売上を増やすための e コマースサイトの実装方法

e コマースとデジタルチャネルの継続的な成長

昨今のパンデミックは、顧客の行動に不可逆的な変化をもたらしました。 消費者の購買習慣がデジタル チャネルへとシフトしたことで、中小企業は収益、そして潜在的な顧客を永久的に失う事態となりました。 客足が実店舗に戻ってきたにもかかわらず、依然として消費者はデジタル チャネルによる検索と購入を好む傾向にあります。それにより従来の実店舗ビジネスは、新規顧客を獲得し、維持していくためには、オンラインチャネルの活用方法を再検討せざるを得ない状況となりました。

この「 AWS のシンプルな e コマース web サイトのガイダンス」では、すぐに参照でき、再利用性が高いコードとアーキテクチャについて理解することができます。このガイダンスでは、e コマース機能と分析機能を備えた WordPress Web サイトを数分で作成することができます。 この Web サイトは Amazon Lightsail 上にデプロイされ、手頃で予測しやすい月額料金が適用されます。

AWS 上で WordPress を使用して e コマース Web サイトをすぐに立ち上げるには?

このガイダンスでは AWS CloudFormation テンプレートを使用しているため、 Web サイトを数分で構築できます。 人気のオープンソース Web サイト プラットフォームプラグイン ( WordPress ) が使用するので ( コードの知識がなくても ) Web サイトをカスタマイズし、人気のテーマを活用できます。 Web サイトのデザインをより詳細に設定する必要がある場合は、このガイダンスでは Elementor のプラグインもインストール可能です。 Elementor は Web サイト構築支援ツールで、これを使うことで WordPress のテーマ、レイアウトをより柔軟に設定できるようになります。

オンライン販売を可能にするため、このガイダンスでは、人気のあるオープンソースの e コマースプラットフォームである WooCommerce のプラグインを自動的にインストールします。 製品カタログの作成、在庫管理、支払いの受け入れに使用でき、多くのサプライヤーと統合できます。 最後のステップとして、このガイダンスでは、Web サイトのトラフィックとユーザー データを追跡できるように、 WP Statistics のプラグインをインストールします。

また、このガイダンスは、手頃で予測しやすい月額料金で利用できるように構成されています。Web サイトのインスタンス利用料は、月額 5 US ドルで 1 GB の RAM、1 つの仮想 CPU 、40 GB のストレージ、および 2 TB のデータ転送含まれています。 ただし、このコストには、追加の WordPress プラグインは含まれません。 さらに多くの機能が必要な場合は、CloudFormation テンプレートをカスタマイズして、より大きなサイズの Amazon Lightsail インスタンスを選択できます ( 例：2 GB の RAM 、60 GB SSD 、3 TB のデータ転送で月額 10 US ドル ) 。 上記の価格は変更される場合があります。最新の情報は、Amazon Lightsail の料金ページをご参照ください。

どのような仕組み？

中小規模の企業、およびそれらの企業向けにサービスを提供する AWS パートナーは、このガイダンスを通して、予測しやすい月額料金で e コマース Web サイトをすぐに構築できます。 このガイダンスにはソースコードが付属しており、そのまま使用することも、カスタマイズすることもできます。 さらに、すぐに使い始めるための実装ガイドも提供しています。このガイダンスでは、デプロイされるアーキテクチャにより、Web サイトおよび e コマース機能が使えるようになります。

ハイレベルな アーキテクチャ概要

1. Web サイトのコンテンツは、 Amazon Lightsail でホストされ、Amazon CloudFront 経由で提供されます。 Amazon CloudFront によりレイテンシーが削減され、セキュリティが向上します。
2. コンピューティングとストレージを含むすべてのリソースは Amazon Lightsail で管理され、予測しやすい月額料金が適用されます。
3.  WordPress 管理者の認証情報は、AWS Secrets Manager により作成され、保存、そして利用時に取得されます。AWS Secrets Managerにより認証情報は暗号化され、保護されます。
4. カスタムドメインと SSL は、 Amazon Lightsail とお客様のドメインレジストラで設定できます。
5.  WordPress プラグイン ( WooCommerce 、Elementor 、および Web サイト使用状況分析 ) は、お客様の WordPress インスタンスに自動的にインストールされ、有効化されます。
6.  Web サイトのインスタンスが立ち上がると、手順3で作成したユーザー名とパスワードを使用してログインできます。

独自ドメインの導入の詳細については、ワークフロー手順を確認してください。 これで、Amazon Lightsail を介して e コマース機能を備えた Web サイトが AWS 上に作成されます。これで ログインして、Web サイトをカスタマイズする準備が整いました。

まとめ

「 AWS のシンプルな e コマース web サイトのガイダンス」を通して、販売および利用者とのやり取りするためのデジタル チャネルを作成できるようになります。 このガイダンスでは、手動による技術作業は一切不要で、Web サイトのインスタンス、ログイン、プラグインが自動的にセットアップされます。

今すぐ 「AWS のシンプルな e コマース web サイトのガイダンス」を開始して、オンラインサイトを立ち上げてみませんか。

旅行、ヘルスケア、メディア、金融などの業界の企業間で情報交換をしましょう。 AWS Connected Community でインスピレーションを得て、限定オファーを試してみるのはいかがでしょう。

訳はソリューションアーキテクト 西村　忠己 が担当しました。原文はこちらです。