(長い実行時間を要するGraphQLクエリ等)を処理することが可能です。 - AWS Transfer Family increases throughput and file sizes supported by SFTP connectors – AWS
AWS Transfer Family で SFTP コネクタが改善され、サポートされる最大ファイルサイズは 150 GB 、最大スループットは 100 Files/秒に増加しました。Transfer for SFTPの機能については、こちらのドキュメント、もしくはこちらのハンズオン資料をご確認ください。 - Amazon Keyspaces (for Apache Cassandra) now supports add-column for multi-Region tables – AWS
Amazon Keyspaces (for Apache Cassandra) に、既存のマルチリージョンテーブルに列を追加する機能が追加されました。レプリカリージョンの1つでマルチリージョンテーブルのスキーマを変更するだけで、テーブルが存在する他のリージョンにもレプリケーションされます。Amazon Keyspaces (for Apache Cassandra) はサーバーレスで提供される Apache Cassandra 互換データベースサービスです。 - Announcing general availability of AWS SDK for Swift – AWS
AWS SDK for Swift の一般提供開始(GA)が発表されました。AWS SDK for Swift は、Apple プラットフォーム、AWS Lambda、および Linux ベースの Swift on Server アプリケーションからAWSにアクセスするための、モダンで使いやすいネイティブ Swift インターフェイスを提供するSDKです。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - AWS CodeBuild now supports managed GitLab runners – AWS
AWS CodeBuild で、 Managed GitLab self-hosted runner がサポートされました。GitLabの CI/CD ジョブイベントを(Webhook経由で)受信したことをトリガーに CodeBuild で一時的にホストして実行するようプロジェクトを構成できます。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。 - Amazon S3 Express One Zone now supports AWS-KMS with customer managed keys – AWS
Amazon S3 Express One Zone で、AWS Key Management Service による、ユーザー管理するキーを使用したサーバーサイド暗号化 (SSE-KMS) がサポートされました。デフォルトでは、S3 Express One Zone は S3 Managed Key (SSE-S3) を使用してすべてのオブジェクトをサーバーサイドで暗号化しています。詳細はこちらのブログをご覧ください。
- AWS Chatbot now allows you to interact with Amazon Bedrock agents from Microsoft Teams and Slack – AWS
- 9/18(水)
- Amazon Corretto 23 is now generally available – AWS
AWS が提供する、無料で商用利用可能な OpenJDK ディストリビューション、 Amazon Corretto 23 が利用可能になりました。こちらのページからダウンロード可能です。Corretto 23 のサポート期間は2025年4月までです(LTSではありません)。 - Amazon OpenSearch Service now supports i4g and i4i instances – AWS
Amazon OpenSearch Service で、i4g (Gravitonベース) と i4i (INTELベース)のインスタンスが選択可能になりました。それぞれの特徴はこちらのブログをご覧ください(EC2 I4g、EC2 I4i) 。東京・大阪を含む多くのリージョンで利用可能です。 - Introducing Amazon EC2 X8g Instances – AWS
Amazon EC2 X8g インスタンスが一般提供開始(GA)になりました。現在、 US East (N. Virginia)、 US West (Oregon)、 Europe (Frankfurt)リージョンで利用可能です。X8g は AWS Graviton4 プロセッサを搭載しており、前世代の X2gd インスタンスと比較して、最大3倍のvCPU数(48vCPU)、最大3倍のメモリ(3TiB)を搭載可能であり、最大60%高いパフォーマンスを提供します。詳細はこちらのホームページをご覧ください。
- Amazon Corretto 23 is now generally available – AWS
- 9/19(木)
- AWS Database Migration Service now includes enhanced monitoring – AWS
AWS Database Migration Service (AWS DMS) に Enhanced Monitoring Dashbord が追加されました。これにより、複数の DMS タスクの全体、およびカスタマイズされたメトリックを監視したり、特定のレプリケーションインスタンス上のタスクの使用率を視覚化する等、問題の根本原因を特定しやすくなります。本機能は AWS DMS が利用可能なすべての AWS リージョンで利用可能になっています。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。 - Amazon SES now offers automated complaint rate recommendations – AWS
Amazon Simple Email Service (SES) に Virtual Deliverability Manager (VDM) Advisor が追加されました。VDM Advisor は、メールのcomplaint rate (苦情率)がベストプラクティスで許容されるレベルに近づいたり、それを超えたりした場合にアドバイスを提供するものです。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。 - Amazon RDS Performance Insights supports Aurora cluster-level configuration – AWS
Amazon RDS Performance Insights が Aurora クラスターレベルでの設定をサポートするようになりました。これにより簡単な操作もしくはAPIコールで Aurora クラスター内のすべてのインスタンスにパフォーマンスインサイトまたは拡張モニタリングを設定できます。
- AWS Database Migration Service now includes enhanced monitoring – AWS
- 9/20(金)
- AWS CloudFormation Git sync now supports pull request workflows to review your stack changes – AWS
AWS CloudFormation Git sync で、CloudFormation に変更をデプロイする前に、プルリクエストコメントを使用してスタックの変更を確認できるようになりました。CloudFormation は Git リポジトリを監視し、デプロイファイルの変更を検出するたびに、変更セットのデプロイをトリガーします。今回の新機能でこの際に PR レビューが出来るようになり、望ましくない変更を検出しやすくなります。詳細はこちらのドキュメントもしくはブログをご覧ください。
- AWS CloudFormation Git sync now supports pull request workflows to review your stack changes – AWS
それでは、また来週!