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AWS Hands-on for Beginners AWS Analytics サービス入門ハンズオンを公開しました!

こんにちは、パートナーソリューションアーキテクトの大林です。関東周辺では桜の季節があっという間に過ぎ去り、新緑が楽しめる季節になってきましたね。個人的には、緑色が大好きだということもあり、一年の中で最も好きな時期で心を弾ませています。新緑の季節=ゴールデンウィーク間近ということもあるかもしれません。
さて、 AWS Hands-on for Beginners シリーズの新コンテンツとして、Analytics サービス入門ハンズオン を追加しました。具体的には、

の 2 つのサービスを主に使っていただくハンズオンとなります。本コンテンツでは、上記の AWS サービスの使い方を学べるだけではなく、データ活用とは何か?その目的とは何か?といった概要の説明から始まり、データウェアハウスとはどういったものなのかといったようなことをご紹介し、実際にデータウェアハウスを構築しデータの可視化を体験いただける内容になっております。最後のまとめとして、データレイクにつながるお話もさせていただいておりますので、動画の最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
今回の記事では、前半に本コンテンツの大まかな解説をさせていただきます。後半では、 Amazon Redshift と Amazon QuickSight 以外の AWS の Analytics サービスの一部についてもご紹介したいと思います。

AWS Hands-on for Beginners とは?

AWS Hands-on for Beginners は、動画にそって実際に手を動かしながら AWS サービスについて学んでいただく無償のコンテンツです。名前の通り、初めて AWS サービスをご利用される方向けの内容ですので、学習の最初のステップとしてご活用いただけます。オンデマンド形式での配信となるので、移動時間などのスキマ時間での学習もできますし、分かりにくい部分を巻き戻して何度でもご覧いただくことができます。

 

[New] AWS Analytics サービス入門ハンズオンを公開しました!

3/10(水) に「 手を動かしなら学ぶ Analytics サービス入門」を公開しました。 データ活用とは何か?その目的とは何か?といった概要の説明から始まり、データウェアハウスとはどういったものなのかといったようなことをご紹介し、今回のハンズオンの構成の意図などを解説しております。

序盤で前提知識の解説を行ったのち、実際のハンズオンに入っていきます。いきなり手を動かしていくのではなく、上記のような前提知識を踏まえた上でハンズオンを行うことによって、これからはじめてデータ分析に触れられる方にもよりイメージを持った上で操作を進めていただけるのではないかと考えております。

最初に作成していただく Amazon Redshift は実はほぼワンクリックで作成いただくことができます。今回は、データ分析のハンズオンの内容を集中して理解いただきたいと考え、ネットワークの設定はデフォルトの設定で行うハンズオンの構成になっておりますが、デフォルトではないネットワーク設定を実施されたい場合は、AWS Hands-on for Beginners:Network編#1 AWS上にセキュアなプライベートネットワーク空間を作成する がとても参考になるかと思います。Amazon Redshift クラスターの作成、テーブル作成、データロードとデータ分析を始めるにあたって必要な作業が盛り込まれておりますので、ハンズオン実施後に皆さんが保持されているデータですぐに分析を始めていただけるのではないかと思います。

本コンテンツの後半では、スケーラブルでサーバーレスの BI サービスであるAmazon QuickSight を使って、Amazon Redshift に接続し、いよいよデータの可視化を行なっていきます。ハンズオンに入る前に、Amazon QuickSight とはどういうサービスなのか、また、どういった使用例があるのかといった解説を行っています。

Amazon Redshift が Amazon VPC(Virtual Private Cloud) 内に構築するため、Amazon QuickSight からデータを読み込む際に、セキュリティグループなどの設定などを実施する必要がありますが、セキュリティグループの概要などについても簡単に解説がありますので、これからはじめていただく方にも理解しやすい内容になっているかと思います。データが無事取り込めれば、いよいよデータの可視化に入りますが、いくつか具体例を紹介していますので、イメージをつかんで頂けるかと思います。Amazon QuickSight そのものの使い方に主眼においたハンズオンも「Amazon QuickSight セルフハンズオン」として提供しておりますので、次のステップとして参考にしていただけると良いかと思います。

AWS Analytics サービス入門ハンズオンは下記の URL からお申し込みいただけます。ぜひご視聴ください!

“AWS Analytics サービス入門ハンズオン” ハンズオン申し込みページ

 

その他の AWS の Analytics 関連サービスの紹介

本コンテンツでは、 AWS の Analytics サービスの中で Amazon Redshift と Amazon QuiskSight について取り上げました。コンテンツ中では取り上げられなかった、その他の AWS の Analytics 関連サービスの一部を本記事にて紹介したいと思います。

1)Amazon Athena

Amazon Athena は、インタラクティブなクエリサービスで、Amazon S3 に格納されたデータを 標準 SQL を使用して簡単に分析することが可能です。サーバーレスのサービスとなるため、インフラストラクチャの管理を行う必要はありません。クエリ実行時のデータのスキャン量(圧縮済みのデータであれば、圧縮済みのデータスキャン量)に対して課金されるため、クエリを実行しない限りは課金されることはありません。
こちらのサービスを実際に触ってみたいと思われた方は、書籍である「AWS ではじめるデータレイク」で紹介されているハンズオンや、公開されている「データレイクハンズオン」を参考にしていただけると良いかと思います。また、昨年の Summit Tokyo のハンズオン動画「HOL-01:AWS ではじめるデータ分析〜ハンズオン〜」も参考になるかと思います。

サービス自体についてしっかり座学で学びたいという方は以下の AWS Black Belt Online Seminar も参考になるかと思います。

[[AWS Black Belt Online Seminar]] Amazon Athena 資料及び QA 公開

2)AWS Glue

AWS Glue は、 分析、機械学習、アプリケーション開発のためのデータの検出、準備、結合を簡単に行える、サーバーレスデータ統合サービスです。大きく 2 つの機能があります。1つ目はデータカタログの機能で、ユーザーは、AWS Glue Data Catalog を使用して、データを簡単に検出し、アクセスすることができます。2つ目は ETL(抽出、変換、読み込み)の機能で、データエンジニアや ETL デベロッパーは、AWS Glue Studio を使って数回クリックするだけで、ETL ワークフローを視覚的に作成、実行、モニターできます。また、データアナリストとデータサイエンティストは、AWS Glue DataBrew を使用して、コードを書くことなくデータを視覚的に強化、クリーンアップ、正規化できます。

こちらのサービスを実際に触ってみたいと思われた方は、書籍である「AWS ではじめるデータレイク」で紹介されているハンズオンや、公開されているデータレイクハンズオンを参考にしていただけると良いかと思います。また、昨年の Summit Tokyo のハンズオン動画「HOL-01:AWS ではじめるデータ分析〜ハンズオン〜」も参考になるかと思います。

各サービスについてしっかり座学で学びたいという方は以下の AWS Black Belt Online Seminar が参考になるかと思います。

[[AWS Black Belt Online Seminar]] AWS Glue 資料及び QA 公開
[[AWS Black Belt Online Seminar]] AWS Glue -Glue Studioを使ったデータ変換のベストプラクティス- 資料及び QA 公開
[[AWS Black Belt Online Seminar]] AWS Glue DataBrew 資料及び QA 公開

3)AWS Lake Formation

AWS Lake Formation は、安全なデータレイクを数日で簡単にセットアップできるサービスです。今日のデータレイクの設定や管理には、複雑で時間のかかる手作業のタスクが数多く必要となりますが、AWS Lake Formation は、データベースとオブジェクトストレージからデータを収集およびカタログ化し、データを新しい Amazon S3 データレイクに移動し、機械学習アルゴリズムを使用してデータをクリーンアップおよび分類し、機密データへのアクセスを保護します。その結果、ユーザーは、一元化されたデータカタログにアクセスできるようになります。
こちらのサービスを実際に触ってみたいと思われた方は、書籍である「AWS ではじめるデータレイク」で紹介されているハンズオンを参考にしていただけると良いかと思います。

サービス自体についてしっかり座学で学びたいという方は以下の AWS Black Belt Online Seminar が参考になるかと思います。

【AWS Black Belt Online Seminar】AWS Lake Formation

4)Amazon Kinesis

Amazon Kinesis は、 ストリーミングデータをリアルタイムで収集、処理、分析することを容易にするサービスです。Kinesis Video Streams、Kinesis Data Streams、Kinesis Data Firehose、Kinesis Data Analytics があり、アプリケーションの要件に応じて最適なツールを柔軟に選択でき、あらゆる規模のストリーミングデータをコスト効率良く処理するための主要機能を提供します。Amazon Kinesis を使用することで、機械学習、分析、その他のアプリケーションに用いる動画、音声、アプリケーションログ、ウェブサイトのクリックストリーム、IoT テレメトリーデータをリアルタイムで取り込めます。Amazon Kinesis はデータを受信するとすぐに処理および分析を行うため、すべてのデータを収集するのを待たずに処理を開始して直ちに応答することが可能です。

サービス自体についてしっかり座学で学びたいという方は以下の AWS Black Belt Online Seminar が参考になるかと思います。

AWS Black Belt Online Seminar Amazon Kinesis

 

まとめ

最近の AWS Hands-on for Beginners シリーズのアップデートとして、Analytics サービス入門ハンズオンの紹介を行いました。これから AWS 上でデータ活用、特にデータウェアハウスを使った分析をはじめられる方に少しでも具体的なイメージを掴んでいただければと思い、本ハンズオンコンテンツを作成させていただいております。もちろんサーバーレスのサービスのみの構成で、データ分析をはじめられたい方にもいらっしゃるかと思いますので、本ブログの後半で Amazon Athena などが含まれているハンズオンコンテンツなどの紹介もさせていただいておりますので、ご興味のある方はそちらも参考にしていただけると幸いです。
本コンテンツや紹介させていただいたサービスが少しでも皆様のビジネスに貢献できれば幸いです。ご実施いただいた際は、ぜひアンケートからフィードバックをいただければと思います。それではハンズオンをお楽しみください!

 

このブログの著者

大林 加奈子 (Kanako Obayashi)
Analytics が好きなパートナーソリューションアーキテクト。AWS パートナーの技術イネーブルメントを担当させていただいています。好きなサービスは、Amazon Redshift や Amazon QuickSight などの Analytics 関連のサービスです。世界中の美味しいものを経験することが人生の目標です。