Amazon RDS on VMware
オンプレミスの VMware 環境で Amazon RDS マネージド型データベースをデプロイする
数十万もの AWS 利用者に愛用されている Amazon RDS テクノロジーを使って Amazon Relational Database Service (RDS) on VMware を使用することで、オンプレミス VMware 環境マネージド型データベースをデプロイできます。Amazon RDS は、インフラストラクチャのプロビジョニング、データベースのセットアップ、パッチ適用、およびバックアップなどの時間のかかる管理タスクを自動化しながら、コスト効率とサイズ変更可能な容量を提供し、アプリケーションに集中することを可能にします。RDS on VMware はオンプレミスデプロイにも同様な多くのメリットをもたらし、VMware vSphere プライベートデータセンターのデータベースの設定、操作、およびスケーリングを容易にします。
RDS on VMware を使用すると、オンプレミスの VMware vSphere 環境でのデータベース管理に、AWS 環境と同じシンプルなインターフェイスを利用できます。RDS on VMware は、MySQL、PostgreSQL、Microsoft SQL Server データベースをサポートします。
メリット
完全マネージド型データベース
RDS on VMware を使用すると、プライベートデータセンター内のリレーショナルデータベースのプロビジョニング、モニタリング、操作が容易になります。RDS on VMware により、データベースのプロビジョニングや、オペレーティングシステムとデータベースのパッチ適用、バックアップ、ポイントインタイムの復元、コンピューティングのスケーリング、インスタンスのヘルスモニタリング、そしてフェイルオーバーを自動化できます。
スケーラビリティとパフォーマンス
RDS on VMware は、コマンドラインインターフェイス (CLI) または API コールを使って、わずか数回のクリックで、コンピューティングのスケーリングおよびオンプレミスデータベースのメモリをスケーリングします。RDS on VMware を使用すると、Amazon CloudWatch などの AWS ツールにアクセスして、データベースのパフォーマンスをモニタリングできます。
可用性と耐久性
RDS on VMware には可用性の保護機能があります。これは、正常でないデータベースインスタンスを検出し、同一のストレージボリュームを使ってインスタンスの自動修復を行うローカルのオンプレミスモニタリングにより行われます。RDS on VMware を使用すると、オンプレミスデータベースを手動または自動でバックアップでき、ポイントインタイムの復元、データベースごとの自動化されたバックアップ保持期間がサポートされます。
既存のインフラストラクチャを活用する
RDS on VMware は、複数のエンタープライズアプリケーションが実行されているのと同じオンプレミス仮想インフラストラクチャで実行されます。VMware vCenter を使用して、RDS on VMware を実行するオンプレミス VM を管理し、Amazon CloudWatch を使用して、オンプレミスおよび AWS で実行されている RDS データベース全体のデータベースメトリクスをモニタリングできます。
仕組み
オンプレミスデータベースの自動化の管理
Amazon RDS on VMware は、ソフトウェアのインストール、パッチ適用、モニタリング、バックアップなどの管理タスクを自動化することで、オンプレミスの VMware データセンターにおけるデータベース管理の運用オーバーヘッドを削減します。RDS on VMware には、VMware vSphere 環境向けのソフトウェアパッケージが含まれており、データベースの簡単なプロビジョニング、自動モニタリング、シンプルな管理性が提供されます。この機能は、AWS リージョンと接続された専用 VPN トンネルを使用して実行されます。


「当社では何百もの SQL Server と MySQL データベースを VMware vSphere で実行しています。ビジュアライゼーションにより運用コストは削減されましたが、インストール、パッチ処理、アップグレード、バックアップといった、たくさんの面倒な処理をしなければなりません。Amazon RDS on VMware を使用することで、ついにデータベース管理の多くの側面を自動化するソリューションを手にしました。また、ユーザーは素早く簡単に、オンデマンドでデータベースをプロビジョニングできます。さらに当社の管理者は、プラットフォームを改良するためのより付加価値の高い作業に時間を費やすことができるようになりました」
Alex Kuo 氏、シニアディレクター、Trend Micro