Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2019/7/8週
こんにちは、AWSソリューションアーキテクトの小林です。7月も中旬にさしかかり、そろそろ梅雨明けが待ち遠しい感じになってきました。まだ若干肌寒いのでシーズンは未だ来たらずですが、夏に食べたくなるのは素麺ですね。私は素麺が好きなのですが、いろいろな食べ方を工夫しています。最近お気に入りの食べ方は、麺つゆに種を抜いた梅干しを溶いて食べるやり方です。酸っぱい梅干しを使うのがコツなのですが、蒸し暑い時期にぴったりの爽やかな味になりますので、ぜひお試しあれ。
さて、それでは先週のアップデートを振り返ってみましょう。先週は重要なアップデートが火曜日と木曜日に手中していました。水曜日と金曜日にもアップデート自体はありましたので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。
2019年7月8日週の主要なアップデート
- 7/8(月)
- Amazon Elasticsearch Service increases data protection with automated hourly snapshots at no extra charge
Amazon Elasticsearch Serviceには自動スナップショット機能があります。これまでは1日に1度の頻度でしたが、今回のアップデートで毎時の頻度で取得されるようになりました。データは14日間、無料で保持されます。
- Amazon Elasticsearch Service increases data protection with automated hourly snapshots at no extra charge
- 7/9(火)
- Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility Supports Serverless
お待たせいたしました。PostgreSQL互換版のAmazon Aurora Serverlessがご利用いただけるようになりました。なお、現時点ではData APIはMySQL 5.6互換版のみサポートですのでご注意ください。ブログ記事も出ています。 - Introducing Amazon CloudWatch Anomaly Detection – Now in Preview
機械学習のテクノロジを利用してメトリックの異常値を検知するAmazon CloudWatch Anomaly Detectionのプレビューが開始されました。正常値と異常値の間の閾値を個別に設定する作業を軽減してくれるのがメリットです。料金についてはこちらをご確認ください。 - Session Manager launches Run As to start interactive sessions with your own operating system user account
Session Managerは外部からのアクセスルートを確保をすることなくサーバへのSSH/RDP接続を可能にする機能です。今回接続に利用するOSのアカウントを指定する事が可能になり、複数人で同じサーバを管理する際に権限を分離することができるようになっています。詳細はドキュメントをご確認ください。 - Session Manager launches tunneling support for SSH and SCP
もうひとつ、Session Managerのアップデートです。サーバに対する管理作業では、SSHやSCPで接続する必要が出てきます。今回のアップデートでクライアントからの接続要求をSession Managerがトンネリングできるようになりました。SSH/SCP用にセキュリティグループに穴を空ける必要がなくなり、セキュアな環境を保ちやすくなります。 - Introducing AWS Budgets Reports
AWSサービスに関する予算管理を容易にするAWS Budgetsでレポート機能が利用可能になりました。日次・週次・月次の頻度でメールによるレポートを受け取ることができますので、自発的にコンソールを見にいかずともプロジェクトのコスト状況を簡単に理解できるようになります。 - Optimize Cost with Amazon EFS Infrequent Access Lifecycle Management
EFSの安価なストレージクラスであるEFS IAはライフサイクルマネジメントを適用する必要があります。EFS IAに移行される条件は30日間アクセスがないことで、30日は変更不可でした。今回、この部分が14/30/60/90日から選択可能になり、よりワークロードに適した設定ができるようになりました。 - Introducing Amazon CloudWatch Container Insights for Amazon ECS and AWS Fargate – Now in Preview
ECS/Fargateクラスタの監視を容易にするCloudWatch Container Insightのプレビューが開始されました。東京リージョンでもお試しいただけます。機能の詳細についてはドキュメントをご確認ください。
- Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility Supports Serverless
- 7/11(木)
- Amazon ECS now offers improved capabilities for local testing
ecs-cliを利用することでお手元のPCや仮想マシンでECSのタスク定義を実行できるようになり、ローカル環境での動作テストを実行しやすくなりました。 - The AWS Toolkit for Visual Studio Code is Now Generally Available
Visual Studio Code向けのオープンソースプラグインであるAWS Toolkit for Visual Studio Codeが一般利用開始(GA)となりました。AWS SAMを利用したサーバレスアプリケーションの開発にも対応できます。 - Introducing Amazon EventBridge
AWSのサービスと、SaaSアプリケーションと、自前のアプリケーションの連携を容易にするAmazon Event Bridgeを発表いたしました。現時点でパートナー様が提供する10のSaaSアプリケーションとともに、90以上のAWSサービスがイベントソースになることができます。詳しくはブログ記事やプロダクトページ、ドキュメントもご覧ください。 - The AWS Cloud Development Kit (AWS CDK) is Now Generally Available
TypeScriptとPython向けのCDKが一般利用開始になりました。CDKは使い慣れたプログラミング言語を利用してクラウドベースのアプリケーションのリソースをモデル化しプロビジョンするためのフレームワークです。JavaとC#向けのCDKはDeveloper Previewのステータスとなっています。詳細についてはプロダクトページとブログ記事をご覧ください。
- Amazon ECS now offers improved capabilities for local testing
それでは、今週はこのあたりで。See you next week!
ソリューションアーキテクト 小林正人(@maccho_j)