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【開催報告】「夏の Amazon EC2 祭り 2023 最新インスタンス活用編」セミナー
ソリューションアーキテクトの小林です。2023年7月20日に「夏の Amazon EC2 祭り 2023 最新インスタンス活用編」をオンライン開催しました。本セミナーでは、新しい Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンスタイプによるパフォーマンスとコストの最適化に着目。
第1部では、おさらいとしてEC2 インスタンスの基礎と、EC2 で利用できるAWS Graviton, Intel, AMD プロセッサーの最新情報をご紹介。第2部では、HPC や 機械学習などのワークロードに適したEC2 インスタンスとソリューションの選択方法、EC2 のコスト最適化方法をご紹介。第3部では、実際に 新しいインスタンスを活用し、パフォーマンスとコストの最適化を実践されているカスタマーから活用例についてご紹介いただきました。
本記事では、発表内容の概要と、発表資料を掲載しています。
セミナー概要
タイトル :「夏の Amazon EC2 祭り 2023 最新インスタンス活用編」
日時 : 2023 年 7 月 20 日 (木) 14:00 – 17:00
第1部
14:00 – 14:15 「まずは基本のおさらい!Amazon EC2 の概要とインスタンスタイプの選び方」
講師:AWS シニアソリューションアーキテクト 宮本 大輔
概要:Amazon EC2 では多様なカスタマーのワークロードに対応するため、様々なサーバースペックを持った「インスタンスタイプ」を提供しています。そのため、ワークロードに適したインスタンスタイプを選択することで、より良いコストパフォーマンスを得るための第一歩になります。そこで本セッションではインスタンスタイプの選び方を中心に、Amazon EC2 の基本をご紹介します。本イベントでは様々な最新インスタンスタイプが登場しますので、まずはその前に基本をおさらいしましょう!
14:15 – 14:30 「Amazon のカスタムシリコン AWS Graviton プロセッサー」
講師:AWS シニアソリューションアーキテクト 滝口 開資
概要:昨今、Amazon EC2 などのコンピューティング環境における費用の最適化は、最も優先度の高いトピックとなっています。ここにぜひ活用したいのが AWS Graviton プロセッサです。本セッションでは、AWS が提供する独自のプロセッサである AWS Graviton のイノベーションと従来に比べて最大 40% 向上する費用対効果の価値、そして技術的な詳細をご紹介します。
14:30 – 14:50 「AMD 第4世代EPYC CPU (Genoa) 技術概要」
講師:日本AMD株式会社 ソリューション・アーキテクト 中村 正澄 氏
概要:SPECintベンチマークでAmazon EC2汎用ファミリー最高性能x86と噂されるCPUのマイクロアーキテクチャーについて解説します。AMDがついにAVX-512をサポート!?Xeonとの違いは?通常では知ることのないインスタンスの中身(CPU)についてAMDのエンジニアが解説します。第4世代AMD EPYCプロセッサーのマイクロアーキテクチャー、最新技術トレンドをベンチマーク結果と共に紹介します。
14:50 – 15:10 「R7iz インスタンスで登場、第4世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサー」
講師:インテル株式会社 インダストリー事業本部 ソリューション技術統括部 シニア・ソリューション・アーキテクト 軽部 和幸 氏
概要:今年 1月、開発コードネーム Sapphire Rapids こと、第 4 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーが発表され、AWS 様からは、すでにこれを搭載した R7iz インスタンスのプレビュー (2023年7月10日現在 ) をご提供いただいております。本セッションでは AI、HPC、データ基盤といった R7iz の対象ワークロードを主に見据え、インテルのテクノロジーの進化をお伝えします。
第2部
15:10 – 15:25 「HPC ワークロードを加速する HPC インスタンスと構成パターン」
講師:AWS ソリューションアーキテクト 小林 広志
概要:大量のデータを処理したり、多くの変数を使用し物理学や化学の方程式を解いたり、高解像度の CG をレンダリングしたりと、HPCは企業活動のさまざまな場面で活用されています。このセッションでは、HPC ワークロードのためのインスタンス選択と構成パターンについてご紹介します。
15:25 – 15:40 「生成系 AI の学習向け Amazon EC2 の選択肢」
講師:AWS シニアソリューションアーキテクト 渡辺 啓太
概要:生成系AI の優れた性能は、機械学習モデルの大規模化により達成されています。そうした大規模モデルの学習をコスト効率よく・高速に実行するためには、モデルの特性にあった計算資源の選択が重要です。 本セッションでは、AWSが提供する多様なアクセラレータをサポートするAmazon EC2 インスタンスについて取り上げます。
15:40 – 15:55 「Amazon EC2 コスト最適化 基礎編」
講師:AWS ソリューションアーキテクト 石神 靖弘
概要:多くのお客様にとって Amazon EC2 の利用料の最適化は最優先事項となっています。最適化を実現する方法はいくつか存在しますが、ここではインスタンスタイプの選び方や購入オプションの選び方など最初におさえておくべき基本的な部分や最適化に役立つ機能についてお話しします。
第3部
16:00 – 16:15 「スタディサプリ/Quipperを支えるデータベースをGravitonへ移行せよ! ところでインスタンスストアの性能は大丈夫? 気になったので検証してみた」
講師:株式会社リクルート プロダクト統括本部 プロダクト開発統括室 プロダクトディベロップメント室 販促まなび領域プロダクトディベロップメントユニット グローバルSREグループ 田中 京介 氏
概要:スタディサプリの海外版事業ともいえるQuipperは、現在インドネシア/フィリピンにおいて教育系サービスを学校や学生向けに提供しています。その中核を支えるデータベースはMongoDBを利用しEC2上にて構築されており、サービスの規模拡大を通じてスケールアップを繰り返しており、インフラコストの大きな部分を占めていました。この度、コスト最適化施策の一貫でGravitonへの移行を計画し、様々なベンチマークや負荷試験を経て無事移行を完遂しました。本セッションでは、EC2インスタンスストアというやや珍しい機能を使ったインスタンスの移行において、どのように移行プロジェクトを進めたかについてご紹介します。
16:15 – 16:35 「新しいインスタンスタイプを活用して賢くコスト削減する方法」
講師:株式会社ゼンリンデータコム 技術統括部 シニアエンジニア 水尾 千寿 氏
概要:現在、弊社では約4500台以上のEC2インスタンスを利用しております。年々、EC2インスタンスは増加しており、それに比例してAWS費用も増加傾向にあります。弊社ではこれまでAWS費用を抑制する様々な取り組みを行ってきております。今回は新しいインスタンスタイプを活用することでAWS費用を簡単に最適化する方法をお話させて頂きます。新しいインスタンスタイプを利用してみて分かったことや気をつけるべき点などについてご紹介します。
16:35 – 16:55 「ニコンの光学設計におけるAWS ParallelClusterの利用事例」
講師:株式会社ニコン 光学本部シナジー推進部基盤技術開発課 小野 広起 氏
概要:1. はじめに
2. AWS ParallelClusterとは
3. ニコンでのカメラレンズの設計における並列分散処理
4. オンプレミスからAWS ParallelClusterへの移行
5. AWS ParallelClusterの構成とその自動化
6. AWS ParallelClusterのライフサイクル
7. 構成自動化によるインスタンスタイプ変更
8. AWS ParallelClusterの利点
9. クラスターのインスタンスタイプの選択
10. Graviton 3 の優位性
11. インスタンスタイプの違いによる性能差
12. まとめ
おわりに
今回は新しいAmazon EC2 インスタンスのプロセッサーに関する技術的な内容、パフォーマンスコスト最適化に役立つ AWS ソリューションと EC2 選択方法、そして実際に 新しいインスタンスを活用し、パフォーマンスとコストの最適化を実践されているカスタマーから活用例についてご紹介いただきました。AWSコンピュートサービスに関連する今後のセミナー予定は https://awsj-compute.connpass.com/ に掲載していきます。今後も引き続き、様々な切り口からのセミナーを企画してまいりますので、みなさまのご登録をお待ちしております。