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サポート終了の Windows Server アプリケーションの将来を保証する新しい AWS プログラム

しばらく職務に従事していると、ビジネスに不可欠なレガシー Windows Server アプリケーションがあり、サポートされている新しいバージョンの Windows Server に移行できない状況に陥ることがあるかもしれません。お客様から、このレガシーアプリケーションを移動できない理由を数多く耳にしました。おそらく、アプリケーションが Windows Server の特定のバージョンに依存していたり、アプリケーションに関する専門知識を持っていなかったり、またインストールメディアやソースコードが失われた場合もあるかもしれません。

2020 年 1 月 14 日、Windows Server 2008 と 2008 R2 のサポートが終了します。サポートされていないバージョンの Windows Server でのみ実行できるアプリケーションを使用すると、セキュリティパッチの無料アップデートが入手できなくなり、セキュリティとコンプライアンスのリスクに対して脆弱になるため、問題があります。また、このようなアプリケーションを大幅なリファクタリングなしでクラウドに移行することも困難です。

サポートされていないバージョンの Windows Server でのみ実行されるレガシーアプリケーションがある場合、延長サポートにお金を使いたくなることもよくあります。ただし、これは単なる延命策に過ぎず、レガシーアプリケーションを将来にわたって保証する長期的なソリューションが必要だとの声がお客様から寄せられています。

当社には長期的な解決策があります
これを支援するため、本日、AWS End-of-Support Migration Program (EMP) for Windows Server をローンチします。この新しいプログラムは、テクノロジーと専門家のガイダンスを組み合わせて、Windows Server の古いバージョンで実行されているレガシーアプリケーションを、AWS でサポートされている新しいバージョンに移行します。

Windows Server 2008 のサポート終了に対処することが迫られている場合、このプログラムから、判断を後日に後回しにするのではなく、長期的に問題を解決する独自のソリューションを受けられ、道筋が開けます。重要な点として、レガシーアプリケーションでコードを何も変更する必要はなく、元のインストールメディアやソースコードも必要ありません。

以下、このプログラムの技術的な部分がどのように機能するかを示します。ただし、移行を実際に行うには、AWS パートナーまたはプロフェッショナルサービスを利用する必要があることを頭に入れておいてください。[製品ページ] には、パートナーのネットワークが一覧表示されており、料金と特定の要件についてご相談いただけます。

それでは、これがどのように機能するかを見てみましょう。インストールメディアが利用できる場合にアプリケーションを移行するのにパートナーが実行するだろう手順について説明します。

Windows Server 2016 では、Microsoft SQL Server 2000 をインストールするセットアップファイルを実行しようとしました。このバージョンの Windows Server ではこのアプリケーションを実行できない旨のプロンプトが Windows 上に表示されます。この場合、アプリケーションを互換モードで実行することもできません。

次に、オフィスでローカルに実行されている古い Windows Server 2003 に移動します。AWS EMP for Windows Server で使用される重要なテクノロジーであるツールを実行します。このツールを使用してアプリケーションを移行し、基盤となるオペレーティングシステムから切り離します。まずツールの完了後に、完成したアプリケーションパッケージを配置するフォルダを選択する必要があります。

次に、マシンのスナップショットを取得するキャプチャを起動します。これは、インストールプロセスによって変更された内容を理解するために後で使用します。

次に、ツールから、移行するアプリケーションをインストールするように促されます。このツールはマシンで発生するすべての変更を監視してキャプチャしています。

アプリケーションを実行し、インストールプロセスを実行して通常どおりアプリケーションをセットアップします。

このツールは、アプリケーションインストーラーによって作成されたすべてのショートカットを識別し、これらのエントリポイントのいずれかを使用してアプリケーションを実行し、アプリケーション内の一般的なワークフローを実行するように求められます。このツールは常に、どのプロセスおよびシステムレベルの API が呼び出されるかを監視しているため、アプリケーションの依存関係が図示されます。

キャプチャが完了すると、モニタリング対象のアプリケーションによって変更されたすべてのファイルが表示されます。次に、これらの作業を行い、フォルダが実際にインストールプロセスの一部であることを手動で確認する必要があります。

レジストリキーについても同じプロセスを実行します。レジストリキーが実際にインストールに関連していることを手動で確認します。

最後に、パッケージに名前を付けます。パッケージには、すべてのアプリケーションファイル、実行時間、コンポーネント、デプロイツール、および API 呼び出しをアプリケーションからパッケージ内のファイルにリダイレクトするエンジンが含まれています。これにより、依存関係が解決され、基盤となる OS からアプリケーションがデカップリングされます。

パッケージが完成したら、手動でいくつかの設定を調整する必要があります。ここではその点について説明しませんが、なぜこのプロセスを実行するのに AWS パートナーまたはプロフェッショナルサービスを利用する必要があるのかをハイライトするために触れました。一部の移行プロセスには、深い知識と経験が必要です。

次に、Windows Server 2016 に移り、パッケージ化されたアプリケーションを実行します。以下では、アプリケーションが以前は互換性のなかったサーバーで実行されていることがわかります。

AWS EMP for Windows Server は、古いバージョンのオペレーティングシステム、レジストリ、ライブラリなどのファイルに密接に依存するアプリケーションを含む、最も複雑なアプリケーションもサポートしています。

AWS でレガシー Windows Server ワークロードが将来動作することを保証することから始めたい場合は、AWS End-of-Support Migration Program (EMP) for Windows Server に進んでください。そこでは移行に役立つパートナーが一覧表示されています。また、このプログラムについて直接お問い合わせいただくこともできます。ご希望の担当チームにご相談下さい。

— Martin