Amazon Web Services ブログ
AWS公共部門サミット2021:3つの”予告”
今回のブログでは、 AWSジャパン・パブリックセクターより、今年のAWS公共部門サミット・オンラインの基調講演(キーノート)を担当するMax Peterson(the vice president of international public sector at Amazon Web Services )によるブログ投稿の翻訳をお届けします(【登録はこちら】)。ご登録をいただければ、後日のオンデマンド視聴も可能です。
──レコーディングを終えたMaxは、世界各国で加速する公共部門でのクラウド活用のトレンドを、どのように見ているのでしょうか?
はじめに
[*以下、Maxの文章の翻訳:]つい先日、今年のAWS Public Sector Summit Onlineの基調講演をレコーディングする機会がありました。今年のメインテーマは「Inspiration Everywhere」です。4月15日に皆さんに基調講演をお届けする際に、お客様からの感動的なストーリーや具体事例を数多く共有するのが待ちきれません。
すべてのストーリーを統合するのは、AWSのクラウドコンピューティングでミッションを達成すること──その取り組みです。また、テクノロジーについてのお話や、各組織のミッションオーナーが今日、迅速に行動・対応し、限られたリソースを最大限活用するための組織設計についても当日は説明します。
基調講演では、これらすべてのトピックを検討し、ユニークなミッションを達成するための洞察と教訓を共有します。
しかしその前に、”政府・公共部門の皆さんがAWSのクラウドコンピューティングを使用して、より良い世界を構築できる”────という私の信念を再認識させてくれた、3つの素晴らしいストーリーを皆さんに共有したいと思います
【1】火星探索
2021年2月18日、NASAの火星探査機パーサヴィアランス・ローバーは、地球から7か月、3億マイルの旅を終えた後、火星に着陸しました。これは宇宙探査にとって大きな成果であり、AWSは、NASAのジェット推進研究所(NASA JPL)と協力して、最先端かつ最深度での宇宙探査ミッションに貢献できることを誇りに思います。 AWSクラウドサービスは当初から、NASA JPLがミッションクリティカルな画像を撮影して共有・解析し、火星での生命の可能性に関する重要な質問に答えることを可能にしてきました。 NASA JPLは、AWSを使用することで、地球上に転送された火星からのデータをこれまでになく高速に分析処理できます。これは、赤い惑星の表面で撮影された写真から、NASAがローバーの健康と安全についてより迅速に決定できるようにするデータまで、全てのデータを対象とするものです。
【2】オンラインでの公民教育
2006年に米国最高裁判所を退職した後にサンドラ・デイ・オコナー判事によって設立されたiCivicsは、親しみやすいシミュレーションを使用して市民生活のあらゆる側面を教える16を超えるゲーム、およびその他の数百のデジタルリソースと授業計画を作成しました。大統領選挙運動の実行方法、地方自治体の仕組み、移民政策、ニュースリテラシー・・など。
iCivicsは2013年からAWSの利用を開始していますが、2020年には、ニーズを満たすためにAWSクラウドに全面的に移行(=オールイン)しました。これには正当な理由があります。 COVID-19パンデミックの最初の6か月間、教師と保護者がオンライン学習へと移行したため、iCivicsでは教師による利用が120%増加しました。また、大統領選挙に向けて、iCivics.orgには8月から11月の間に800万人以上の訪問者があり、選挙日だけでも35万人以上のサイト訪問と60万人近くのゲームプレイがありました。このような前例のない時期に、AWSは、iCivicsが市民ベースの学習教材に対する記録的な需要のスパイクに対応し、次世代の学習者に生涯にわたる市民参加を促すというミッションを果たすためのスケールアップとスケールアウトを支援しました。
【3】在宅ケア、バーチャルケア
COVID-19のパンデミックにより、在宅ケアとバーチャルケアの必要性がかつてないほど重要になっています。私たちは、カナダ、米国、オーストラリアの顧客にサービスを提供する、2014年に設立されたカナダを拠点とする医療技術(HealthTech)組織であるAlayaCareと協力できることを誇りに思います。クラウドベースのプラットフォームは、バックオフィス機能、クライアントと家族のポータル、リモートでの患者モニタリング、モバイルケアなど、ケア事業者にエンドツーエンドのソリューションを提供します。 AlayaCareは、パーソナライズされた調整されたケアを提供するために必要なテクノロジーとデータの洞察を提供することにより、ケアプロバイダーを支援することを目的としています。また、AWSを使用することで、AlayaCareは大幅に時間を節約し、顧客のニーズを満たすためにリソースを迅速に拡張できます。 「以前はデータのバックアップに一晩中かかっていましたが、Amazon Elastic Block Store(Amazon EBS)を使用して30分で簡単なスナップショットを作成できるようになりました。このような単純なタスクにより、運用がより高速でスケーラブルになります。すべてがスクリプト化されているため、あるAWSリージョンにデプロイしてから、別のリージョンにデプロイするもの簡単です」──と、AlayaCareのエンジニアリング担当副社長であるJonathan Valléeは述べています。
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クラウドコンピューティングは、AlayaCare、iCivics、NASAJPLなどの顧客のニーズを満たすために急速に進化し続けています。これらのストーリーは、新しい機能を構築し続け、顧客機関のために革新を続けることを私たちAWSに促します。敏捷性、コスト削減、セキュリティ、およびミッションのすべてのニーズに対応するノウハウが得られるまで、私たちは休むことはありません。私は毎日、私に刺激を与えてくれる仕事に囲まれていることを幸運に思っています。これらの物語、そして私たちが共有する他の多くの物語があなたにも刺激を与えてくれることを願っています。
AWS Public Sector Summit Onlineに登録いただき、このようなInspiringなストーリーをもっと聞いてください!
日本の公共部門の皆様へのご案内
AWSでは、政府・公共部門、パブリックセクターの皆さまの各組織におけるミッション達成が早期に実現するよう、継続して支援して参ります。
【New!!】視聴登録のご案内:2021年4月16日(金)に、AWS公共部門サミット・オンラインが開催されます(【登録はこちら】)。午前10時からの無料配信となりますので、ぜひご登録ください。ご登録をいただければ、後日のオンデマンド視聴も可能です。米 国防総省の関連機関であるアメリカ国防兵站局など海外政府機関や、女性エンジニア育成にコミットする「Girls Who Code」、スタンフォード大学等の公的機関の事例を中心に40以上のセッションが予定されており、日本からも初の事例登壇として京都大学の長﨑正朗先生から「ハイブリッドクラウドで実現したヒトゲノム解析プラットフォーム」について講演をいただく予定です。
今後ともAWS 公共部門ブログで AWS の最新ニュース・公共事例をフォローいただき、併せまして、「農水省DX室」「気象庁の衛星ひまわり8号のデータセット」や「re:Invent 公共部門セッションのサマリー」など国内外の公共部門の皆さまとの取り組みを多数紹介した過去のブログ投稿に関しても、ぜひご覧いただければ幸いです。「クラウド×公共調達」の各フェーズでお悩みの際には、お客様・パートナー各社様向けの相談の時間帯を随時設けておりますので、ぜひAWSまでご相談ください。
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このブログは、アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 パブリックセクター 統括本部長補佐(公共調達渉外担当)の小木郁夫が執筆しました。
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