Amazon Web Services ブログ
【開催報告 & 資料公開】AWS 秋の Observability 祭り 2024
こんにちは。ソリューションアーキテクト (以下 SA) の堀です。
2024 年 11 月 1 日に「AWS 秋の Observability 祭り ~明日使えるアセット祭り~」と題したイベントを開催しました。AWS Observability 祭りはこれまで半年ごとの春秋に継続して実施しており今回で 3 回目のイベントとなります。ご参加いただきました皆様には、改めて御礼申し上げます。春の開催報告ブログはこちら。
本ブログでは、イベント内容を簡単にご紹介しつつ、アセット資料を紹介致します。今回のイベントでは、すぐデプロイできるアセットを活用し Observability の高度化をジャンプスタートすることをテーマに様々なアセットをご紹介しました。アセットは生成 AI を活用した Observability での障害分析の効率化 、負荷試験における可視化や異常検知といった Observability で試験の速度と品質の改善、Amazon CloudWatch をさらに高度に活用するためのネットワーク監視、ログ異常検知機能による運用改善と複数のユースケースをカバーしています。Observability の高度化をジャンプスタートしたい方は是非ご活用ください!
セッションの紹介
Observability を実現するためにアセットを活用しよう!
アマゾン ウェブ サービス ジャパン 合同会社 SA 堀 貴裕
セッション資料
本セミナーの冒頭で SA 堀より、アセットを活用するメリットと活用のためのステップをご紹介しました。Step by step で Observability を獲得する手法では有効ですが投資が必要であり、投資を得るためにはすぐに Observability の効果を実証する必要があるジレンマが存在します。そこで今回のアセットを使い一気に高度な Observability 獲得へとジャンプスタートできることをお話ししました。また、アセット活用の際には「真似る」「学ぶ」「変える」のステップが必要で、必ずそのままアセットをデプロイして使ってみる「真似る」ステップから始める必要があります。
運用イベント対応への生成AIの活用 with Failure Analysis Assistant
アマゾン ウェブ サービス ジャパン 合同会社 SA 鈴木 陽三
セッション資料
GitHub
紹介 AWS Blog
最初のアセットは、SA 鈴木より、生成 AI を使った Observability で障害などの運用イベントに対応するためのアセット、「 Failure Analysis Assistant (FA2) 」をご紹介しました。これは障害原因の特定という、難易度が高くノウハウ共有や連携が難しい業務を生成 AI を使って支援するというアセットです。具体的には AWS Lambda を利用したテレメトリデータの収集および Amazon Bedrock を利用して LLM による分析および障害原因の可能性提示を実現したものになります。アセットにより障害対応の初動を低コストかつ高速に行え、生成 AI は運用において大きな変革をもたらす可能性があることをお示ししました。
すぐに使える!CloudWatch 標準の新機能デモ
アマゾン ウェブ サービス ジャパン 合同会社 SA 辻林 侑、宮崎 友貴、伊藤 威、津和崎 美希
セッション資料 1: ログ異常検出
セッション資料 2: Network Monitor
次のアセットは、SA 辻林、宮崎、伊藤、津和崎より、Amazon CloudWatch をご利用いただいている皆様に CloudWatch をより高度に活用いただくために「ログ異常検出」「Network Monitor」の機能をご紹介しました。ログ異常検出のパートでは AI によって自動的に注目すべきログを抽出し異常検知を行う CloudWatch Logs Anomaly Detection という機能を解説しました。この機能により閾値ベースでは難しかった問題ケースの早期特定を可能にします。またこの機能による追加料金はありません。Network Monitor のパートでは従来ブラックボックスになりがちだった AWS とオンプレミス間のネットワークを監視する CloudWatch Network Monitor の機能をご紹介しました。これによりネットワークに関するトラブルシューティングの負荷を軽減します。
AWS で実現!負荷テストと自動オブザーバビリティ
アマゾン ウェブ サービス ジャパン 合同会社 SA 馬渕 俊介、TAM 日平 大樹
セッション資料
分散負荷テストソリューション ワークショップ
AWSソリューション – AWS での分散負荷テスト
最後のアセットは、SA 馬渕、TAM 日平より、AWS での負荷試験における分析の速度と品質を向上させるための Observability アセットとして CloudWatch Container Insights, Amazon TimeStream for InfluxDB, Amazon DevOps Guru をご紹介しました。それぞれ性能指標の可視化、リアルタイムでの時系列データの可視化、異常な挙動の自動検出を実現します。他にも負荷試験を行うツールである Distributed Load Testing on AWS もアセットとして付属しており、負荷試験全体のサイクルの速度と品質を改善できるワンセットのアセットとなっています。
まとめ
今回は Observability 獲得による価値をすぐに試したいという方向けに、様々なアセットをご紹介しました。本イベントをきっかけに、皆様の環境にアセットをデプロイしていただき、高度な Observability の獲得をジャンプスタートしていただければと思います。今後も、お客様のシステム運用を少しでも効率化できるように、このようなイベントを企画し、情報発信を継続していきます。AWS のサービスを利用することをご検討いただいているお客様がいらっしゃいましたら、無料で個別相談会を開催しておりますので、こちらのリンクからぜひお申し込みください。
SA 堀 貴裕