Amazon Web Services ブログ

re:Invent 2021で発表したメディア & エンターテインメント ワークロード関連のリリース

AWS re:Invent 2021では、50以上の新サービスや主要機能を発表しましたが、その中からメディア・エンターテイメント(M&E)のワークロードに最も関連するものを厳選してご紹介します。その他の発表や情報については、こちらのAdam Selipsky のKeynoteをご覧ください。

プライベート5G無線通信ネットワークのためのAWS Private 5G
AWS Private 5Gは、必要なハードウェアとソフトウェアをすべてAWSが提供することで、独自のプライベート5G無線通信ネットワークの導入、運用、拡張を容易にするマネージドサービスです。イベント会場、大学キャンパス、企業施設などで高品質で信頼性の高い接続性を提供します。データやビデオの通信、セキュリティ、ロジスティクスなどをサポートします。詳細はこちらをご覧ください。

限られたスペースや必要なコンピュートが少ない用途向けのOutposts サーバー
AWS Outpostsファミリーの1つであるAWS Outposts サーバーは、スペースや容量に制約のある現場に、ローカルなコンピュートやネットワークサービスを提供します。M&Eのお客様にとっては、スポーツのスタッツ、コンテンツ制作、ライブプロダクションのワークロード向けに、競技場や撮影現場などの限られたスペースで、低レイテンシーでローカルなデータ処理が可能なコンピュートを提供できることになります。詳細はこちらをご覧ください。詳細はこちらをご覧ください。

アクセス頻度の低いメディアファイルを素早く取得するAmazon S3 Glacier Instant Retrieval
Amazon S3 Glacier Instant Retrievalは、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)Glacierの新しいストレージクラスで、メディアワークロード向けにミリ秒単位での取り出しが可能なクラウドアーカイブストレージを提供します。めったにアクセスされないメディアファイルを、必要なときに瞬時に取り出すことができる、費用対効果の高いストレージオプションです。詳細はこちらをご覧ください。

Amazon Personalize メディア&エンターテイメント業界向け機能
Amazon Personalizeには、「この作品をご覧になったお客様は」、「これも好きかも」、「おすすめ作品集」など、メディア&エンターテイメントの一般的なユースケースでパーソナライズされた体験を提供するために最適化された新しいレコメンドの提供が可能になりました。詳しくはこちらをご覧ください。

Amazon Personalizeがユーザーセグメンテーション機能を提供開始
Amazon Personalizeは、さまざまな商品、カテゴリー、ブランドなどに対するユーザーの好みやインタラクションに基づいた、インテリジェントなユーザーセグメンテーションを提供するようになりました。これにより、より高いエンゲージメントの獲得、ターゲットを絞ったメッセージングによるリテンションの向上、投資収益率の改善を図ることができます。詳しくはこちらをご覧ください。

 新しい機能の実験のためのAmazon CloudWatch Evidently
Amazon CloudWatch Evidentlyは、機能の実験とより安全なローンチのためのサービスで、新しいユーザーエクスペリエンス、機械学習によるレコメンデーションモデル、サーバーサイドの実装など、ビジネスに最適な機能を決定する際に、定量的な評価に基づかない判断を排除するのに役立ちます。実験結果はわかりやすくに表示されるので、それを解釈するのに高度な統計知識は必要ありません。詳しくはこちらをご覧ください。

No-codeで正確な機械学習モデルを構築するためのビジュアルインターフェースSageMaker Canvas
Amazon SageMaker Canvasは、様々な異なるデータソースに素早く接続・アクセスし、MLモデル構築のためにデータを準備するための直感的なユーザーインターフェースを提供します。SageMaker Canvas は、Amazon SageMaker の強力な AutoML テクノロジーを活用しており、データセットに基づいて自動的に学習し、モデルを構築します。M&Eのお客様にとっては、コーディングを必要としない視覚的なポイント&クリックのインターフェースを使用してモデルを構築および予測を生成することができることで、(必ずしも機械学習の専門知識があるわけではない)ビジネスアナリストでも正確な機械学習(ML)モデルを作成することが可能になり、モデルを作成することが可能な人数を増やすことができます。詳しくはこちらをご覧ください。

アプリケーションのクライアントサイドのパフォーマンスを監視するAmazon CloudWatch RUM (リアルタイムユーザーモニタリング)
CloudWatch RUMを使用すると、異なるジオロケーション、ブラウザ、デバイスを横断してアプリケーションのパフォーマンスをほぼリアルタイムで表示でき、パフォーマンスの最適化を向上させることができます。CloudWatch RUMの整理・要約されたダッシュボードを使用して、Page load steps、Core web vitals、およびJavaScriptとHTTPエラーを含むアプリケーションのパフォーマンスの異常を確認できます。また、問題によって影響を受けたユーザーセッションの数を把握し、修正すべき問題の優先順位を決めることができます。詳しくはこちらをご覧ください。

AWS Local Zonesの拡大
AWSは、世界の主要都市で30以上の新しいAWS Local Zonesを立ち上げる予定です。新しいAWS Local Zonesは、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、コロンビア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、ドイツ、ギリシャ、インド、ケニア、オランダ、ノルウェー、フィリピン、ポーランド、ポルトガル、南アフリカを含む21カ国以上で2022年から利用可能になり、米国内の16のローカルゾーンに加わることで、世界中のエンドユーザーにさらに低遅延でサービスを提供できるようになります。詳しくはこちらをご覧ください。

AWS Direct Connect SiteLinkによるサイト間接続
AWS Direct Connect SiteLinkは、トラフィックをAWSリージョンを経由せずに、Direct Connect ロケーションを介してお客様拠点間を接続することができます。アフリカ、南北アメリカ、アジア太平洋、ヨーロッパ、中東にまたがる32カ国に108のDirect Connectロケーションが用意されています。トラフィックは、あるDirect Connect ロケーションから別の拠点へ、可能な限り最短の経路で流れます。最も近いAWSリージョンを経由して接続し、サイト間のネットワーク接続のためにAWS Transit Gatewayを管理・設定する必要がなくなります。詳しくはこちらをご覧ください。

AWS Well-Architected Frameworkのためのサステナビリティ(持続可能性)の柱
AWSは新しいサステナビリティ(持続可能性)の柱を導入し、組織がクラウドコンピューティングのための環境的なベストプラクティスを用いてワークロードを測定し、改善できるようにしました。他の柱と同様に、サステナビリティの柱には、ワークロードの設計、アーキテクチャ、実装を評価し、エネルギー消費量を削減し、効率を向上させることを目的とした質問が含まれています。この柱は、単なるチェックリストではなく、より持続可能な未来を支えるポリシーやベストプラクティスに向けた進捗状況を確認するためのツールとして設計されています。詳細はこちらをご覧ください。

AWS Cloud Adoption Framework (CAF) 3.0リリース
AWS Cloud Adoption Framework (AWS CAF)のバージョン3.0が公開されました。このバージョンは、デジタルトランスフォーメーションとデータと分析の使用に重点を置き、バージョン 2.0 のリリース以降に学んだことを反映しています。このフレームワークは、6 つの基本的な視点 (ビジネス、人、ガバナンス、プラットフォーム、セキュリティ、運用) を特定することから始まり、前バージョンで 31 個だった個別の機能は合計 47 個になりました。そこから、デジタルトランスフォーメーションを成功させるために必要な 4 つのトランスフォーメーションドメイン (テクノロジー、プロセス、組織、製品) を特定します。詳細はこちらをご覧ください。


参考リンク

AWS Media Services
AWS Media & Entertainment Blog (日本語)
AWS Media & Entertainment Blog (英語)

AWSのメディアチームの問い合わせ先: awsmedia@amazon.co.jp
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翻訳は BD山口とSA石井が担当しました。原文はこちらをご覧ください。