Amazon Web Services ブログ

Category: Amazon QuickSight

Data Driven

製造現場でデータドリブンとクラフトマンシップは交わるのか?

ものづくり白書2023では、日本の製造業について「我が国の生産現場は、高度なオペレーション・熟練技能者の存在によって、現場の最適化・高い生産性に強みを持つ」と分析しており、熟練技能者がクラフトマンシップを発揮して高い現場力を維持していることが強みという認識が示されています。一方で、「海外の先進企業は、データ連携や生産技術のデジタル化・ 標準化に強みを持ち、企業の枠を越えた最適化を実現」という表現で日本と海外先進企業の違いを分析しています。日本の製造業が今後さらに競争力を高めていくためには、高い現場力による部分最適と、データ連携によるデータドリブンなオペレーションと全体最適とを両立させることが鍵となりそうです。本ブログでは、部分最適と全体最適という一見すると相反したものを目指すデータドリブンとクラフトマンシップが交わるのか?について考察していきます。

AWS サーバーレスサービスを使用してクリックストリームデータをキャプチャする

クリックストリームデータとは、ユーザーと Web サイトまたはモバイルアプリケーションとの間で発生するデジタルインタラクションを収集したものです。リアルタイムにユーザーデータを収集し有用なインサイトを作成することは困難な場合があります。アマゾン ウェブ サービス(AWS)のサーバーレスサービスは、クリックストリームデータをシームレスにキャプチャ、処理、視覚化し、分析基盤に取り込むためのスケーラブルなアーキテクチャを提供するために役立ちます。本ブログでは、AWS のサービスによって、サーバーのプロビジョニングや管理を必要とせずにクリックストリームデータを簡単に収集して処理する方法について詳しく見ていきます。

クリックストリームデータによるビジネス成果の促進

今日のビジネス環境は変化が速いため、タイムリーなビジネス意思決定では、新しいデータに何時間も何日もアクセスするのではなく、リアルタイムでアクセスする必要があります。競争力を維持し、現在の市場の状況に合わせて十分な情報に基づいた意思決定を行うためには、組織はリアルタイムの情報を自由に利用できなければなりません。市場が急速に変動し、顧客の好みが変化すると、古くなったデータによって機会を逃したり、インサイトが古くなったりして、顧客体験が最適ではなくなる可能性があります。企業は、自社のデータ(ファーストパーティデータ)の所有権を取り戻し、顧客や見込み客の情報の力を活用して競争力を高め、より顧客体験をもたらすべく取り組む必要があることを認識しています。ファーストパーティデータの例としては、企業が顧客の行動や好みについての理解を深めるための大きな可能性を秘めたクリックストリームデータがあります。

AWS DMS、Amazon Kinesis、AWS Glue ストリーミング ETL ジョブを用いて Apache Hudi ベースのニアリアルタイムトランザクションデータレイクを構築し、Amazon QuickSight で可視化

最近、AWS Glueバージョン4.0でストリーミングの抽出、変換、およびロード(ETL)ジョブのサポートが発表されました。これは、AWSにおけるデータ統合ワークロードを加速する新しい AWS Glue のバージョンです。AWS Glue のストリーミングETLジョブは、ストリーミングソースから連続的にデータを取り込み、データを逐次的にクリーンアップおよび変換し、数秒で分析可能なデータにします。AWSはさまざまなサービスを提供しており、AWS Database Migration Service(AWS DMS)などのデータベースレプリケーションサービスを使用して、ソースシステムからデータを Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)に複製することができます。これは通常、データレイクのストレージレイヤーとして使用されます。この投稿では、Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)や他のリレーショナルデータベースからの CDC(Change Data Capture)変更を S3 データレイクに適用する方法を示し、データの非正規化、変換、およびリッチ化をほぼリアルタイムで柔軟に行う構築手順を説明しています。