Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/4/25週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
前回の週刊AWSはサンフランシスコのAWS Summit での発表が多数あったためにボリュームが多めだったのですが、今号もそれに負けないぐらい多くの発表がありましたので、できるだけ解説をコンパクトにまとめました。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2022年4月25日週の主要なアップデート
- 4/25(月)
- Amazon Redshift launches RA3 instances in the Asia Pacific (Osaka), Europe (Milan), Middle East (Bahrain) and Africa (Cape Town) regions
Amazon Redshift の第三世代インスタンスである、RA3が利用できるリージョンが追加され、大阪リージョンでもご利用いただけるようになりました。インスタンスサイズはRA3.16xlarge, RA3.4xlarge, RA3.xlplus から選択可能です。 - Amazon Nimble Studio がアジアパシフィック (東京) リージョンで利用可能に
Amazon Nimble Studio が東京リージョンで利用可能になりました。Nimble Studioは、視覚効果、アニメーション、インタラクティブコンテンツのすべてをクラウドで生成する環境を提供するサービスで、仮想ワークステーション、ファイルストレージ、レンダリングファーム等を統合的に提供するものです。
- Amazon Redshift launches RA3 instances in the Asia Pacific (Osaka), Europe (Milan), Middle East (Bahrain) and Africa (Cape Town) regions
- 4/26(火)
- Amazon SES V2 now supports email size of up to 40MB for inbound and outbound emails by default
Amazon Simple Email Service (SES) V2で、メール送受信におけるデフォルトの最大サイズが増加しました。これまでは送信時10MB、受信時30MBがデフォルトの上限だったのですが、これが40MBに拡張されています。 - AWS Backup for Amazon FSx is now available in the AWS Asia Pacific (Osaka) Region
AWS Backup for Amazon FSx が大阪リージョンで利用可能になりました。Amazon FSxのデータをAWS Backupから統合的に管理可能になります。
- Amazon SES V2 now supports email size of up to 40MB for inbound and outbound emails by default
- 4/27(水)
- Use IAM to control access to a resource based on the account, OU or organization that contains the resource
AWS Identity and Access Management (IAM) の制御条件(Condition)で、アクセス可能なリソースの範囲を組織やOU、もしくは特定AWSアカウントIDで制限できるようになりました。これにより組織管理外のリソースにアクセスしないような設計が、より実現しやすくなりました。 - Introducing Amazon EC2 I4i instances
Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) に新しい I4i インスタンスが追加されました。もしくは高速な内臓ストレージをもっていることが特徴のインスタンスファミリーで、I3シリーズの後継にあたります。Intel Xeon Scalable (Ice Lake) プロセッサに加え、最大30TBのNVMeストレージが利用可能です。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - AWS Snow launches Large Data Migration Manager for planning and managing large data migrations from your premises to AWS
AWS Snow ファミリーの新機能として Large Data Migration Manager が利用可能になりました。500TB以上の大規模データマイグレーション時には複数のSnowball Edgeデバイスを使う必要がありますが、こういった複数台を使ったマイグレーションを容易にする管理機能を提供します。 - Get insights into Data and Data Quality with Amazon SageMaker Data Wrangler
Amazon SageMaker Data Wrangler は機械学習の前処理開発を支援するサービスです。今回のアップデートで、データのクオリティ(データが想定通りの状態になっているか)を確認するための機能が多数追加されました。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Amazon Interactive Video Service adds stream chat feature
ライブストリーミング機能を提供する Amazon Interactive Video Service (Amazon IVS) にチャット機能が追加されました。ストリーミング機能と組み合わせることで、チャット機能付きのライブストリーミングサービスを実現することが可能です。詳細はこちらのページをご覧ください。
- Use IAM to control access to a resource based on the account, OU or organization that contains the resource
- 4/28(木)
- Amazon MSK Serverless is now generally available
Amazon MSK Serverless が一般提供開始(GA)になりました。東京リージョンでも利用可能になっています。MSK Serverlessは、Apache Kafka をサーバーレスで提供するもので、クラスターのキャパシティーが自動的に調整されるため、ユーザはキャパシティーを事前に定義する必要がありません。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Amazon RDS for MySQL, PostgreSQL, MariaDB でM6i, R6i インスタンスが利用可能に
Amazon RDS for MySQL, PostgreSQL, MariaDB それぞれでM6i, R6iインスタンスが利用可能になりました。どちらも第三世代 Xeon Scalable processor を搭載し、最大128 vCPUの構成が可能です。またR6iでは最大1,024 GiBメモリが選択可能になっています。 - AWS Service Catalog support for the AWS Cloud Development Kit (AWS CDK) is now available
AWS Service Catalogのカタログ定義を AWS CDK で構築可能になりました。AWS Service Catalog は、組織内で利用可能と定義されたITサービスのカタログを作成、管理するためのサービスです。
- Amazon MSK Serverless is now generally available
- 4/29(金)
- Amazon RDS now supports Internet Protocol Version 6 (IPv6)
Amazon Relational Database Service (RDS) がVPC内でIPv6アドレスが利用可能になりました。既存の(IPv4で稼働する)RDSにも追加設定が可能です。 - AWS Network Firewall now supports AWS Managed Threat Signatures
AWS Network Firewall で AWSが管理するThreat Signatureをサポートしました。これは既知の脆弱性をブロックするためのThreat Signatureを自動的に提供するというもので、最新のセキュリティ脅威に対応することをより容易にします。 - Monitor your Amazon RDS usage metrics against AWS service limits
Amazon Relational Database Service (RDS) で新しく11個のUsage metrics (利用状況) がCloudWatchにパブリッシュされるようになりました。 これらは AWS/Usage ネームスペース配下にあり、例えばDBClustersはAWSアカウント内のDBクラスター数を表す等、アカウント全体での利用状況を確認することを容易にします。
- Amazon RDS now supports Internet Protocol Version 6 (IPv6)
さて、ゴールデンウイークにがあけるとすぐにAWS Summit Online が開催になりますね。5 月 25 日 (水)からですので、ぜひ事前の参加登録をお願いたします。無料で参加いただけます。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)