Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/4/18週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
現地時間の4 月 20 日から 21 日にかけて、AWS Summit San Francisco が開催されました。サンフランシスコの Summit では非常に多くのサービス・アップデートが発表されていますので、ぜひチェックしてみてください。そして、日本でも AWS Summit Online という形で多数のコンテンツをお届けする予定です。5 月 25 日 (水)、 26 日(木)に開催予定ですので、今から予定の確保と参加登録をお忘れなく。無料でご参加頂けます。
それでは、4 月 18 日週のアップデートを振り返ってみましょう。今回も大量のアップデートがありますのでコメントを短めにするように注意しましたが、ざっくり内容を理解して頂くために補足説明したいものも多く、全体として長めになってしまいました。
2022 年 4 月 18 日週の主要なアップデート
- 4/18(月)
- Amazon Interactive Video Service のコンソールと API が新たに 4 つのリージョンで利用可能に
Amazon Interactive Video Service (IVS) のコンソールと、動画ストリームリソースの制御・作成を行う API が、新たに東京を含む 4 つのリージョンで利用可能になりました。
- Amazon Interactive Video Service のコンソールと API が新たに 4 つのリージョンで利用可能に
- 4/19(火)
- Amazon Redshift の監査ログ機能の強化を発表
Amazon Redshift の監査ログを Amazon CloudWatch に直接送信できるようになり、リアルタイムのモニタリングが容易に実現可能になりました。 - Amazon Corretto の四半期毎のアップデートを公開
マルチプラットフォームで本番環境での利用に対応した OpenJDK ディストリビューション、Amazon Corretto の Long-Term Supported(LTS) バージョンのアップデートを発表しました。Corretto 18.0.1, 17.0.3, 11.0.15, 8u332 がダウンロードできるようになっています。 - ACK Controller for EKS, ECR, DynamoDB, S3, Application Autoscaling, API Gateway v2 が一般利用開始に
Amazon EKS, Amazon ECS, Amazon DynamoDB, Amazon S3, AWS Application Autoscaling, AWS API Gateway v2 向けの AWS Controllers for Kubernetes(ACK) が一般利用開始になりました。現時点で 7 つのサービス向けの ACK が一般利用開始になっており、11 のサービス向けにはプレビューでご利用頂けます。
- Amazon Redshift の監査ログ機能の強化を発表
- 4/20(水)
- Amazon RDS が AWS Outposts 上での Multi-AZ 配置に対応
Amazon RDS の Multi-AZ 配置を、AWS Outposts 上でもご利用頂けるようになり、これまでよりも高い可用性を実現できるようになりました。現時点では DB エンジンとして MySQL と PostgreSQL をサポートしています。 - AWS Security Hub がマルチリージョンでのスコアリングとコンプライアンスステータスの管理に対応
AWS Security Hub が複数のリージョンにまたがった、セキュリティのスコアリングとコンプライアンスのステータス管理に対応しました。詳細についてはブログとドキュメントをご覧ください。 - AWS Step Functions が新たに20以上の AWS SDK を統合
AWS Step Functions で新たに 20 を超える新しい AWS SDK とのインテグレーションが行われました。Step Functions はローコードのワークフローサービスで、これまでよりも多くのサービスを組み込んだワークフローを容易に構築できるようになりました。 - AWS Migration Hub の Migration Hub Orchestrator 機能を発表
AWS Migration Hub は、システムの AWS への移行状況をトラッキングしながら、IT アセットの情報を保存する場所を提供するサービスです。今回新たに Migration Hub Orchestrator 機能が発表され、移行作業・移行ツールなどをワークフローテンプレートによって定義し、大規模な移行プロジェクトの効率化を可能にします。 - EC2 Auto Scalingで全てのスケーリング・リプレースアクションでウォームアップ時間を設定可能に
Auto Scaling が適用されたインスタンスでスケーリングやリプレースが行われる際に、デフォルトのウォームアップ時間を設定可能になりました。ウォームアップ時間を設定することで、起動に長い時間を要する AMI を利用している場合にも、意図したようにスケーリングやリプレースが行われるように制御しやすくなります。詳細はドキュメントをご確認ください。 - Amazon Personalize でレコメンダの停止・再開が可能に
Amazon Personalize で必要に応じてレコメンダを停止したり、再開したりといった制御が可能になりました。レコメンデーションが不用な場合はレコメンダを停止することで、その分のコストを抑えることが可能です。
- Amazon RDS が AWS Outposts 上での Multi-AZ 配置に対応
- 4/21(木)
- Amazon Aurora Serverless v2 が一般利用開始に
Aurora Serverless の新バージョンである v2 が一般利用開始になりました。Aurora Serverless v2 は MySQL8.0 と PostgreSQL 13 互換の Aurora に対応し、Aurora が持つ Multi-AZ や Global Database、リードレプリカといった機能に対応します。ブログ記事もぜひご覧ください。 - Amazon Athena で新たに10のデータソースコネクタが一般利用開始に
Amazon Athena で新たに 10 個の新しいデータソースコネクタが利用可能になりました。SAP HANA(Express Edition), Teradata, Cloudera, Hortonworks, Snowflake, Microsoft SQL SErver, Oracle, Azure Data Lake Storage(ADLS) Gen2, Azure Synapse, Google BigQuery のデータを Athena を介してクエリしたり、複数のデータソースに分散したデータを統合したデータセットを作ったりといった作業が容易になります。 - AWS Glue のオートスケーリング機能が一般利用開始に
AWS Glue で Apache Spark のジョブに対するオートスケーリング機能が一般利用開始になりました。AWS Glue 3.0 は、ワークロードの状況に応じてダイナミックにリソースの追加・削除を実行します。 - AWS Glue のインタラクティブセッションが一般利用開始に
AWS Glue のインタラクティブセッションが一般利用開始になりました。 - AWS Glue Studio の Job Notebooks が一般利用開始に
AWS Glue Studio でインタラクティブなジョブのオーサリングを可能にする Job Notebooks 機能が一般利用開始になりました。 - AWS Glue の機密情報検出・処理機能が一般利用開始に
AWS Glue で機密情報の検出・処理機能が一般利用開始になりました。この機能では、パターンマッチングと機械学習の技術を利用して、Glue ジョブの実行時に個人識別情報 (PII) やその他の意密データを検出します。また、そのタイプと場所をログに記録し、何らかのアクションを実行することが可能です。 - Amplify Geo for Android が一般利用開始に
Amplify Geo を利用すると、モバイルアプリに地図や位置検索用の UI コンポーネントを追加可能です。今回、Amplify Geo for Android が一般利用開始になり、Android アプリの開発にもAmplify Geo をご利用頂けるようになりました。 - Amazon SagaMaker Serverless Inference が一般利用開始に
Amazon SageMaker の Serverless Inference が一般利用開始になりました。この機能はその名の通り、インフラの構成・管理をする手間なく、リアルタイム推論を実行できるサービスで、推論コードの実行時間と処理されたデータ量に応じた料金が発生します。推論リクエストがない場合は、料金は発生しません。 - AWS Amplify Studio の Figma から React への変換機能が一般利用開始に
AWS Amplify Studio は Figma で作成されたデザインを React のコンポーネントコードに変換する機能を持っていますが、今回この機能が一般利用開始になりました。 - AWS IoT TwinMaker が一般利用開始に
現実世界に存在するシステムのデジタルツインを作成し、運用や監視の改善のためのアプリケーションで利用することをサポートするサービス、AWS IoT TwinMaker が一般利用開始になりました。 - Amazon EKS のコンソールや CLI/API による ADOT Operator のインストールが可能に
Amazon EKS のコンソール、CLI、API による AWS Distro for OpenTelemetry(ADOT) Operator のインストールと管理が可能になりました。 - Amazon Neptune で無料試用が可能に
Amazon Neptune を初めて利用するお客様向けに、30 日の無料トライアルをご提供することになりました。これには 750 時間の T3.medium インスタンスの利用と、1,000万 I/O リクエスト、1GB のストレージ、1GB のバックアップストレージが含まれます。 - Amazon QuickSight のワンクリックのパブリック埋め込み機能のプレビューを開始
Amazon QuickSight で、開発やコーディングをすることなくパブリックなアプリケーションや Wiki 、ポータルサイトなどにダッシュボードを埋め込む機能がプレビュー頂けるようになりました。 - Amazon MQ が ActiveMQ バージョン 5.16.4 をサポート
オープンソースのメッセージブロッカー向けのマネージドサービス、Amazon MQ が ActiveMQのバージョン 5.16.4 をサポートしました。
- Amazon Aurora Serverless v2 が一般利用開始に
- 4/22(金)
- Amazon ECS-optimized Amazon Linux 2022 AMI のプレビューを開始
Amazon ECS に最適化された Amazon Linux 2022 の AMI がパブリックプレビューとして公開されました。
- Amazon ECS-optimized Amazon Linux 2022 AMI のプレビューを開始
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)