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AWS re:Invent 2024 でクラウドセキュリティ体験を最大限に: セキュリティセッションの総合ガイド
本ブログは 2024 年 11 月 11 日に公開されたBlog “Maximize your cloud security experience at AWS re:Invent 2024: A comprehensive guide to security sessions” を翻訳したものです。
AWS re:Invent 2024 は、12 月 2 日から 6 日までラスベガスで開催され、最新のセキュリティイノベーションを学びたいセキュリティの専門家、クラウドアーキテクト、コンプライアンスリーダーにとって有益なセッションが満載です。今年のイベントでは、ゼロトラスト、生成 AI を活用したセキュリティ、アイデンティティとアクセス管理 (IAM)、DevSecOps、ネットワークとインフラストラクチャセキュリティ、データ保護、脅威検出とインシデント対応のベストプラクティスに焦点を当てています。このイベントは、クラウドセキュリティの専門家にとって、貴重な学習とネットワーキングの機会をご提供します。
re:Invent 2024 の豊富なセッションを効果的に活用し、学習効果を最大限に高めるため、必見のセキュリティセッションのリストを厳選しました。ぜひ今すぐご登録いただき、ラスベガスでお会いしましょう!
基調講演とイノベーショントーク
AWS re:Invent 2024 の基調講演とイノベーショントークは、AWS のシニアリーダーから直接、革新的な洞察を得る機会となります。これらのセッションでは、生成 AI、クラウドセキュリティ、そしてアプリケーション開発と AWS クラウドの未来に新たな方向性を示す革新的なアーキテクチャにおける最新のブレークスルーを深く掘り下げます。
- KEY002 – CEO Keynote with Matt Garman (Matt Garman による CEO 基調講演)。基幹サービスの刷新から新しい体験の創造まで、AWS がクラウド全体でどのようにイノベーションを起こし、お客様とパートナーが安全で豊かな未来を構築できるようにしているかをご覧ください。
- SEC203-INT – Security insights and innovation from AWS with Chris Betz (Chris Betz による AWS のセキュリティに関する洞察とイノベーション)。AWS の CISO である Chris Betz が、セキュリティを統合・自動化し、チームが重要な取り組みに集中できるようにする変革的な戦略を明らかにする中で、革新的なセキュリティ技術と生成 AI が、組織のセキュアなイノベーションの加速をどのように支援するかをご覧ください。
イノベーショントークの全リストをご確認ください。今年、現地に参加されない方も、基調講演とイノベーショントークはライブ配信でご視聴いただけます。
セッション
セッションタイトルのリンクを選択するとセッション情報と時間場所を確認できます。セッションを予約し、AWS re:Invent のお客様のアジェンダにセッションの追加もできます。
高度なアクセス分析による最小権限の実現の加速
攻撃対象範囲を最小限に抑え、ゼロトラストアーキテクチャを実現するために、アイデンティティ管理とアクセス制御のベストプラクティスを学びます。
(訳者注: チョークトーク(Chalk talk)は、少人数の参加者を対象とした 1 時間の双方向性の高いセッションです。特定のトピックを深く掘り下げ、AWS のエキスパートと直接対話し、その場で質問できることもあります。)
- SEC325 | チョークトーク | A least privilege journey made easier by IAM Access Analyzer (IAM Access Analyzer による最小権限への容易な移行): 集中管理をしているセキュリティチームと IAM ポリシー作成者が、IAM Access Analyzer を使用して、未使用や過剰な権限を可視化し、実用的な推奨事項を活用してスケーラブルな最小権限を実現する方法を学びます。
- SEC337 | チョークトーク | Scaling IAM: advanced administration and delegation patterns (IAM のスケーリング: 高度な管理と委任パターン): 組織の拡大に伴うセキュリティと俊敏性のバランスを取りながら、効果的なアクセス管理のための革新的な戦略をご覧ください。実際のシナリオ、ベストプラクティス、最先端のテクニックから、スケーラビリティ、パフォーマンス、将来の成長のための IAM インフラストラクチャの最適化方法を学びます。
- SEC202 | ビルダーズセッション | API Authorization with Amazon Cognito and Verified Permissions (Amazon Cognito と Verified Permissions による API 認可): このセッションでは、AWS 上のマイクロサービスベースのアーキテクチャにおけるモダンな認可について実践的な経験を得られます。Amazon Cognito による認証の外部化とカスタマイズ、Amazon Verified Permissions を使用したポリシーベースのアクセス制御による詳細な認可の適用、Amazon API Gateway で保護された API との統合方法を学びます。参加にはラップトップの持参が必要です。
- SEC334 | チョークトーク | Building zero trust architectures with AWS practical guidance (AWS による実践的なゼロトラストアーキテクチャの構築ガイダンス): このチョークトークでは、AWS サービスを使用したゼロトラストネットワークアーキテクチャの構築について詳しく説明します。ゼロトラストの観点から、ユーザーからアプリケーション、アプリケーション間、その他のアクセスシナリオをセキュアにする方法を学びます。
- SEC232 | ブレイクアウトセッション | Secure by design: Enhancing the posture of root with central control (セキュアバイデザイン: 中央管理によるルートのセキュリティポスチャの強化): このセッションでは、集中管理とガバナンスを維持しながら、AWS 環境全体でルートアクセスを安全に管理する方法を説明します。さらに、多要素認証 (MFA) を実施し、業界の取り組みと連携し、環境を安全に保つための AWS が提供する最新のツールと取り組みについて説明します。
脅威検出とインシデント対応によるセキュリティポスチャの強化
AWS のセキュリティサービスを使用して、セキュリティリスクを継続的に特定し優先順位付けすることで、セキュリティポスチャを強化し、セキュリティ運用を効率化できます。
(訳者注: コードトーク(code talk)は、ソリューションの構築に使用される実際のコードを詳しく見ていき、参加者がアプローチの「理由」を理解し、エラーも含めた開発プロセスを観察できます。参加者は質問をしたり、実際に手を動かしながら学んだりすることが推奨され、より深い実践的な学習体験を得ることができます。)
- SEC321 | ブレイクアウトセッション | Innovations in AWS detection and response (AWS の検出と対応におけるイノベーション): このセッションでは、脅威の検出、ワークロードとデータの保護、自動化された継続的な脆弱性管理、一元化されたモニタリング、継続的なクラウドセキュリティポスチャ管理、統合されたセキュリティデータ管理、調査と対応、生成 AI などの実践的なユースケースに焦点を当てます。AWS の検出および対応サービスをシームレスに統合して、ワークロードを大規模に保護し、セキュリティポスチャを強化し、AWS 環境全体でセキュリティ運用を効率化する方法について、より深く理解することができます。
- SEC332 | チョークトーク | Anatomy of a ransomware event targeting data within AWS (AWS 上のデータを標的としたランサムウェアイベントの分析): このチョークトークでは、AWS 上のお客様環境のデータを標的としたランサムウェアイベントの検出、対応、復旧について解説します。環境内のランサムウェアイベントから保護するために使用できる AWS のサービスと機能、およびランサムウェアイベントが発生した場合の調査方法について、より深い理解を得ることができます。
- SEC301 | ワークショップ | Threat detection and response using AWS security services (AWS セキュリティサービスを使用した脅威検出と対応): このワークショップでは、さまざまなリソースと動作にわたる複数のセキュリティイベントをシミュレートします。提供されたサンドボックス環境で、シミュレートされたイベントから得られた検出結果を確認し、対応する実践的な体験ができます。参加にはラップトップの持参が必要です。
- SEC219 | ブレイクアウトセッション | Uncovering sophisticated cloud threats with Amazon GuardDuty (Amazon GuardDuty による高度なクラウドの脅威の発見): Amazon GuardDuty が AWS 環境全体にわたるエンドツーエンドの可視性を提供する、フルマネージド型の脅威検出を実現する方法について学びます。GuardDuty の独自の検出機能は、クラウドの脅威状況に対する AWS の可視性に基づいており、対応者がより迅速に問題に対処し、修復までの平均時間 (MTTR) を最小限に抑え、セキュリティリソースを最適化するのに役立ちます。これにより、チームはセキュリティリスクへの対応に追われる時間を減らし、より多くの時間をイノベーションに費やすことができます。
- SEC343 | チョークトーク | Identify a prioritization strategy for security response & remediation (セキュリティ対応と修復のための優先順位付け戦略の見極め): このチョークトークでは、アカウントのセキュリティ検出結果への対応と修復を自動化するためのフレームワークについて学びます。AWS Security Hub を基盤として、どの検出結果を自動修復できるか、自動修復アプローチの影響、そして迅速かつ徹底的な対応を実現する方法について検討します。
- SEC401 | コードトーク | Inspect and secure your application with generative AI (生成 AI を使用したアプリケーションの検査とセキュリティ確保): 生成 AI を使用してアプリケーションのセキュリティを向上させる方法を詳しく見ていきます。AI を活用したツールがセキュリティ問題を迅速に特定し、修復を推奨する方法について学びます。Amazon Inspector がアプリケーションのソフトウェアとコードの脆弱性を検出する方法について学び、統合開発環境 (IDE) で生成 AI を使用してセキュリティ上の問題をスキャンし修復する方法をご確認ください。
新たな脅威に対するエッジの保護
AWS エッジセキュリティサービスを使用して、アプリケーションに対する分散型サービス妨害 (DDoS) 攻撃や脆弱性攻撃から保護し、より一貫性のあるセキュリティポスチャを実現します。
- SEC322 | ブレイクアウトセッション | Reduce your risk exposure with least privilege egress controls (最小権限のアウトバウンド通信制御によるリスクの低減): このセッションでは、アウトバウンド通信制御戦略を最小権限の原則に合わせる方法を学びます。AWS Network Firewall、Amazon Route 53 Resolver DNS Firewall、その他のセキュリティサービスの最新リリースが、様々なリスクを低減するのにどのように役立つかを学びます。実装を簡素化し、ユースケースに特化したルールの推奨事項を紹介します。セキュリティポリシーが意図したニーズを満たしているという確信を得ることができます。
- SEC344 | チョークトーク | Lessons learned from DDoS mitigation (DDoS 対処から学んだ教訓): AWS Shield Response Team (AWS SRT) の重大インシデントからの洞察:このチョークトークでは、過去の DDoS イベントを掘り下げ、AWS SRT がセキュリティインシデントをどのように対処したかを解説します。この種の侵入に関する洞察を得て、アプリケーションをより DDoS 耐性の高いものにするための緩和戦略を学びます。
- SEC327 | チョークトーク | Building secure network designs for generative AI applications (生成 AI アプリケーションのためのセキュアなネットワーク設計戦略の構築): このチョークトークでは、AWS 上で生成 AI アプリケーションをセキュアに加速し、問題をより迅速に保護、検出、対応するための階層化されたネットワークセキュリティ制御の構築方法を学びます。多層的な防御のネットワーク設計目標を達成するための主要な考慮事項、ベストプラクティス、リファレンスアーキテクチャをご確認ください。
- SEC304 | ワークショップ | Mitigate zero-day events and ransomware risks with VPC egress controls (VPC アウトバウンド制御によるゼロデイイベントとランサムウェアリスクの軽減): このネットワークセキュリティワークショップでは、ソフトウェアサプライチェーンの依存関係、ゼロデイイベント、暗号通貨マイニング、ランサムウェアからのリスクを軽減するための AWS アウトバウンド制御のベストプラクティスの実装方法を学びます。参加にはラップトップの持参が必要です。
- SEC317 | ブレイクアウトセッション | How Amazon threat intelligence helps protect your infrastructure (Amazon が脅威インテリジェンスをお客様のインフラストラクチャ保護に役立ててる方法): AWS の脅威インテリジェンス機能を理解し、AWS WAF、AWS Network Firewall、Amazon Route 53 Resolver DNS Firewall などのセキュリティサービスにおいて、マネージドファイアウォールルールとセキュリティ検出結果をどのように強化しているかを学びます。AWS が AWS インフラストラクチャの保護し、新しいセキュリティ機能を開発し、お客様の AWS 上のアプリケーション保護の強化に使用している脅威インテリジェンスについて学びます。
生成 AI 時代における機密データの保護
最新の AI テクノロジーを実装する際に、データの機密性とプライバシーを保護するのに役立つ高度なテクニックと AWS サービスをご紹介します。
- SEC323 | ブレイクアウトセッション | The AWS approach to secure generative AI (生成 AI に対する AWS のセキュリティアプローチ): このセッションでは、AWS が生成 AI スタックの 3 つのレイヤー (インフラストラクチャのボトム層、モデルやツールへのアクセスを提供するミドル層、大規模言語モデル (LLM) やその他の基盤モデル (FM) を活用して作業を効率化するアプリケーションを含むトップ層) にわたるセキュリティをどのように考えているかについて学びます。
- SEC310 | ワークショップ | Persona-based access to data for generative AI applications (生成 AI アプリケーションにおけるユーザーの役割に基づいたデータアクセス): このワークショップでは、組織内の様々なユーザーロールに合わせて調整されたチャットボットアプリケーションによるドキュメントアクセスを管理します。アクセス権限を職務に合わせることで、セキュアな情報配信に関する課題に対処し、効率性とコンプライアンスを向上させる方法を学びます。参加にはラップトップの持参が必要です。
- SEC336 | チョークトーク | Security and compliance considerations using Amazon Q Business (Amazon Q Business を使用する際のセキュリティとコンプライアンスの考慮事項): このチョークトークでは、Amazon Q Business アプリケーションのセキュリティ確保のためのベストプラクティスについて、アクセスコントロール、データ保護、コンプライアンスの考慮事項を含めて説明します。
生成 AI に焦点を当てたセッションについては、こちらのブログもご覧ください。
セキュリティを重視するカルチャーで開発者を支援する
DevSecOps の実践にセキュリティをシームレスに統合し、市場への投入時間を短縮してリスクを軽減します。
- SEC216 | ブレイクアウトセッション | Build trust in your CI/CD pipeline (CI/CD パイプラインにおける信頼の構築): スケーラブルなコンテナセキュリティのコード化: このセッションでは、スケーラブルなコンテナのセキュリティとコンプライアンスを自動化する方法を学びます。Amazon Q Developer、Amazon Inspector、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) Image Builder がどのように連携して、セキュアなコンテナイメージの作成とその Amazon Elastic Container Registry (Amazon ECR) への保存を自動化するのかを探ります。セキュリティを損なうことなく、開発者をサポートし、迅速な開発を可能にする方法を習得することができます。
- SEC217 | ブレイクアウトセッション | Building a resilient and effective culture of security (レジリエントで効果的なセキュリティのカルチャーの醸成): このセッションでは、リーダーシップからのサポート獲得、セキュリティオーナーシップの共有、心理的安全性の定着による信頼、透明性、そしてプロアクティブなセキュリティファーストのマインドセットの構築など、レジリエントで力強いセキュリティのカルチャーの醸成についてのガイダンスを提供します。
- SEC218 | ブレイクアウトセッション | Emotionally intelligent security leadership to drive business impact (ビジネスインパクトを生み出す感情知性を備えたセキュリティリーダーシップ): リーダーシップを向上させ、セキュリティニーズと戦略的なビジネス成果を一致させ、インパクトのある変革を先導し、持続可能なセキュリティのカルチャーを醸成する方法を学びます。AWS とお客様がどのように共感を持ってセキュリティをリードし、セキュリティの目的を結果に変換し、イノベーションを促進し、ポジティブなエスカレーションカルチャーを改善するための関係を育むかについての内部からの視点をご紹介します。的確なリーダーシップを発揮し、セキュリティ目標を意味のあるビジネスインパクトに結びつける技術を習得し、セキュリティが成功とレジリエンスの触媒となる未来へ組織を導く力を身につけることができます。
- SEC314 | コードトーク | Accelerate your DevOps pipeline and remain secure with policy as code (policy as code で DevOps パイプラインを加速させながらセキュリティを維持): このコードトークでは、オープンソースの汎用 policy as code 評価ツールである AWS CloudFormation Guard を使用して、AWS インフラストラクチャのコンプライアンスルールを定義し評価する方法を学びます。既存のデプロイメントパイプラインに自動化されたポリシー検証をシームレスに統合し、DevOps エンジニアが CI/CD パイプラインにポリシー評価ステップを組み込めるようにする方法を学びます。セキュリティ評価者は、堅牢なセキュリティポスチャを維持しながら、合理化されたレビュープロセスを体験できます。
- SEC302 | ブレイクアウトセッション | Better together: Protecting data through culture and technology (より良い協力関係: カルチャーとテクノロジーを通じたデータ保護): このセッションでは、AWS で利用可能なデータ保護機能の全範囲と、ベストプラクティスとカルチャーがこれらの機能を補完してセキュリティ成果を向上させる方法について考察します。組織がすべてのレイヤーにセキュリティを一貫して組み込むことで、データを保護しセキュリティのカルチャーを強化する方法について、多層防御の観点から詳しく学ぶことができます。
Expo の概要
クラウドセキュリティについて AWS のエキスパートと直接話したいですか?Expo 会場のセキュリティアクティベーションエリアで、AWS のセキュリティエキスパートと 1 対 1 で会話できるこの機会をお見逃しなく。組織のセキュリティポスチャを強化するお手伝いをします。
以下のような主要なセキュリティ領域について詳しく説明します
- 検出と対応: 大規模なワークロードを保護するために、セキュリティリスクの検出と対応のテクニックを探ります。
- ネットワークとインフラストラクチャのセキュリティ: AWS サービスを使用して、安全なグローバルネットワークを構築および管理する方法を学びます。
- アプリケーションセキュリティ: セキュアなソフトウェアを提供し、アプリケーションセキュリティの課題に対処するための戦略を探ります。
- アイデンティティとアクセス管理: 最新のクラウドネイティブなアイデンティティソリューションを採用し、最小権限のアクセス制御を適用します。
- デジタル主権とデータ保護: データの制御を維持し、AWS クラウドでデータをセキュアに保護し管理する方法を選択できます。
楽しみはまだまだこれから!
革新的な洞察と深い学習に満ちた刺激的な 1 週間の後、世界的に有名な re:Play パーティー にご参加ください。これは re:Invent のフィナーレを飾るパーティーです!ヘッドライナーアーティストによるライブエンターテイメント、絶品の料理、たっぷりの飲み物に囲まれながら、リラックスし、交流を深め、無限の可能性に満ちた未来に乾杯しましょう。
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re:Invent 2024 は素晴らしいイベントになることは間違いありません。みなさまにお会いできることを楽しみにしています! 今すぐ登録して、参加枠を確保してください。
このブログに関する質問がある場合は、AWS サポートにお問い合わせください。