Amazon Web Services ブログ

AWS Outposts が大阪リージョンでご利用いただけるようになりました

みなさん、こんにちは。アマゾン ウェブ サービス ジャパン、シニアエバンジェリストの亀田です。

AWS Outposts が大阪リージョンでご利用いただけるようになりましたのでお知らせいたします。

AWS Outposts

AWS  Outpostsをご利用いただくと、AWSのインフラストラクチャとサービスをオンプレミスで実行し、一貫したハイブリッドエクスペリエンスを実現させることができます。

データセンター、コロケーションスペース、オンプレミスの施設に同じAWS のインフラストラクチャを設置することで、AWSと同じサービス、API、ツールをご提供するフルマネージドサービスです。オンプレミスネットワークと接続されるため、ローカルシステムと相互依存性の高いアプリケーションの移行や、オンプレミスのシステムに低レイテンシーでアクセスする必要があるワークロードでご利用いただくサービスになります。AWS のリージョンのない国々からクラウド上のapplicationへ定常的にアクセスを行う場合、リージョンへの通信レイテンシーが課題となるケースにも対応可能で、例えば、データを大量に扱うワークロードは Outposts で実行して、データの処理はローカルで実行、という環境を実現できます。

Outposts上でAWSのサービスは、Amazon EC2, Amazon EBS, Amazon S3, Amazon ECS, Amazon EKS, Amazon RDS, Amazon ElastiCache, Amazon EMR, Application Load Balancer に対応しローカルに実行され、そのリージョンで利用可能な AWS のあらゆるサービスにアクセスして、使い慣れた AWS のサービスとツールを用いてオンプレミスアプリケーションを構築、管理、およびスケーリングすることができます。さらに、EC2は、汎用M5、コンピュート最適化C5、メモリ最適化R5、グラフィック最適化G4、I/O最適化I3en等複数インスタンスをご利用いただくことが可能です。

Outposts は AWSリージョンの指定したAmazon VPCに対する追加のサブネットとして認識されるため、その他VPCの機能と連携が可能です。当該VPCに設定された各AWSサービスのVPCエンドポイントはそのままご利用いただけます。お客様ネットワークとは専用のローカルゲートウェイ経由で通信をおこないます。Outpostsの設置には、最低2つの物理リンクでお客様ネットワークトの接続が必要となります。その他電源、空調、耐荷重、等設置設備要件はこちらをご覧ください。より高い可用性が必要な場合、一サイトに複数の Outposts をデプロイし、それぞれを異なるアベイラビリティーゾーンと接続することによって、さらに高い可用性を実現できます。

従来Outpostsは42Uラックサイズが提供されておりましたが、スペースが制限されている、または容量要件がある場所のために、1U および 2U ラックマウント型サーバーの2つの小型フォームファクタの予定がアナウンスされています。

OutpostsはAWS Nitro System により高いセキュリティを具備しており、仮想化された各リソースのネットワークやストレージ処理などが専用ハードウェアにオフロードされることにより、ソフトウェアに対する攻撃可能面を最小化し、システム全体を保護します。お客様ファシリティで稼働時も管理権限での操作が行えないため、作業ミスや意図的な悪意のある操作からも保護されます。また、休止状態にあるEBSボリュームやS3のデータは自動で暗号化されます。

ラックそのものも耐タンパ性を持ちメインテナンス作業などはAWSによって提供されます。お客様のOutpostsに対する操作はすべてAWSマネージメントコンソール等クラウドを介して行うことになります。クラウドで AWS のサービスの新しいバージョンが利用可能になると、Outposts でローカルに動作している AWS サービスも自動的にアップグレードされて、その時点のクラウドと同じ最新バージョンになります。

– シニアエバンジェリスト 亀田