Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/5/17週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
5/11-12に開催し、多くの方にご参加いただいたAWS Summit Online 2021ですが、5/31までは150を超えるセッションがオンデマンドでご覧いただけるようになっています。見逃したセッション等がある場合はぜひ期日までに視聴いただければと思います。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2021年5月17日週の主要なアップデート
- 5/17(月)
- AWS CloudFormation Guard 2.0 の一般提供が開始
AWS CloudFormation Guard 2.0 が一般提供開始(GA)になりました。CloudFormation GuardはCloudFormationテンプレートがポリシーにそっているかを確認できるコマンドラインツールです。この2.0リリースでは任意のJSPON/YAMLのポリシールールを記述できるようになりました。これにより例えばKubernetesの設定や Terraform JSONの設定のポリシーチェックにCloudFormation Guardをご利用いただけるようになりました。詳細はこちらをご覧ください。
- AWS CloudFormation Guard 2.0 の一般提供が開始
- 5/18(火)
- AWS が AWS App Runner を発表
これまで以上に簡単にコンテナをWebアプリケーションとしてデプロイすることを支援する、AWS App Runnerがアナウンスされ、同時に一般提供開始(GA)になりました。日本語の解説ブログが出ているので、こちらをご覧いただくとイメージがつかみやすいと思います。ブログにあるように開発者が用意するのはECR上のコンテナイメージもしくはgithubに置いたソースコードだけで、あとは数回のクリックでWebアプリケーションもしくはAPIを構築できます。また、こちらにはワークショップ(ハンズオン)も用意されています。合わせてAWS Copilot 1.7リリースでApp Runnerサポートが追加された事がアナウンスされています。 - AWS Amplify Hosting が Next.js ウェブアプリのサーバーサイドレンダリング (SSR) サポートを発表
AWS Amplify Hostingは、フルマネージド型の静的ウェブホスティング機能を提供します。今回の改善でNext.jsを使用して構築されたサーバーサイドレンダリング (SSR) アプリのデプロイとホスティングのサポートが追加されました。 - AWS Application Migration Service の一般提供を発表
AWS Application Migration Service (AWS MGN) の一般提供(GA)が発表されました。MGNは、オンプレミスの物理サーバもしくは仮想サーバで稼働しているアプリケーションをAWS上に移行することを支援するサービスです。現在CloudEndure Migration、Server Migration Service (SMS)のお客様にはMGNの利用が推奨されます。それらの違いについてはこちらのページに記載があります。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Amazon EKS および EKS Distro が Kubernetes バージョン 1.20 のサポートを開始
マネージドのコンテナサービスであるAmazon EKSでKubernetes 1.20がサポートされました。Kubernetes バージョン 1.20 の詳細については、Kubernetesプロジェクトのリリースノートを参照してください。EKSは少なくとも4つのバージョンをサポートしていますが、1.20サポートによりバージョン1.16のサポートが2021年7月15日に終了することが発表されています。ご利用中の方はぜひ新しいバージョンへの移行をご検討ください。 - AWS IoT Core Device Advisor の一般提供開始の発表
AWS IoT Core Device Advisor が一般提供開始(GA)になりました。Device Advisorは、IoTデバイス向けの検証・テスト機能を提供するサービスです。東京リージョンでも利用可能になっています。
- AWS が AWS App Runner を発表
- 5/19(水)
- Amazon EventBridge が同じアカウントとリージョン内の複数のイベントバス間でのイベント共有をサポート
Amazon EventBridgで、複数のイベントバス間でイベントの送受信を行うことができるようになり、より柔軟なルーティングが可能になりました。対象となるのは同一AWSリージョン、かつ同一AWSアカウントで動作しているイベントバスです。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - ハイブリッドクラウド向け Amazon Route 53 Resolver エンドポイントがアジアパシフィック (大阪) リージョンで利用可能に
Amazon Route 53 Resolver Endpoints for Hybrid Cloudが大阪リージョンで利用可能になりました。これはハイブリッドクラウド環境における双方向の名前解決を実現させる機能です。詳細はこちらの解説ブログをご覧ください。
- Amazon EventBridge が同じアカウントとリージョン内の複数のイベントバス間でのイベント共有をサポート
- 5/20(木)
- AWS customers can now self opt-in to AWS Wavelength Zones
AWS Wavelength Zonesの利用を開始する際は申請が必要でしたが、管理コンソールやAPIから有効化することが可能になりました。Wavelength Zonesは現在日本では東京と大阪の二か所でKDDI の5Gネットワーク経由で利用可能です。
- AWS customers can now self opt-in to AWS Wavelength Zones
- 5/21(金)
- AWS X-Ray now supports VPC endpoints
AWS X-RayがVPC Endpoint経由でアクセス可能になりました。VPC Endpointは、インターネットゲートウェイ無しで各種AWSのサービス(API)にアクセスする経路を提供する機能です。
- AWS X-Ray now supports VPC endpoints
最後に1つブログの紹介を。BIサービスのAmazon QuickSightについて以前より「BIでどのように具体的なビジネス分析をしていけば教えてほしい」というリクエストをいただいていました。そこで今回具体的に分析方法を説明したブログを用意しました。同時に日本語の小売りデータ分析をイメージしたダッシュボードも用意しましたので、実際の動きをみながら把握していただけるようになっています。QuickSightにご興味がある方はぜひご覧ください。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)